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気象大学校学生採用試験の面接カードとは?書き方や注意点を解説

気象大学校学生採用試験の面接カード

気象大学校学生採用試験の「面接カード」の書き方について解説します。

気象庁職員になりたいという熱い想いはあるのに、「面接カードの書き方が分からず、ペンが止まってしまう」という受験生も多いはず。

それもそのはず!

面接カードには、評価されるための「戦略」や「書き方の型」が必要です。ただ一生懸命に自分の想いを書いただけでは、面接官に響くカードは作れないのです。

本記事では、大きく以下の3点について解説します。

この記事でわかること
  • 面接カードを書く前に必要な「基本と目的」
  • 将来の幹部職員として評価される「書き方のコツ」
  • 知っておくべき「注意点とFAQ」

この記事に書かれていることを実践すれば、合格レベルの面接カードを書けるようになりますよ!


気象大学校の面接対策全般は、以下の記事で解説しています。

目次

【気象大学校】面接カードの概要

面接カードは、あなたの人柄と能力を伝える「面接の説明書」です。

二次試験の面接では、この面接カードに沿って質問されるため、時間をかけて戦略的に作成しなければなりません。

項目は基本情報と経歴・経験

面接カードで問われるのは、あなたの人間性や経験、そして将来性に関する項目です。

具体的には、以下の内容について記述を求められます。(※国家公務員採用試験の標準的な様式です)

  1. 基本情報
    • 最終学歴
    • 職歴
  2. 人物・経験に関する項目
    • 受験の動機
    • 印象に残っている体験
    • 関心事項
    • 趣味、特技など
    • 好きな学科・得意な分野
    • 自己PR(自分の長所について)
国家公務員採用試験の面接カード(見本)

これらの質問を通じて、面接官はあなたが将来の気象庁を担う幹部職員としてふさわしい人物かを見極めようとします。

二次試験日に提出する

面接カードは、一次試験の合格発表後に、人事院のHPからダウンロードします。

事前に全ての項目を記入した上で、人物試験(二次試験)の当日に、会場で指定された部数を提出します。郵送などによる事前提出は不要です。

当日に手渡しするため、忘れないようにしましょう!

【気象大学校】面接カードの書き方(項目別)

ここでは、気象大学校の面接カードの書き方を項目別に解説します。

受験の動機(志望動機)

「なぜ気象庁職員になりたいのか?」に答える最重要項目です。

  • 「なぜ他の公務員や研究職ではなく、気象庁職員なのか」
  • 「なぜ一般大学の気象系学科ではなく、気象大学校で幹部を目指すのか」

これら2点の明確な回答が求められます。

NG回答例

幼い頃から雲の形を眺めるのが好きで、天気予報に興味を持ちました。特に、台風の進路が予報通りに変化するのを見て、その予測技術のすごさに感動しました。私も、気象の専門家として、精度の高い予報で人々の役に立ちたいです。

→ 一見、純粋な興味が伝わります。しかし、これだと面接官は「それなら一般大学で気象学を学んで、予報会社に就職する道もあるのでは?」と思います。

気象大学校は、将来の「幹部職員」を育成する場所です。

個人の興味だけでなく、組織全体を動かす視点や、防災・減災、気候変動といった、より広い視野で気象行政を捉えているかが問われます。

模範回答例

頻発する豪雨災害の報道に接し、国民の生命・財産を守る気象情報の重要性を痛感しました。将来は貴校で気象学と防災行政の知識を学び、科学的知見を政策に繋げられる幹部職員として、日本の防災・減災体制の強化に貢献したいです。

印象に残っている体験

あなたの「人となり」を見る項目です。

特に、集団の中で困難にどう立ち向かい、どう解決したかという「リーダーシップ」や「協調性」の素養を評価します。

NG回答例

高校3年間、物理部に所属し、難しい課題に毎日必死で取り組みました。コンテストでは入賞できませんでしたが、最後まで諦めずに仲間と議論し続け、チームに貢献できたと自負しています。この経験で、粘り強さを得ることができました。

→ これも一見、美しく聞こえます。しかし、「仲間と議論した」という部分が抽象的です。

「具体的に何をして、チームのどんな課題を解決したのか」が見えてきません。

幹部には、精神論だけでなく、現状を分析し、具体的な行動を起こしてチームを良い方向に導く力が求められます。

模範回答例

私が所属していた物理部で、文化祭の出展準備が遅れた時期がありました。私は、各々の作業分担が不明確なことが原因だと考え、リーダーに働きかけて役割分担表を作成・共有しました。その結果、作業効率が上がり、無事に準備を終え、来場者からも高い評価を得られました。

関心事項

あなたが普段から社会のどんな出来事にアンテナを張っているかを見る項目です。

ここで気象業務に直結するニュースに触れることができれば、あなたの志望度の高さを強力にアピールできます。

NG回答例

最近、地球温暖化による異常気象のニュースに関心があります。将来、日本でも大きな災害が増える可能性があり、大変な問題だと思います。

→ テーマ自体は悪くありません。しかし、「大変な問題だと思う」という感想で終わっており、当事者意識が感じられません。

また、なぜその問題が「気象庁職員を目指すあなた」にとって重要なのかが伝わってきません。

模範回答例

「線状降水帯」の予測精度向上に関するニュースに関心があります。顕著な大雨に関する情報が、人々の避難行動に直結することを学び、その社会的責任の重さに感銘を受けました。私も将来、観測や予測技術の発展に貢献したいです。

