公務員試験の中でも特に人気の高い「国税専門官」。
税のスペシャリストという専門性に惹かれる一方、「採用人数は多いけど、やっぱり難易度は高いんだろうか…」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、人事院が公開している最新の2025年度試験結果を含む過去10年以上のデータをもとに、国税専門官のリアルな採用倍率の推移と難易度を徹底解説します。
客観的なデータから見えてくる試験の本当の姿を一緒に確認していきましょう。
【結論】国税専門官の倍率は2倍台で安定!ただし油断は禁物
まず結論から見ていきましょう。
下の表は、国税専門官採用試験全体の最終的な実質倍率(受験者数÷最終合格者数)の推移です。
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
---|---|---|---|
2025 | 7,280 | 3,394 | 2.1倍 |
2024 | 8,555 | 3,251 | 2.6倍 |
2023 | 9,818 | 3,274 | 3.0倍 |
2022 | 11,098 | 4,106 | 2.7倍 |
2021 | 9,733 | 4,193 | 2.3倍 |
2020 | 9,052 | 3,903 | 2.3倍 |
2019 | 10,490 | 3,514 | 3.0倍 |
2018 | 11,678 | 3,479 | 3.4倍 |
2017 | 11,504 | 3,341 | 3.4倍 |
2016 | 12,180 | 3,032 | 4.0倍 |
2015 | 8,762 | 3,291 | 2.7倍 |
2014 | 10,635 | 2,834 | 3.8倍 |
データを見ると、かつては4.0倍に達した年もあったものの、ここ数年は2倍台で安定して推移していることがわかりますね。
最新の2025年度試験では2.1倍と、過去10年で見てもかなり低い水準になりました。
公務員全体の受験者数が減少傾向にあることも影響し、数字の上では以前ほどの超高倍率ではなくなっています。しかし、国税専門官は採用人数が多い分、多様な受験生が集まる人気職種であることに変わりはありません。
次に、区分別・選考段階別の倍率を見て、難易度の実態をさらに詳しく分析しましょう。
国税専門官の倍率推移を区分別にチェック
国税専門A(法文系)
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2025 | 7,079 | 3,305 | 2.1倍 |
2024 | 8,321 | 3,144 | 2.6倍 |
2023 | 9,555 | 3,127 | 3.1倍 |
2022 | 11,098 | 4,106 | 2.7倍 |
2021 | 9,733 | 4,193 | 2.3倍 |
2020 | 9,052 | 3,903 | 2.3倍 |
2019 | 10,490 | 3,514 | 3.0倍 |
2018 | 11,678 | 3,479 | 3.4倍 |
2017 | 11,504 | 3,341 | 3.4倍 |
2016 | 12,180 | 3,032 | 4.0倍 |
2015 | 8,762 | 3,291 | 2.7倍 |
2014 | 10,635 | 2,834 | 3.8倍 |
採用の大半を占める国税専門A(法文系)は、全体の倍率とほぼ同じ動きをしています。2025年度の倍率は2.1倍でした。
法律や経済を学んできた学生を中心に、毎年多くの受験生が挑戦するメインフィールドですね。
国税専門B(理工系)
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2025 | 201 | 89 | 2.3倍 |
2024 | 234 | 107 | 2.2倍 |
2023 | 263 | 147 | 1.8倍 |

国税専門B(理工系)は2023年度からスタートしました!
2023年度から新設された国税専門B(理工系)は、理系の知識を活かせる区分です。まだデータは3年分ですが、倍率は2倍前後で推移しており、A区分と遜色ない競争率となっています。
2025年度は2.3倍と、A区分をわずかに上回りました。専門性を活かしたい理系学生にとって、重要な選択肢の一つになっていますね。
国税専門官採用試験の倍率推移(選考別)
次に、筆記の一次試験と面接の二次試験、それぞれの倍率を見て「本当の壁」がどこにあるのかを探っていきましょう。
一次試験
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2025 | 7,079 (201) | 5,868 (171) | 1.2 (1.2) |
2024 | 8,321 (234) | 5,704 (206) | 1.5 (1.2) |
2023 | 9,555 (263) | 5,511 (218) | 1.7 (1.2) |
2022 | 11,098 | 7,283 | 1.5 |
2021 | 9,733 | 7,415 | 1.3 |
2020 | 9,052 | 7,189 | 1.3 |
2019 | 10,490 | 6,154 | 1.7 |
2018 | 11,678 | 6,075 | 1.9 |
2017 | 11,504 | 5,962 | 1.9 |
2016 | 12,180 | 5,638 | 2.2 |
2015 | 8,762 | 5,923 | 1.5 |
2014 | 10,635 | 5,244 | 2.0 |
- ( )は国税専門Bの数値
一次試験(筆記)の倍率は、近年1.2倍~1.5倍あたりを推移しており、それほど高くありません。
これは「筆記試験は簡単」という意味ではなく、ボーダーラインを超える学力があるかどうかを測る「ふるい分け」の試験であることを示しています。
まずはこの第一関門を確実に突破するための基礎学力が不可欠です。
二次試験
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2025 | 4,844 (134) | 3,305 (89) | 1.5 (1.5) |
2024 | 4,673 (153) | 3,144 (107) | 1.5 (1.4) |
2023 | 4,846 (178) | 3,127 (147) | 1.5 (1.2) |
2022 | 6,383 | 4,106 | 1.6 |
2021 | 7,415 | 4,193 | 1.8 |
2020 | 7,189 | 3,903 | 1.8 |
2019 | 6,154 | 3,514 | 1.8 |
2018 | 6,075 | 3,479 | 1.7 |
2017 | 5,962 | 3,341 | 1.8 |
2016 | 5,638 | 3,032 | 1.9 |
2015 | 5,923 | 3,291 | 1.8 |
2014 | 5,244 | 2,834 | 1.9 |
- ( )は国税専門Bの数値
最終合格者を決める二次試験(面接)の倍率は、例年1.5倍~1.9倍で推移しており、一次試験よりも高くなっています。
筆記試験を突破した優秀な受験者たちが集まる中で、さらに選抜が行われるわけですから、実質的な選考はここが本番と言っても過言ではありません。
筆記対策と並行して、早期から面接対策を進めることが合格の鍵を握ります。
まとめ:国税専門官の難易度は安定!筆記と面接のバランスが重要
今回は、国税専門官採用試験の倍率と難易度について、最新データも交えて解説しました。最後に、この記事のポイントをまとめておきましょう。
- 国税専門官の実質倍率は2倍台で安定。2025年度は2.1倍と、近年では低い水準だった。
- 一次試験(筆記)の倍率は低いが、ボーダーを超える基礎学力が必須。
- 二次試験(面接)が実質的な選考のメインステージ。筆記を突破したライバルとの競争を勝ち抜くための対策が合否を分ける。
倍率の数字だけに一喜一憂せず、試験の各段階で何が求められているのかを正しく理解することが大切です。
まずは一次試験の突破を、そして最終合格を勝ち取るために、バランスの取れた学習計画を立てていきましょう!
▼国税専門官の過去問は下記の記事でまとめています。
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