海上保安官採用試験(大卒程度)に興味があるけれど、「実際のところ、難易度はどれくらいなんだろう?」と、倍率が気になっていませんか?
自分の実力で合格できるのか、どれくらいの覚悟が必要なのか、具体的な数字で把握しておきたいですよね。
この記事では、そんなあなたの疑問に答えるために、海上保安官採用試験(大卒)の倍率を徹底的に分析します。
- 最新の倍率と過去からの推移
- 一次・二次試験ごとの難易度
- 気になる女性の倍率
といった点を、公式データに基づいて分かりやすく解説していきます。
最後まで読めば、試験の「本当のトコロ」がハッキリ見えて、具体的な対策へと一歩踏み出せるようになりますよ。
【2024年最新】海上保安官採用試験(大卒)の倍率は?
さっそく、最新(2024年度実施)の海上保安官採用試験(大卒程度)の最終倍率を見てみましょう。
ずばり、約3.0倍です!
ざっくり言うと、3人受けたら1人が最終合格を掴み取る、というイメージですね。
この「3.0倍」という数字、あなたはどう感じましたか?
「あれ、思ったより低いかも?」と感じた方もいれば、「うーん、やっぱり狭き門だな…」と身が引き締まる思いの方もいるかもしれません。
大切なのは、この数字に一喜一憂しすぎず、「じゃあ自分はどう対策していこう?」と前向きに考えることです。
「何から手をつければいいんだろう?」と合格までの道のりを具体的に知りたい方は、こちらのロードマップ記事がきっと役に立つはずです。ぜひ一度のぞいてみてくださいね。
海上保安官採用試験(大卒)の倍率推移【過去5年】
では、ここ数年で海上保安官採用試験(大卒)の倍率がどのように変わってきたのか、一緒に見ていきましょう。
まずは、全体の倍率がどう変化したのか、こちらの表をごらんください。
全体の倍率は低下傾向に
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 最終倍率 |
2024 | 255人 | 84人 | 3.0倍 |
---|---|---|---|
2023 | 237人 | 82人 | 2.9倍 |
2022 | 289人 | 63人 | 4.6倍 |
2021 | 349人 | 64人 | 5.5倍 |
2020 | 365人 | 52人 | 7.0倍 |
こうして見ると、始まった当初の7.0倍から最新の試験では3.0倍まで、倍率が落ち着いてきているのがハッキリとわかりますね。
この背景には、「受験する人が少しずつ減っている」一方で、「採用される人の数が増えている」という2つの要因があります。
つまり、以前に比べて門戸が少し広がっている、と言えるかもしれません。
気になる女性の倍率は?
次に、女性の受験状況も見てみましょう。「海の仕事は男性ばかり…?」なんてことは全くありませんよ。
実施年度 | 受験者数 | 最終合格者数 | 最終倍率 |
2024 | 50人 | 18人 | 2.8倍 |
---|---|---|---|
2023 | 43人 | 13人 | 3.3倍 |
2022 | 48人 | 9人 | 5.3倍 |
2021 | 51人 | 11人 | 4.6倍 |
女性の倍率も、全体と同じように落ち着いてきている傾向が見られますね。
2024年度の倍率は2.8倍と、全体の倍率(3.0倍)と比べても遜色ない数字です。性別による有利・不利は全くないことがデータからもわかります。
さて、全体の倍率がどう変わってきたかが分かったところで、次はもう少しミクロな視点で、「一次試験」と「二次試験」のどちらが本当の関門なのかを分析していきましょう。
【試験段階別】一次・二次試験の倍率から見る本当の難関
全体の倍率が約3倍と聞いて、「筆記さえ通れば、あとは大丈夫そう?」なんて思っていませんか?
