「どんなテーマが出るのか」「どう書けば合格できるのか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
作文試験は点数化されず「合否判定のみ」ですが、基準を満たさなければ即不合格となる「足切り」が存在します。決して油断はできません。
この記事では、次の内容を徹底解説します。
- 試験時間・文字数
- 配点・評価基準
- 過去の出題テーマ
文章を書くのが苦手な方でも、正しい手順を知れば合格レベルの答案を作れるようになります。
試験本番で後悔しないよう、今のうちに正しい対策法を身につけておきましょう。
作文試験の内容
海上保安学校における作文試験は、単に文章力を測るだけではありません。あなたの考え方や人柄、そして将来性を見るための重要な試験です。
「配点がないから」と対策を後回しにしていると、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性も…。
作文試験の概要
まずは、試験の全体像をしっかり押さえておきましょう。
| 実施 | 第一次選考 |
|---|---|
| 対象区分 | 特別(5月試験)、一般課程(9月試験) |
| 試験時間 | 50分 |
| 文字数 | 600字以内 |
| 配点 | 合否判定のみ |
注目すべきは「配点比率」ですね。「合否判定のみ」と聞くと、あまり重要ではないように感じるかもしれません。
しかし、これは大きな誤解です。
作文試験には「足切りライン」が設定されており、内容や文字数が基準に達していない答案は、その時点で不合格となってしまいます。
たとえ、他の筆記試験で満点を取っていても、作文試験で足切りされてしまえば元も子もありません。
文字数は最低でも8割(500字程度)は書くように心がけましょう。
作文試験の評価基準
評価基準は、公表されている以下の3つの観点で行われます。
| 内容 | ・課題(テーマ)を正しく理解し、それに沿った内容になっているか。 ・自分の経験や考えが具体的に書かれており、中身のある文章か。 ・独りよがりな意見ではなく、公務員を目指す者としてふさわしい考え方か。 |
|---|---|
| 表現 | ・文章の構成(序論・本論・結論など)が分かりやすいか。 ・一文が長すぎず、主語と述語が明確で読みやすいか。 ・誤った言葉遣いや、不適切な表現がないか。 |
| 文字 | ・誤字・脱字が多すぎないか。 ・字体は丁寧で、読みやすく書かれているか。 |
簡単に言えば、「テーマに沿って、自分の体験を交えながら、分かりやすく丁寧な文章で書けているか」が評価のポイントです。
字の上手い・下手は関係ありません。誰が読んでも内容がスッと頭に入るような、丁寧な文章を心がけることが何より大切です。
作文試験の過去問(テーマ)
作文対策の第一歩は、敵を知ること、つまり「過去問」を知ることから始まります。
ここでは、過去の出題テーマを一挙に公開し、その傾向を分析していきます。どのようなテーマが問われてきたかの全体像を掴むことで、的確な対策を立てることができますよ。
特別(5月試験)
| 実施年度 | テーマ |
|---|---|
| 2025(令和7)年度 | 労働と生活のバランスを適切に保つために、必要だと考えること |
| 2024(令和6)年度 | 社会の安心・安全について思うこと |
| 2023(令和5)年度 | 学校生活において、あなたが感謝する人について |
| 2022(令和4)年度 | 事件・事故のない社会実現に向けて必要なこと |
| 2021(令和3)年度 | AI(人工知能)について思うこと |
| 2020(令和2)年度 | SNSの適切な利用について思うこと |
| 2019(令和元)年度 | 私が外国人に紹介したい日本の文化や習慣について |
一般課程(9月試験)
| 実施年度 | テーマ |
|---|---|
| 2025(令和7)年度 | 集団生活で大切なこと |
| 2024(令和6)年度 | あなたが思う理想の社会人とは |
| 2023(令和5)年度 | インターネットの利用について思うこと |
| 2022(令和4)年度 | 失敗や成功から学んだこととそれを生かすことについて |
| 2021(令和3)年度 | 信頼される公務員とは |
| 2020(令和2)年度 | あなたが目指す海上保安官像について |
| 2019(令和元)年度 | 学生生活において、努力の結果が報われた経験について |
作文試験の模範解答はこちらの記事で解説しています。
作文試験で落ちる理由3選
一生懸命に作文を書いても、評価されなければ意味がありません。実は、評価が低い答案には、いくつかの共通する「NGポイント」が存在します。
「自分は大丈夫」と思わずに、ここで紹介するポイントに当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください。
これらを避けるだけで、あなたの作文は格段に良くなりますよ。
テーマの読み間違い・論点のズレ
これは最も致命的なミスです。
例えば「あなたが心掛けていること」と問われているのに、一般論や社会が取り組むべきことばかりを書いてしまうケース
どんなに文章が上手くても、テーマから外れた瞬間に評価はゼロに近づいてしまいます。
課題文の一語一句を丁寧に読み、「何が問われているのか」を正確に把握することが全てのスタートです。
主張に「自分の経験」という裏付けがない
- 「社会貢献がしたいです」
- 「信頼される海上保安官になります」
このような立派な主張も、その根拠となる具体的なエピソードがなければ、ただの綺麗事でしかありません。
「なぜそう思うようになったのか?」を、あなた自身の経験(部活動、アルバイト、日々の生活など)と結びつけて語ることで、初めて文章に説得力とオリジナリティが生まれます。
構成がバラバラで、結局何を言いたいのか不明
思いついた順に書き進めてしまい、「序論・本論・結論」という基本的な構成が守られていない答案も散見されます。
話があちこちに飛んでしまい、採点者が「で、結論は何だろう?」と迷ってしまっては、内容を正しく評価してもらえません。
書き始める前に、全体の設計図(構成)をメモする一手間が、読みやすさを大きく左右します。
「自分の答案は大丈夫だろうか・・・」と悩むなら、こちらの個別指導・添削サポートが役に立つかもしれません。
作文試験まとめ
今回は、海上保安学校の作文対策について、過去問の傾向分析から具体的な書き方、練習方法までを徹底的に解説してきました。
最後に、本記事の重要なポイントを振り返りましょう。
- 作文は「足切り」あり!配点がなくても合否を左右する重要科目
- 「テーマのズレ」「具体例の欠如」「構成の乱れ」は絶対に避けるべきNGポイント
- 合格への道は「型を知り→材料を集め→書き→添削を受ける」の4ステップ
- 独学には限界あり。自分の文章の価値は、他者からの評価で決まる
作文試験で不合格になる受験生の多くは、「書いたら書きっぱなし」です。自分の文章の弱点に気づかないまま本番を迎えることほど、怖いことはありません。
あなたの努力を最高の結果に結びつけるために、そして「作文が原因で落ちる」という最悪の事態を避けるために、ぜひプロの力を活用してください。
作文試験の模範解答や添削指導はこちらのnoteを活用してください。


その他、海上保安学校の対策記事はこちら。