趣味、特技など

あなたの意外な一面や、継続していることなどを知るための項目です。

体力や精神力、協調性などをさりげなくアピールするチャンスです。

NG回答例

趣味は動画鑑賞です。特技は、どこでも眠れることです。

→ 嘘を書く必要はありませんが、あまりに受け身な趣味や、アピールに繋がらない特技では、貴重な自己PRの機会を失ってしまいます。

模範回答例

趣味は、毎朝5kmのジョギングです。3年間続けたことで、体力と継続力が身につきました。特技はプログラミングで、文化祭のWebサイトを制作し、情報発信に貢献しました。

好きな学科・得意な分野

あなたの知的好奇心の方向性や、論理的な思考力があるかを見る項目です。

「なぜそれが好きなのか」そして「それを気象大学校でどう活かせるか」まで繋げて考えましょう。

NG回答例

得意な科目は物理です。公式を使って問題を解くのが好きでした。

→ 「好き」というだけで終わってしまっています。

その科目を学ぶ中でどんな能力が身につき、それが将来の仕事にどう繋がるのかという視点がなければ、単なる好みでしかありません。

模範回答例

得意な分野は物理です。特に、熱力学や流体力学の法則を学ぶことで、複雑な自然現象の背後にある普遍的な原理を理解することに面白さを感じます。この力は、大気現象を物理モデルとして捉える気象学を学ぶ上で必ず役立つと考えています。

自己PR(自分の長所について)

自分の「一番の強み」が、気象庁職員、特に幹部としていかに役立つかを、具体的なエピソードを添えて証明する項目です。

NG回答例

私の長所は、真面目なところです。与えられた課題は、必ず期限内に提出するように心がけてきました。

→ 「真面目」は、公務員として「当たり前」の資質であり、他の受験生との差別化ができません。

模範回答例

私の長所は「常に冷静さを失わない状況判断力」です。高校の文化祭で、準備中に機材トラブルが発生し皆が動揺した際、私はまず責任者の先生に報告し、代用品の手配と作業の優先順位の変更を提案しました。結果、混乱を最小限に抑え、時間内に準備を終えることができました。この冷静さは、予測不能な災害対応時にも必ず活かせると確信しています。


・「自己PR・志望動機はこれでいいんだろうか…?
・「何を書けばいいか相談したい…
このように悩んでいる方は、ぜひ下記の記事もご覧ください。簡単に解決できますよ!

【気象大学校】面接カードに関するFAQ

ここでは、多くの受験生が抱く、面接カードに関する細かな疑問にお答えします。

Q1. 手書きとパソコン、どちらで作成すべきですか?

A1. 結論として、どちらで作成しても評価は変わりません。

大切なのは、読みやすさと丁寧さです。

  • パソコン作成のメリット:文字が綺麗で読みやすく、修正が簡単です。
  • 手書き作成のメリット:文字からあなたの人柄や丁寧さが伝わる可能性があります。

どちらを選ぶにせよ、読み手の立場に立って作成することが重要です。手書きの場合は、必ず黒のボールペンを使用し、下書きをしてから清書しましょう。

Q2. 部活動などで、リーダー経験がありません。どうすればいいですか?

A2. 役職名がなくても、全く問題ありません。

面接官が見ているのは、役職ではなく「集団の中であなたがどのように考え、行動したか」です。

  • チームの雰囲気を良くするために、率先して声出しをした。
  • 意見が対立している友人たちの間に入り、双方の意見を調整した。
  • 文化祭の準備で、誰もやりたがらない作業を自ら引き受けた。

重要なのは、「チームのために、主体的に起こした行動」です。役職がなくても、あなたの行動でチームが良い方向に進んだ経験を思い出してみてください。

Q3. 各項目、どのくらいの文字数を書けばいいですか?

A3. 枠の8割〜9割程度を埋めることを目安にしてください。

  • 文字数が少なすぎる場合:空欄が多いと、意欲が低いと見なされる可能性があります。
  • 文字数が多すぎる場合:枠内にぎっしりと書き込むと、読みづらく、要点をまとめる能力が低いという印象を与えかねません。

伝えたいことを一度全て書き出した後、最も重要な部分を要約して、枠内にバランス良く収める練習をしましょう。

Q4. 書き終えたら、誰かに見せた方がいいですか?

A4. はい、必ず第三者に読んでもらいましょう。

特に、学校の先生や家族など、信頼できる大人に確認してもらうことを強く推奨します。

自分では完璧だと思っていても、客観的に見てもらうと、誤字脱字や分かりにくい表現などが見つかることがよくあります。


▼「見せる人がいないよ・・・」と悩んでいる方は、僕を頼ってください!

公務員試験のプロ目線から評価・アドバイスをしています。詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ|気象大学校の面接カードは合格への第一歩!

今回は、気象大学校学生採用試験の面接カードについて解説しました。

  • 面接カードは「面接の説明書」と心得る。
  • 全ての項目で「将来の幹部職員としての視点」を持ち、資質をアピールする。
  • 具体的なエピソードで、あなたの言葉に説得力を持たせる。

面接カードは、あなたという人間を面接官に伝えるための、強力なプレゼン資料です。時間をかけて自己分析を行い、あなた自身の言葉で、丁寧に書き上げてください。

この記事で解説したポイントを一つひとつ実践すれば、あなたの魅力が最大限に伝わる、合格レベルの面接カードが必ず完成します。

完璧な準備で、自信を持って面接に臨みましょう。


もし一人での対策に困ったり、不安を感じたりしたときは、遠慮なく僕を頼ってほしいです。あなたが合格できるよう、全力でサポートします!

面接の個別コーチングは以下の記事をご覧ください。


▼その他、気象大学校の試験内容は以下の記事でまとめています。

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