東京消防庁消防官採用試験の倍率はどれくらいなのか。
「倍率って高いの?」
「昔より受かりやすい?」
「第1回や第2回によって差はあるの?」
そんな疑問を持っている方も多いと思います。
東京消防庁消防官採用試験は、受験する区分(Ⅰ類・Ⅲ類)や試験回数(第1回・第2回)によって倍率が大きく異なる採用試験です。
また、近年は受験者数の減少により全体倍率は低下傾向にありますが、倍率だけで難易度を判断するのは危険です。
この記事では、東京消防庁消防官採用試験の倍率推移を最新データをもとに解説します。
Ⅰ類(大卒)、Ⅲ類(高卒)ごとに倍率をまとめているので、受験先を考える参考として活用してください。
東京消防庁消防官Ⅰ類の倍率推移
東京消防庁消防官Ⅰ類の倍率は、以前より大きく低下しています。
2017年度は18.6倍でしたが、近年は4〜6倍前後で推移しています。2025年度は4.6倍でした。
| 実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 3,708 | 801 | 4.6 |
| 2024 | 4,158 | 675 | 6.2 |
| 2023 | 3,727 | 953 | 3.9 |
| 2022 | 4,608 | 551 | 8.4 |
| 2021 | 2,835 | 395 | 7.2 |
| 2020 | 3,723 | 555 | 6.7 |
| 2019 | 5,148 | 517 | 10.0 |
| 2018 | 6,043 | 465 | 13.0 |
| 2017 | 7,136 | 384 | 18.6 |
| 2016 | 7,528 | 472 | 15.9 |
| 2015 | 7,974 | 657 | 12.1 |
| 2014 | 9,194 | 609 | 15.1 |
以前ほどの超高倍率ではなくなっていますが、簡単に合格できる試験ではありません。
東京消防庁では、筆記試験だけでなく論文や面接などを総合的に評価します。特に近年は、筆記よりも人物試験で差がつきやすい傾向があります。
また、消防官Ⅰ類は「第1回」「第2回」で倍率が大きく異なります。
- 第1回:比較的低倍率
- 第2回:高倍率になりやすい
という特徴があるため、受験日程ごとの違いも確認しておきましょう。
第1回の倍率推移
第1回は、消防官Ⅰ類のメイン日程です。
近年は倍率が下がっており、2025年度は4.1倍でした。
| 実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 2,906 | 716 | 4.1 |
| 2024 | 2,966 | 569 | 5.2 |
| 2023 | 2,473 | 790 | 3.1 |
| 2022 | 3,356 | 364 | 9.2 |
| 2021 | 2,835 | 395 | 7.2 |
| 2020 | 2,976 | 437 | 6.8 |
| 2019 | 3,861 | 441 | 8.8 |
| 2018 | 4,572 | 407 | 11.2 |
| 2017 | 4,890 | 279 | 17.5 |
| 2016 | 4,837 | 365 | 13.3 |
| 2015 | 5,085 | 424 | 12.0 |
| 2014 | 5,892 | 390 | 15.1 |
*2024年度以降の受験者数・合格者数は教養型と適性型の合計値です。
2017年度は17.5倍でしたが、現在は3〜5倍程度で推移しています。
ただし、倍率が下がっても、「論文対策」や「面接対策」は欠かせません。特に東京消防庁は人物重視のため、面接準備の完成度が合否に直結します。
第2回の倍率推移
第2回は、第1回より倍率が高い傾向があります。
2025年度は9.4倍、2024年度は11.2倍でした。
| 実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 802 | 85 | 9.4 |
| 2024 | 1,192 | 106 | 11.2 |
| 2023 | 1,254 | 163 | 7.7 |
| 2022 | 1,252 | 187 | 6.7 |
| 2021 | 実施なし | ||
| 2020 | 747 | 118 | 6.3 |
| 2019 | 1,287 | 76 | 16.9 |
| 2018 | 1,471 | 58 | 25.4 |
| 2017 | 2,246 | 105 | 21.4 |
| 2016 | 2,691 | 107 | 25.1 |
| 2015 | 2,889 | 233 | 12.4 |
| 2014 | 3,302 | 219 | 15.1 |
募集人数が少ないため、年度によっては10倍前後になることもあります。
また、第2回は再チャレンジ受験者が多く、面接レベルが高くなりやすい点も特徴です。
そのため、第2回を受験する場合は、志望動機の深掘りや面接練習まで含めて、早めに準備しておきましょう。
東京消防庁消防官Ⅲ類の倍率推移
東京消防庁消防官Ⅲ類(高卒区分)の倍率は、近年大きく低下しています。
2019年度は27.4倍、2021年度は20.3倍でしたが、2025年度は4.9倍まで下がりました。
| 実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 2,365 | 481 | 4.9 |
| 2024 | 2,500 | 379 | 6.6 |
| 2023 | 2,594 | 314 | 8.3 |
| 2022 | 2,742 | 428 | 6.4 |
| 2021 | 4,678 | 231 | 20.3 |
| 2020 | 4,005 | 522 | 7.7 |
| 2019 | 5,723 | 209 | 27.4 |
| 2018 | 6,500 | 368 | 17.7 |
| 2017 | 6,913 | 347 | 19.9 |
| 2016 | 6,829 | 370 | 18.5 |
| 2015 | 7,148 | 496 | 14.4 |
| 2014 | 7,207 | 406 | 17.8 |
以前より受験しやすくなっていますが、油断はできません。
消防官Ⅲ類では、筆記試験だけでなく論文や面接などを総合的に評価します。特に近年は、筆記よりも人物試験で差がつきやすい傾向があります。
そのため、勉強ができても面接対策不足や作文が書けずに不合格になる受験者も少なくありません。
東京消防庁消防官採用試験の倍率まとめ
東京消防庁消防官採用試験の倍率は、低下傾向にあります。
特に近年は、Ⅰ類・Ⅲ類ともに以前より受験しやすい状況です。ただし、区分によって難易度には差があるため、倍率だけで判断しないことが大切です。
倍率を確認したうえで、
- 自分が受験する区分・回を比較する
- 試験内容や出題傾向を確認する
- 早めに論作文・面接の対策を始める
この3つを意識して準備を進めていきましょう。
教養試験(筆記試験)は「どんな形式で出題されるか」に慣れることが重要です。まずは実際の過去問を解き、問題の傾向や時間配分を把握しましょう。
対策に時間がかかり、独学では対策の難しい人物試験(論作文・面接)に早いうちから着手することが重要です。