実は、そこに大きな落とし穴があるんです。
海上保安官の採用試験は、一次試験(筆記)と二次試験(面接・身体検査など)の二段階選抜。 それぞれの倍率をチェックすると、この試験の「本当の関門」が見えてきますよ。
一次試験の倍率
まずは、最初の関門である一次試験のデータを見てみましょう。
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 一次倍率 |
2025 | 248人 | 142人 | 1.7倍 |
---|---|---|---|
2024 | 255人 | 149人 | 1.7倍 |
2023 | 237人 | 138人 | 1.7倍 |
2022 | 289人 | 132人 | 2.2倍 |
2021 | 349人 | 123人 | 2.8倍 |
ここ数年の一次試験の倍率は、おおむね1.7倍〜2倍強で推移していますね。 だいたい、受験者の半分くらいが合格するイメージでしょうか。
もちろん油断は禁物ですが、公務員試験の筆記としては、そこまで極端に高い倍率というわけではなさそうです。
計画的に勉強を積み重ねていけば、十分に突破が狙える関門と言えるでしょう。
二次試験の倍率
問題は、筆記を突破した後に待ち受ける二次試験です。
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 二次倍率 |
2024 | 114人 | 84人 | 1.4倍 |
---|---|---|---|
2023 | 103人 | 82人 | 1.3倍 |
2022 | 90人 | 63人 | 1.4倍 |
2021 | 99人 | 64人 | 1.5倍 |
※受験者数は一次試験合格者のうち、二次試験を受験した人数
二次試験の倍率は、約1.3倍〜1.5倍。
「あれ、数字だけ見ると一次より低い?」と感じるかもしれません。
ですが、これは「一次試験という関門を突破した人たちだけの中での競争」だということを忘れてはいけません。そのうえで3人〜4人に1人が不合格になっているのが現実です。
せっかく筆記試験を頑張って通過しても、面接での受け答えや、海上保安官として必要な身体基準を満たしていなければ、最終合格は勝ち取れません。
このデータは、「筆記対策と同じくらい、面接や身体検査への準備が重要なんだよ」ということを、私たちに教えてくれているんですね。
なぜ海上保安官(大卒)の倍率は低下傾向なのか?
ここまで見てきたように、海上保安官採用試験(大卒)の倍率は、ピーク時に比べてかなり落ち着いてきました。
「どうしてだろう?」と不思議に思いますよね。
これには、いくつかの理由が考えられます。
理由①:民間企業の採用が活発だから
一番大きな理由は、景気の回復にともなって民間企業の採用意欲がとても高まっていることです。
就職活動をする学生さんにとっては、魅力的な会社がたくさんあり、選択肢が広がっています。
その結果、公務員、特に専門性の高い海上保安官を目指す人が、相対的に分散していると考えられます。
理由②:他の公務員試験との競合
「人の役に立ちたい」「国や地域を支えたい」と考える学生さんは、市役所や県庁、警察官、消防官など、他の公務員試験も視野に入れて対策をしますよね。
その中で、海上保安官は「海」という特殊なフィールドで働くため、誰もが目指すというよりは、「どうしても海で働きたい」という強い意志を持った人が選ぶ傾向にあります。
理由③:仕事の厳しさが知られているから
海上保安官は、日本の海を守る、非常にやりがいのある誇り高い仕事です。
しかしその一方で、厳しい訓練や危険を伴う任務、長期間船の上で生活するなど、精神的にも肉体的にもタフさが求められる仕事でもあります。
こうした仕事の厳しさも、倍率が極端に高くならない一因と言えるかもしれません。
でも、「倍率が低い=カンタン」ではない!
ここまで読むと、「なんだか、受かりやすそうだな」と感じるかもしれません。 でも、それは早計です。
倍率が下がっているとはいえ、二次試験では今も3人〜4人に1人が不合格になっています。 これは、筆記の点数だけでは測れない「海上保安官としての適性」や「強い使命感」が、厳しくチェックされている証拠です。
倍率という数字に惑わされず、自分が本当に海上保安官になりたいのか、その厳しい任務を全うする覚悟があるのかを、しっかりと自分に問いかけることが大切ですね。
まとめ:最新の倍率を冷静に受け止め、計画的な対策を始めよう
今回は、海上保安官採用試験(大卒)の倍率について、さまざまな角度から深掘りしてきました。
最後に、この記事のポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
- 最新の最終倍率は約3.0倍。始まった当初よりは落ち着いてきている。
- 全体の倍率は、この5年間で低下傾向にある。
- 一次(筆記)よりも、二次(面接など)が本当の関門。筆記通過者の3〜4人に1人が不合格になる。
- 女性の倍率も全体とほぼ同じ。性別による有利・不利はない。
倍率のデータは、試験の全体像を知るための、あくまで一つの「地図」のようなものです。
「倍率が下がったからラッキー!」と油断したり、「やっぱり難しそう…」と諦めたりする必要はまったくありません。
大切なのは、このリアルな数字を冷静に受け止めて、「筆記試験の対策はもちろん、面接の準備もしっかりやろう!」と、ご自身の学習計画に具体的に落とし込んでいくことです。
この記事で海上保安官採用試験の全体像が掴めたら、あとは行動あるのみです。
何から始めればいいか分からない方は、ぜひこちらの記事を参考に、合格への第一歩を踏み出してくださいね。応援しています!

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