本記事では、海上保安学校学生採用試験の作文試験に関する情報をまとめています。
「海上保安学校の作文ってどんな試験なんだろう…」
「海上保安学校の作文はどんなテーマが出ているんだろう…。」
「海上保安学校の作文はどうやって対策すればいいの…。」
このような疑問を解消できる記事となっているので、ぜひ参考にしてくださいね。
【海上保安学校】作文試験の概要
海上保安学校の作文試験は、自分の思いや経験を文章にして伝える筆記試験です。
ただ単に文章を書けば評価されるのではなく、課題を正しく読み取り、自分の経験や体験を盛り込みつつ説明できるかといった知識の総合的な応用力が問われます。
実施 | 第一次選考 |
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対象区分 | 特別、一般課程 |
試験時間 | 50分 |
文字数 | 600字以内 |
配点 | 合否のみ |
評価基準 | 【内容】 ・課題に適合しているか、長さは適当か ・中身のある作文か。幼稚すぎることはないか。 【表現】 ・わかりやすく、よくまとまっているか。 ・用語や表現は適切か。 【文字】 ・誤字やあて字が多すぎないか ・字体はていねいに読みやすく書かれているか。 |
作文は昔から何度も書いているからといって、対策をおろそかにする人がいます。
しかし、勉強すればした分だけ成果が見える筆記試験とは違い、第三者の観点によって評価が異なるためなんとも厄介な試験といえるでしょう。
【海上保安学校】作文試験の過去問(テーマ)
海上保安学校の作文試験で出題された過去問(テーマ)をまとめています。
2024(令和6)年度
特別 | 社会の安心・安全について思うこと |
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一般 |
2023(令和5)年度
特別 | 学校生活において、あなたが感謝する人について |
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一般 | インターネットの利用について思うこと |
2022(令和4)年度
特別 | 事件・事故のない社会実現に向けて必要なこと |
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一般 | 失敗や成功から学んだこととそれを生かすことについて |
2021(令和3)年度
特別 | AI(人工知能)について思うこと |
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一般 | 信頼される公務員とは |
2020(令和2)年度
特別 | SNSの適切な利用について思うこと |
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一般 | あなたが目指す海上保安官像について |
2019(令和元)年度
特別 | 私が外国人に紹介したい日本の文化や習慣について |
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一般 | 学生生活において,努力の結果が報われた経験について |
作文試験以外の過去問も下記記事でまとめています。
【海上保安学校】作文試験の模範解答例
海上保安学校の作文試験の模範解答例をいくつか紹介します。
学校生活において、あなたが感謝する人について
学校生活を振り返ると、感謝するべき人々が数多くいますが、中でも特に感謝しているのは理科の授業を担当してくれた高橋先生です。高橋先生はただの教師ではなく、生徒一人ひとりの将来に深く関心を持ち、私たちの夢や目標に真剣に向き合ってくれました。
特に私が海上保安学校を目指すことを決めた際、高橋先生は私の夢を強く支持し、海洋学に関する知識だけでなく、日常の学業においても大いに助けてくださいました。先生の教えは、科学的な事実やデータを理解するだけでなく、それをどのように現実の問題解決に活かすかを考えるきっかけを与えてくれました。
高橋先生は授業外でも私たちの相談に乗ってくれることが多く、学業の悩みだけでなく、進路についての不安を解消するためのサポートを惜しまず提供してくれました。そのため、学業が困難に感じられる時も、先生の助言を思い出し、前に進む勇気が湧いてきました。
