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刑務官採用試験の面接対策!過去の質問や評価基準を解説

刑務官採用試験の面接

刑務官採用試験の面接(人物試験)について解説します。

「筆記は得意なのに、面接で評価されず不合格になったらどうしよう…
一次試験を突破した今、そんな不安を感じていませんか?

それもそのはず。
刑務官採用試験の面接は、ただ熱意をアピールするだけでは通用しません。

正しい準備の手順や、面接官が本当に見ている評価点を知らずに臨むと、合格は難しくなります。

そこで本記事では、刑務官採用試験の面接について以下の3点を解説します。

この記事でわかること
  • 面接試験の「本当の」評価基準
  • 合格者が実践する「正しい対策手順」5ステップ
  • 実際に聞かれた「過去問」と説得力のある回答の作り方

この記事に書かれていることを実践すれば、あなたの面接への不安は自信に変わりますよ。


刑務官採用試験の内容は以下の記事で解説しています。

目次

【刑務官採用】面接試験の内容

まずは、刑務官採用試験の人物試験(=面接)について簡単に説明します。

試験時間20分の個人面接

詳細は次のとおりです。

項目試験の概要
実施形式個人面接
試験時間20分
面接官3人
配点比率2/7
2025(令和7)年実施概要

A~Eの5段階評価

刑務官採用試験の面接試験では、以下の観点に沿って5段階で評価が行われます。

項目評価の観点
積極性自ら課題解決に当たれるか。
必要な自己主張ができるか。
やる気を持って、物事に取り込めるか。
堅実性真面目で、中途半端なところはないか。
粘り強く物事を進めることができるか。
組織の一員として自覚を持って行動できるか。
判断力物事を的確に判断できる。
集中して物事に取り組める。
冷静に状況を判断できる
表現力質問に対する応答は的確か,的外れなところはないか
話している内容に一貫性があるか,矛盾しているところはないか
話し方がわかりやすく簡潔か,要領を得ないところはないか
態度まじめに応答しているか,質問をはぐらかすところはないか
動作はきちんとしているか,だらしのないところはないか
落ち着いており安定感があるか,動揺しやすいところはないか

最終的にA~Eの総合判定をつけます。

江本

D、E評価は足切り(一発不合格)なので注意しましょう。

【刑務官採用】面接試験の過去問(質問例)

刑務官採用試験の面接試験では、毎年さまざまな角度から質問が投げかけられます。

ここでは、実際に過去の受験者から報告された質問を抜粋して紹介します。想定外の質問にも柔軟に対応できるよう、「考えの引き出し」を増やしておくことが合格への近道です。

  • 緊張していますか。
  • 志望動機を言ってください。
    ⇒なぜ、数ある公務員の中でも刑務官を志望するのですか。
  • 全国転勤は大丈夫ですか。
  • 高校生活で印象に残っている出来事を教えてください。
  • 高校を卒業してからは何をやっていましたか。
  • 受験者は怖い人も多いですが大丈夫ですか。
  • 得意なことと不得意なことを教えてください。
    ⇒得意なことを仕事にどう活かしますか。
  • 趣味はありますか。
  • 会場までどうやって来ましたか。
  • 刑務官の他に受けている公務員試験はありますか。
  • なぜ刑務官を志望するのですか。
  • 最近気になっていることはありますか。
    ⇒それはなぜ気になっているのですか。
    ⇒他に気になったことはありますか。
  • 大学生活で心掛けていたことはありますか。
  • ストレスは溜まりやすいですか。
    ⇒どうやってストレス発散していますか。
  • コロナ禍で注意していたことはありますか。
  • 自己PRを言ってください。
  • 昨日は眠れましたか。
  • このような面接は初めてですか。
    ⇒面接練習はどこでやっていましたか。
  • 志望動機を言ってください。
  • 刑務官の仕事内容をどのくらい知っていますか。
  • 今までに苦労した経験を教えてください。
  • 仕事では夜勤もありますが大丈夫ですか。
  • 辛い仕事も多いですが大丈夫ですか。
  • 刑務官になることを誰かに相談していますか。
    ⇒親は刑務官になることをどのように思っていますか。
  • 最後に何か質問はありますか。

自身の体験や具体的な対応例を交えながら、評価基準と関連づけて答えることがポイントです。また、自分の課題や成長意欲についても、前向きに語る姿勢が好印象につながります。

面接対策を進めるうえで、これらの質問項目について「自分ならどうするか」「どんな考えがあるか」を具体的なエピソードや経験と結びつけて語る練習をしましょう。


さらに過去問を知りたい方・自己PRや志望動機の相談をしたい方はこちら!

