本記事では、高卒程度公務員試験の一つである、気象大学校学生採用試験の入試科目(内容)と対策のポイントを徹底解説します。
気象大学校の難易度は高いため、しっかり入試科目(内容)を理解してから対策を始めることが大事です。
この記事を最後まで読むことで、入試科目(内容)から合格に向けた準備まで網羅的に理解できます。ぜひ、参考にしてください。
【気象大学校】一次試験の入試科目
気象大学校の一次試験は、「基礎能力試験」、「学科試験(多肢択一式)」、「学科試験(記述式)」、「作文試験」の4科目が実施されます。
それぞれの概要や対策方法を解説します。
基礎能力試験
一般知能(計算力や読解力を測る分野)と一般知識(高校までの基礎学力を測る分野)で構成される筆記試験です。
この試験では、幅広い科目の知識が問われるため、多岐にわたる学習が必要となります。
試験時間 | 90分 |
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問題数 | 40問 |
難易度 | 高校卒業程度 |
出題形式 | 五肢択一式(マークシート) |
配点比率 | 25% |
出題範囲 | 数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈、文章理解 一般知識 社会科学、人文科学、自然科学、情報 *2024年度から*情報科目(プログラミングなどの知識)が追加されます。 | 一般知能
基礎能力試験を攻略するには、出題範囲をしっかりと理解し、計画的に学習を進めることが大切です。
点数を取れるようになるまでに多くの時間を要しますが、基礎能力試験で一定の点数を取ることが、最終合格するために必要不可欠となります。
スキマ時間を上手に使いながら、愚直に勉強を進めていきましょう。
基礎能力試験の勉強方法は下記記事で解説しています。
学科試験(多肢択一式)
数学と英語、物理の基礎学力を測る筆記試験です。
試験時間 | 180分 |
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問題数 | 39問 |
難易度 | 大学入試共通テスト程度 |
出題形式 | 五肢択一式(マークシート) |
配点比率 | 25% |
出題範囲 | 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)、数学B(数列)、数学C(ベクトル) 英語 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ 物理 物理基礎、物理 | 数学
学科試験の入試問題は、大学入試レベルです。
高校の授業がそのまま役立つので、学校の先生に教えてもらいながら対策しましょう。
高校を卒業してしまった人はスタディサプリという、大学受験の基礎講座を受けられるアプリがおすすめです。
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学科試験(多肢択一式)の過去問は下記記事でまとめています。
学科試験(記述式)
数学と英語、物理の基礎学力を測る記述式の筆記試験です。
試験時間 | 80分/各 |
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問題数 | 2〜5問/各 |
難易度 | 大学入試共通テスト程度 |
出題形式 | 記述式 |
配点比率 | 50% |
出題範囲 | 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(数列)、数学C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面) 英語 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ 物理 物理基礎、物理 | 数学
学科試験の入試問題は、大学入試レベルです。
高校の授業がそのまま役立つので、学校の先生に教えてもらいながら対策しましょう。
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学科試験(記述式)の過去問は下記記事でまとめています。
作文試験
自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。
筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、気象庁職員としての適性などを総合的に評価します。
試験時間 | 50分 |
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問題数 | 1題 |
文字数 | 600字 |
評価基準 | ①内容 ・課題に適合しているか、長さは適当か ・中身のある作文か。幼稚すぎることはないか。 ②表現 ・わかりやすく、よくまとまっているか。 ・用語や表現は適切か。 ③文字 ・誤字やあて字が多すぎないか ・字体はていねいに読みやすく書かれているか。 |
配点比率 | 合否判定のみ(最終合否に反映) |
作文を書くスキルは自己学習だけではなかなか向上しづらいため、学校の先生や予備校の添削サービスを利用することが非常に有効です。
指導者からのフィードバックを通じて、自己の作文の弱点を理解し、改善することができます。
参考書を使って基本的な書き方やポイントを学んだ後、実際に作文を書いて添削を受けることで、試験に向けての実力を着実に高めていくことが重要と言えるでしょう。
過去のテーマや対策方法は下記記事で詳しく解説しています。
【気象大学校】二次試験の入試科目
気象大学校の二次試験は、「人物試験」と「身体検査」の2科目が実施されます。
それぞれの概要や特徴を解説します。
人物試験
受験者が気象庁職員としての適性や人間性を持っているかを評価する重要な試験です。
自己PRや志望動機を通じて、受験者の積極性や協調性、責任感などが審査されます。
実施形式 | 個人面接 |
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試験時間 | 20分程度 |
面接官 | 3人 |
評価基準 | ①積極性 ②協調性 ③責任感 ④安定性 ⑤表現力 |
質問例 | ・緊張していますか。 ⇒緊張したときはどうやって回復しますか。 ・志望動機を簡単に教えてください。 ⇒いつから気象大学校を目指していましたか。 ・気象庁職員の仕事内容を教えてください。 ・アルバイトは何かしていますか。 ⇒大変だったことは何ですか。 ⇒どうやって改善しましたか。 ⇒その経験は気象庁職員としてどのように活かせそうですか。 ・趣味はありますか。 ⇒いつから始めていますか。 ⇒趣味の魅力は何ですか。 |
面接試験を攻略するには、早い時期から自己分析を進めることがポイントとなります。
自己分析をしっかり行い、さまざまな質問に対する回答を用意することで、面接官に自分の適性や人間性を効果的にアピールできます。
最終合格するには、面接での評価が絶対条件となります。面接対策をしっかりと行い、自信を持って面接に臨みましょう。
身体検査
身体検査は、気象庁職員として職務を行うにあたり、健康に問題ないかどうかを判断する検査です。
- 胸部疾患(胸部X線)
- 血圧
- 尿
- 視力、色覚測定
- 一般内科(身長、体重、聴力)
不安要素がある方は、早めに病院で受診しておきましょう。
気象大学校の入試科目(内容)まとめ
解説したとおり気象大学校の入試科目(内容)は幅広いため、適当に勉強を進めるのではなく傾向ををきちん理解してから効率よく行うことが大切です。
再度、試験内容をまとめます。
一次試験 | 基礎能力試験 | 公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験 |
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学科試験1 | 数学、物理、及び英語についての筆記試験(多肢選択式) | |
学科試験2 | 数学、物理、英語についての筆記試験(記述式) | |
作文試験 | 文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験 | |
二次試験 | 人物試験 | 人柄、対人的能力などについての個別面接 |
身体検査 | 胸部疾患、その他一般内科検査 |
本サイトでは、気象大学校の合格に必要な情報を多く配信しています。
ぜひ、参考にして対策を始めてくださいね。
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