高橋先生の教室では、科学の奥深さと面白さを毎日のように教えていただき、それが私の学びへの情熱を一層高めました。このように、高橋先生のおかげで、学校生活はただの勉強の場ではなく、自己成長と未来への準備の場となりました。先生の深い洞察力と生徒への無限の愛情に心から感謝しています。海上保安学校に進学する私の夢を現実のものとするために、先生の教えを大切にしていきたいと思います。
インターネットの利用について思うこと
インターネットの普及により、世界は以前にも増して繋がりやすい環境となりました。情報収集、コミュニケーション、娯楽の手段として、多くの人々にとって欠かせないツールです。しかし、これらの利点に目を向ける一方で、インターネットがもたらす様々な問題についても考える必要があります。
まず、インターネットは情報の正確性が常に保証されるわけではありません。誤情報や偽情報が流布されることがあり、これが社会に混乱をもたらすことも少なくありません。特に若者は情報の見極めが必要であり、批判的な思考能力が求められます。
次に、プライバシーの侵害も深刻な問題です。SNSやオンラインショッピングなどで個人情報が収集され、場合によっては不正利用されることがあります。私たちは、自分の情報を守る意識を持つべきです。
また、インターネット依存が対人関係に影響を及ぼすことがあります。デジタルデバイスの過度な使用は、直接的なコミュニケーションを減らし、孤立感を増加させる可能性があります。
これらの問題に対処するためには、インターネットの使用を適切に管理し、教育を通じて利用者が賢明な使い方を学ぶことが重要です。また、法律やルールを整備し、技術的な保護措置を講じることも必要です。最終的に、私たち一人一人がインターネットを利用する際には、その影響を深く理解し、責任を持って行動することが求められます。
事件・事故のない社会実現に向けて必要なこと
事件や事故のない社会を実現するためには、複数のアプローチが必要です。
まず、教育の強化が不可欠です。幼少期からの倫理教育や危険回避の意識を高める教育を行うことで、未来の市民が法を遵守し、他者に配慮する心を育てることができます。 次に、環境の整備も重要です。公共の場での安全対策を強化し、防犯カメラの設置を増やすことや、交通ルールを遵守する文化を確立することが求められます。また、緊急時に迅速に対応できるよう、警察や消防の体制を整えることも欠かせません。 加えて、科学技術の進歩を利用することも一つの手段です。
例えば、AI技術を利用した犯罪予防システムや、自動運転車による交通事故の減少が期待されます。これらの技術を積極的に取り入れ、社会の安全性を向上させることが重要です。 最後に、地域社会の連携を促進することも大切です。地域住民が互いに協力し、見守り活動を行うことで、犯罪や事故を未然に防ぐ助けとなります。さらに、地域イベントを通じて安全意識を高める活動も有効です。このような地域全体での取り組みが、安全で安心な社会の実現に繋がります。
事件や事故のない社会を目指すことは容易ではありませんが、これらの取り組みを積極的に推進することで、一歩ずつ理想に近づくことが可能です。全ての市民が安全と安心を享受できる社会を目指して、今後も様々な努力が求められます。
失敗や成功から学んだこととそれを生かすことについて
失敗と成功から学ぶことは、人生において非常に重要です。私たちは成功を通じて自信を得ることができ、失敗からは更なる成長のための教訓を学ぶことができます。特に、海上保安学校を目指す私にとって、これらの経験から得た知識は将来の職務において極めて価値のあるものです。
例えば、高校時代に航海技術のコンテストに参加した際、準備不足から失敗を経験しました。この失敗から、どんな状況でも十分な準備と計画の重要性を学びました。また、失敗を恐れずに挑戦する勇気も身につけることができました。これらの教訓は、海上保安官としての責任ある行動と冷静な判断力を養うために不可欠です。
成功体験も同様に重要です。自分が努力して得た成果は、自己効力感を高め、さらなる挑戦へのモチベーションとなります。これにより、困難な状況でも前向きに取り組む力が育ちます。
失敗と成功から得た教訓を生かすためには、自己反省と共に、具体的な行動計画を立てることが重要です。また、周囲の人々とのコミュニケーションを通じて得たフィードバックを積極的に取り入れることが、更なるスキルアップに繋がります。
海上保安学校での教育を受けることで、これらの教訓を実践的に活用し、より高度な技術と知識を身に付け、将来のあらゆる状況に対応できるようになることを強く望んでいます。
