東京消防庁は2025年7月16日、2025(令和7)年度東京消防庁消防官採用試験(Ⅰ類1回目)における最終合格者を発表しました。
この記事では、本日発表された2025(令和7)年度東京消防庁消防官採用試験(Ⅰ類1回目)の最終試験結果を、前年度と比較しながら詳しく分析していきます。
来年こそは!と考えている方は、今年の採用人数の大幅な増加に特に注目です!
【2025年度】東京消防庁消防官採用試験(Ⅰ類1回目)の最終結果
2025(令和7)年度の東京消防庁消防官採用試験(Ⅰ類1回目)では、全体の1次試験受験者数2,906名に対し、最終合格者数は716名となりました。
全体の受験者数は前年度から60名減少しましたが、最終合格者数は147名も大幅に増加しました。
その結果、試験全体の実質倍率は昨年度の5.2倍から4.1倍へと大きく下がり、受験生にとっては合格のチャンスが広がった年と言えるでしょう。
採用年度 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
---|---|---|---|
2025 | 2,906 | 716 | 4.1倍 |
2024 | 2,966 | 569 | 5.2倍 |
*教養試験方式、適性試験方式の合計
▼過去の詳しい倍率の推移はこちらの記事でまとめています。
試験方式別の結果
次に、試験方式ごとの結果を見ていきましょう。特に「教養方式」での合格者数の伸びが際立っています。
方式 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
---|---|---|---|
教養方式 | 2,309 (2,376) | 562 (428) | 4.1倍 (5.6倍) |
適性方式 | 597 (590) | 154 (141) | 3.9倍 (4.2倍) |
( )は昨年度の数値
この結果から読み取れるポイントをまとめました。
- 教養方式の倍率が大幅に緩和
- 受験者数は昨年より少し減っただけですが、最終合格者数はなんと134名も増加しました。これにより、実質倍率は昨年度の5.6倍から4.1倍へと劇的に下がり、近年まれにみる合格しやすい状況となりました。
- 適性方式もチャンスが広がる
- 適性方式も受験者数はほぼ横ばいながら、合格者数は13名増加しています。倍率も4.2倍から3.9倍へと下がっており、こちらも着実に門戸が広がっていることが分かります。
- 全体の傾向
- 今回の結果から、東京の安全を守る消防官の採用意欲が非常に高いことがうかがえます。特に、これまで倍率が高かった教養方式での採用数が大きく伸びたことは、来年度の受験生にとって大きな希望となるでしょう。
今後の流れについて
最終合格された皆さん、本当におめでとうございます。今後の一般的な流れは以下のようになります。
採用候補者名簿への登載
最終合格者は、成績順に「採用候補者名簿」に登載されます。この名簿は原則として1年間有効です。
採用の決定
今後、採用候補者名簿に登載された方の中から、採用者が決定されます。
採用は、主に翌年の4月1日付となりますが、欠員の状況によってはそれ以外の時期に採用される場合もあります。
辞退者などを考慮して最終合格者数は採用予定者数よりも多くなっていますので、今後の意向確認や通知をしっかりと確認しましょう。
出典:東京消防庁 採用情報
まとめ|令和8年度の試験に向けて
今年の東京消防庁消防官採用試験(Ⅰ類1回目)は、「最終合格者数の大幅増」と「それに伴う倍率の大幅緩和」が最大のポイントでした。
今回惜しくも涙をのんだ方、そして来年度の受験を考えている方にとっては、非常に希望の持てる結果だったのではないでしょうか。首都の安全を守る人材への高い需要は、今後も続くと考えられます。
このチャンスを掴むために、筆記試験対策はもちろん、論文や面接、体力試験といった2次試験以降の対策を、今からバランスよく進めていくことが合格への鍵となります。
まずは最終合格された皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、来年を目指す皆さん、大きなチャンスが待っています。諦めずに挑戦を続けましょう!
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