海上保安官を目指している方の中には、「海上保安官採用試験の倍率ってどれくらいなんだろう?」と気になっている人も多いと思います。
結論から言うと、2025年度の実質倍率は3.3倍でした。
この数字だけ見ると「意外と低い?」と感じるかもしれませんが、実はそう単純な話ではありません。
この記事では、海上保安官採用試験(国家専門職・大卒程度)の倍率推移と、倍率の数字に惑わされないための注意点を解説します。
海上保安官採用試験(大卒)の倍率推移
海上保安官採用試験(国家専門職・大卒程度)の倍率は、試験が始まった2020年度の7.0倍をピークに低下し、近年は3倍前後で推移しています。
過去6年間の倍率推移
過去6年間の倍率推移は以下のとおりです。
| 実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 最終倍率 |
| 2025 | 248人 | 75人 | 3.3倍 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 255人 | 84人 | 3.0倍 |
| 2023 | 237人 | 82人 | 2.9倍 |
| 2022 | 289人 | 63人 | 4.6倍 |
| 2021 | 349人 | 64人 | 5.5倍 |
| 2020 | 365人 | 52人 | 7.0倍 |
この背景には、「受験する人が少しずつ減っている」一方で、「採用される人の数が増えている」という2つの要因があります。
つまり、以前に比べて門戸が少し広がっている、と言えるかもしれません。
女性志望者の倍率推移
次に、女性の受験状況も見てみましょう。「海の仕事は男性ばかり…?」なんてことは全くありませんよ。
| 実施年度 | 受験者数 | 最終合格者数 | 最終倍率 |
| 2025 | 38人 | 12人 | 3.1倍 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 50人 | 18人 | 2.8倍 |
| 2023 | 43人 | 13人 | 3.3倍 |
| 2022 | 48人 | 9人 | 5.3倍 |
| 2021 | 51人 | 11人 | 4.6倍 |
女性の倍率も、全体と同じように落ち着いてきている傾向が見られますね。
2025年度の倍率は3.1倍と、全体の倍率(3.3倍)と比べても遜色ない数字です。性別による有利・不利は全くないことがデータからもわかります。
さて、全体の倍率がどう変わってきたかが分かったところで、次はもう少しミクロな視点で、「一次試験」と「二次試験」のどちらが本当の関門なのかを分析していきましょう。
一次試験の倍率推移
まずは、一次試験のデータを見てみましょう。
| 実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 一次倍率 |
| 2025 | 248人 | 142人 | 1.7倍 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 255人 | 149人 | 1.7倍 |
| 2023 | 237人 | 138人 | 1.7倍 |
| 2022 | 289人 | 132人 | 2.2倍 |
| 2021 | 349人 | 123人 | 2.8倍 |
ここ数年の一次試験の倍率は、おおむね1.7倍〜2倍強で推移していますね。 だいたい、受験者の半分くらいが合格するイメージでしょうか。
しかし、「倍率が低いから楽勝」と考えるのは早計です。筆記試験は科目数が多いため、対策せずに受験すると足切りになる恐れが高くなります。
「倍率1倍台なら大丈夫」と油断せず、確実に合格ラインを超える実力をつけましょう。
具体的な試験問題(過去問)をこちらの「海上保安官採用試験(大卒)の過去問3年分を無料公開」でまとめています。確認してみてください。
二次試験の倍率推移
二次試験の倍率は、約1.3倍〜1.5倍。
| 実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 二次倍率 |
| 2025 | 116人 | 75人 | 1.5倍 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 114人 | 84人 | 1.4倍 |
| 2023 | 103人 | 82人 | 1.3倍 |
| 2022 | 90人 | 63人 | 1.4倍 |
| 2021 | 99人 | 64人 | 1.5倍 |
※受験者数は一次試験合格者のうち、二次試験を受験した人数
「あれ、数字だけ見ると一次より低い?」と感じるかもしれません。
ですが、これは「一次試験を突破した人たちだけの中での競争」だということを忘れてはいけません。そのうえで約2人に1人不合格になっているのが現実です。
せっかく筆記試験を頑張って通過しても、面接での受け答えや、海上保安官として必要な身体基準を満たしていなければ、最終合格は勝ち取れません。
海上保安官採用試験(大卒)の倍率まとめ
海上保安官採用試験(国家専門職・大卒程度)の受験者数、合格者数、倍率を紹介しました。
ほかの公務員試験に比べると倍率は低い方です。とはいえ、決して簡単な試験ではない点は理解しておきましょう。
試験日から逆算し、勉強スケジュールを組んで対策をしてください。まずは過去問で内容やレベルを把握してみましょう!