学生生活において,努力の結果が報われた経験について
高校生活において、私が努力の結果が報われた経験は、英語スピーチコンテストでの成功です。当初、英語には自信がなく、発音や表現に苦労していました。しかし、海外で活躍できる海上保安官を目指すためには英語力が不可欠であると考え、英語の勉強に力を入れ始めました。
具体的な努力として、毎日の英単語の暗記、英語のニュース記事を読む習慣、そして週に数回のスピーチ練習を行いました。これらの努力が積み重なり、徐々に英語への理解と自信が深まっていきました。また、英語ネイティブの先生からのフィードバックを積極的に求め、発音の矯正や表現の洗練にも励みました。
コンテストの日、私は緊張しながらも、長時間の練習で培った英語力を存分に発揮することができました。結果として、多くの参加者の中から第一位という形で評価され、その成果が認められたのです。この経験は、単に言語能力が向上しただけでなく、持続的な努力がいかに重要であるかを実感させてくれました。
この成功体験は、他の分野においても自己の限界に挑戦し続ける勇気を与えてくれます。何事も諦めず、努力を続ければ報われるという信念を強く持つようになりました。今後もこの信念を胸に、海上保安学校での学びを深め、将来の職務に生かしていく所存です。この経験を通じて、目標達成のためには地道な準備と努力が不可欠であるという大切な教訓を学びました。
【海上保安学校】作文試験の対策方法
海上保安学校の作文対策は次のステップに沿って行いましょう。
- 書き方をインプットする
- 自己分析
- 時間を計って書く
- 添削を受ける
書き方をインプットする
まずは、作文の書き方(文章構成や原稿用紙の使い方)を勉強しましょう。
どんなに内容が良くても、構成が悪いと評価されない(読みにくい)からです。
オススメの参考書は『よくわかる! 公務員試験(初級)のための論作文術』です。これを使いながら、正しい作文の型をインプットしましょう。
自己分析
続いて、自己分析を行ない、これまでの経験や体験をピックアップしましょう。
自分の考え(主張)に説得力を持たせたり、オリジナリティを出したりするには、自分の経験や取り組みを盛り込んで書く必要があるからです。
「自分の強み」や「やってみたい仕事」、「成功体験」などについて、これまでの経験を思い出しながら考えていきましょう。
面接対策にも役立つので、早めにやることがポイントです!
時間を計って書く
書き方と書く材料(自己分析)が把握できたら、時間を計って書いてみましょう。
文章構成や文字数などを意識しながら書くのは大変ですが、本番でも時間配分が重要となります。
本試験と同じ気持ちで取り組むことがポイントです。
添削を受ける
自分で書いた作文は、学校の先生や予備校などに見てもらい、フィードバックを受けることが重要です。
- 「自分の書いた文章は伝わるか(読みやすいか)」
- 「誤字脱字はないか」
- 「テーマを正確に把握できているか」
これらの観点は独学では把握できません。
作文を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じことなので注意が必要です。
正解不正解がわからないまま対策を続けても成績は伸びないので、書いた答案は必ず添削してもらいましょう。
語彙力や漢字の知識くらいなら1ヶ月でも何とかなりますが、他の力を短期間で身につけるのは厳しいです。
こういった順番で勉強することになるので、やはり最低でも3ヶ月は必要だと思って学習スケジュールを組んでみてください。
【海上保安学校】作文試験まとめ
海上保安学校の作文試験は、あなたが思う以上にやるべきことが多い試験です。
過去問を眺めるだけでは、作文試験を攻略することはできません。過去問を使い答案を作成したら添削を受けることで徐々に上達します。
作文試験で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じなので注意しましょう。
作文試験が原因で不合格にならにように、早めに(遅くても試験の3ヶ月前を推奨)準備を始めてください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
【2024年版】海上保安学校の難易度は?試験内容を徹底解説』を参考にしてください。
試験の内容や対策についてさらに詳しい情報が必要な場合は、こちらの『
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