【刑務官採用試験】面接試験の対策方法

ここからは、刑務官採用試験の面接に合格するための具体的な対策を5つのステップで解説します。

何から手をつければ良いか分からない人は、ぜひこの手順で進めてください。

着実に準備すれば、自信を持って本番に臨めますよ。

STEP1:自己分析で「あなただけの言葉」を見つける

面接対策は、まず「自己分析」から始めましょう

なぜなら、面接官はあなたの「人柄」や「刑務官としての適性、考え方」を深く知りたいからです。

過去の質問リストにあるような深掘り質問に、あなた自身の言葉で答える必要があります。そのための引き出しを、自分の中にたくさん作っておく作業が自己分析なのです。

難しく考えず、まずは紙とペンを用意して、以下のことを書き出してみましょう。

1. これまでの経験を書き出す

  • 成功した体験、失敗した体験
  • 中学校や高校で最も頑張ったこと(部活動、文化祭、勉強、アルバイトなど)
  • チームや集団の中で何かを成し遂げた経験、あるいは困難を乗り越えた経験

2. 経験を掘り下げる

  • なぜそれに取り組もうと思ったのか?(動機)
  • その経験の中で、どんな困難があったか?(課題)
  • 困難をどうやって乗り越えたか?(行動、工夫)
  • その経験から、何を学び、どう成長できたか?(結果・学び)

このように、自分自身を深く理解することが、面接対策の第一歩です。

特に刑務官に求められる「規律性」「責任感」「冷静な判断力」「協調性」「体力」などに繋がるエピソードを意識して掘り下げましょう。

ここでの頑張りが、次の面接カード作成や回答作りに必ず活きてきますよ。時間をかけて取り組んでください。

STEP2:職務研究で「求められる人物像」を理解する

自己分析が終わったら、次は矯正行政、特に刑務官に「どんな人材が求められているか」を理解しましょう。

あなたの強みが、組織が求める力と合っていると伝える必要があるからです。

<求められる人物像を理解する方法>
  1. 公式サイトを熟読する:法務省や矯正局のウェブサイトで、刑務官の役割や業務内容、矯正行政の取り組みを正確に知る。
  2. 関連ニュースを追う:矯正施設の現状、受刑者の更生支援、再犯防止策などに関するニュースを把握する。
  3. 説明会に参加する:可能であればオンライン説明会や施設見学などに参加し、現場の職員の話を聞く。
  4. 刑務官の仕事について調べる:刑務官の仕事内容、1日の流れ、勤務形態(交替制勤務など)を具体的に理解する。

職務研究を通じて、「社会の安全を守る」という強い使命感や、規律を守る誠実さ、困難な受刑者の更生を支援する忍耐力や対人能力、そして体力などが求められていると分かるはずです。

この研究は、あなたの志望動機に説得力と深みを与えてくれます。

STEP3:面接カードで「質問のきっかけ」を作る

自己分析と職務研究ができたら、その内容を面接カードにまとめましょう。

面接試験は、事前に提出するこの面接カードに書かれた内容を中心に進められます。つまり、面接カードは面接官に「ここを質問してほしい」とアピールするための設計図なのです。

<面接カード作成の3つのコツ>
  • 結論から書く:質問に対して、まず「答え」を簡潔に述べる。
  • 具体例を入れる:STEP1で見つけたエピソードを使い、内容に説得力を持たせる。
  • 丁寧に仕上げる:誤字脱字がないかを確認し、誰が読んでも分かりやすい言葉で書く。

面接カードは、あなたの第一印象を決める重要な書類です。

時間をかけて、刑務官として求められる資質が伝わる内容を完成させてください。


刑務官採用試験の面接カードについて、書き方や注意点は前回の記事で詳しく解説しています。

STEP4:模擬面接で「話す練習」をする

面接カードが完成したら、次は「自分の言葉で話す力」を鍛えましょう。

どんなに良い内容も、相手に伝わらなければ評価されません。

「頭で分かっている」ことと、「スムーズに話せる」ことは全く違います。

<おすすめの模擬面接の相手>
  1. 学校の先生:進路指導の先生など、面接指導の経験豊富な先生にお願いするのが一番です。
  2. 家族や友人:面接官役を頼み、客観的な意見を聞いてみましょう。
  3. 公務員予備校(利用している場合):専門家の視点から的確なアドバイスがもらえます。

練習風景をスマホなどで録画して、自分の話し方の癖や表情、声のトーンなどを客観的に確認するのも非常に効果的です。

「話す」練習を重ねることで、自信を持って本番に臨めますよ。

STEP5:フィードバックを受け、修正をくり返す

模擬面接で見つかった課題は、一つひとつ着実に修正しましょう。

この地道な作業が、他の受験生と差をつける最も重要なポイントです。自分の弱点から目をそらさず、粘り強く改善を続けてください。

<具体的な修正のポイント>
  • もらった助言を素直に受け止め、ノートに書き出す。
  • 話す内容だけでなく、声の大きさや視線、姿勢、表情も意識して改善する。
  • 分かりにくいと指摘された部分は、面接カードの文章から見直すか、より具体的なエピソードを補強する。

「練習して課題を見つけ、修正する」このサイクルをくり返しましょう。

それが、面接試験を突破するための最短ルートです。


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まとめ|刑務官採用試験の面接で落ちないために

今回は、刑務官採用試験の面接について網羅的に解説しました。

最後に、面接で落ちないために最も大切なことをお伝えします。

それは「あなた自身の言葉で、あなたの熱意を伝えること」。

面接官は、完璧な模範回答を聞きたいわけではありません。あなたという人間が、刑務官にふさわしいかを知りたいのです。

そのためには、あなた自身の経験に基づいた、正直な言葉が一番心に響きます。

今回紹介した5つのステップを着実に実践すれば、自信は必ずついてきます。万全の対策をして、あなたの夢を掴み取ってください。


もし一人での対策に困ったり、不安を感じたりしたときは、遠慮なく僕を頼ってほしいです。あなたが合格できるよう、全力でサポートします!

面接の個別コーチングは以下の記事をご覧ください。

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