警視庁(東京都)の警察官になりたい人が最初にぶちあたる壁、警視庁警察官採用試験。
試験対策を始めるうえで、難易度(難しいのか簡単なのか)が気になる人は多いです。
そこで今回は、警視庁警察官採用試験の難易度(難しさ)を徹底解説します。
合格するために必要な対策までをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
警視庁採用試験の難易度
結論から言うと、警視庁採用試験の難易度は高くないです。しかし、最終合格するのは簡単ではありません。
これを詳しく解説します。
倍率は高い
警視庁採用試験の倍率は、他県の警察官採用試験に比べて高い傾向にあります。
| 自治体 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 警視庁 | 3.2 | 3.1 |
| 神奈川県 | 2.7 | 2.4 |
| 千葉県 | 1.9 | 1.6 |
| 愛知県 | 2.4 | 2.1 |
警察官採用試験の平均倍率は2倍程度なので、比べると警視庁の倍率はやや高いことがわかります。
とはいえ、この数値の中には本気で合格を目指して対策する人が少ないことや予定の採用人数よりも多くの合格者を出すことを考えると、倍率=難易度と直接的に言えない点には注意が必要です。
試験問題は中学から高校1年レベル
対策するのに多くの時間が必要な筆記試験のレベルは、中学校や高校で勉強してきた内容です。
たとえば、次はメイン科目の一つである数的推理の問題。


「平均算」という単元で、小学校高学年で学習する内容です。なんとなく覚えているのではないでしょうか。
時間をかければ解ける問題は多いので、大学入試や各種資格試験に比べると難易度は低いです。
ボーダーラインは6割程度
ボーダーラインがそこまで高くない点も難易度の低さを証明しています。
たとえば、警視庁合格者の報告では6割前後の点数で最終合格できており、しっかり準備しておけば容易に到達できる水準です。
試験によっては高得点が必要な場合もあるため(裁判所事務官8割、消防庁三類7割など)、比較すると難易度はそこまで高くないと言えます。
全員は合格できない
しかし、警視庁警察官採用試験は競争試験です。
つまり、一定数の採用枠に対して、成績上位者から順に合格が決まるため、受験者全員が合格できるわけではありません。
資格試験(英検や漢検など)であれば偏差値の高い人が何人いても基準点を取れれば合格できますが、競争試験では偏差値の高い人たちよりも1点でも多くの点数を取らなければ合格できないのです。



受験者の大半が東大レベルだったら勝てる気がしないですよね…。
人物重視(面接が重要)
また、最終合格するには、知識や学力だけでなく、警察官としての適性・資質や人間性(コミュニケーション能力)も必要です。
単純に筆記試験の点数を取れば合格できるものではなく、面接・論作文などによる人間性が最重視されるため、努力がそのまま結果に結びつかない難しさがあるんですよね。
これまでの入学試験や資格試験では、知識を詰め込んでいれば合格できたものが、警視庁警察官採用試験では、能力を総合的に評価されるため単に知識を詰め込んでいるだけでは合格できないのです。
何かの試験に偏った対策をするのではなく、どの試験科目もバランスよく対策しましょう。
警視庁警察官採用試験に合格するためのポイント
ここまで見てきたように、警視庁警察官採用試験は簡単な試験ではありません。
合格を勝ち取るためには、具体的に何が必要なのでしょうか。ここからは、合格者に共通する3つの重要なポイントを解説します。
1. 選考段階を踏まえた戦略
試験科目が広範囲にわたるからこそ、やみくもな学習は非効率です。
合格者は、どの選考段階が合否に大きく影響するか、受験倍率を強く意識して学習計画を立てています。
- 一次試験の倍率:全体としておおむね1.5倍前後
- 二次試験の倍率:全体としておおむね3倍前後
このようになっており、一次試験より二次試験の方が明らかに競争が激しくなります。
つまり、筆記試験は「高得点勝負」というよりも、基準を確実にクリアし、論作文や面接で評価を落とさないことが重要になります。
警視庁採用の倍率はこちらの記事でまとめています。
2. 論作文の徹底対策
一次試験の倍率やSPI3を導入したことから、筆記試験は足切り程度の勝ちしかありません。
これは裏を返せば、筆記試験以外の部分、つまり論作文や面接で比べられるということです。
筆記試験に全集中するよりも、週1で論作文の執筆・添削を繰り返したり、志望動機や模擬面接を受けたりする方が合格に近づきます。
論文(一類)・作文(三類)の傾向や勉強方法はこちらの記事で解説しています。
3. 二次試験の早期対策
高い倍率を勝ち抜くには、一次の筆記試験だけでなく二次試験(人物試験・面接)を突破しなければなりません。
倍率を見ても、二次試験が3倍程度を占めており、その重要性は明らかです。
面接官は、あなたの知識量だけでなく、その人柄や志望動機を深く見ています。
- なぜ、数ある警察組織の中でも「警視庁」なのか?
- 採用されたら、どのような形で社会に貢献したいのか?
こうした問いに、自分の経験に基づいた説得力のある言葉で答えられるよう、早期からの自己分析が不可欠です。
自分がなぜこの仕事に惹かれるのかを深く掘り下げ、それを言語化する練習を重ねておきましょう。筆記試験の対策と並行して、二次試験を見据えた準備を進めることが、最終合格をぐっと引き寄せます。
面接の傾向や対策はこちらの記事で解説しています。
警視庁警察官採用試験に関するFAQ
警視庁警察官採用試験にについて、受験者から寄せられる悩み・相談をまとめています。
何歳まで受験できますか?
警視庁警察官採用試験の採用試験は、32歳まで受験することが可能です。
2026年度の受験資格は次のとおりです。
一類:「平成3年4月2日以降に生まれた人で大学を卒業又は令和9年3月までに卒業見込みの人」
三類:「平成3年4月2日以降に生まれた人で高校を卒業又は令和9年3月までに卒業見込みの人」
試験はいつありますか?
警視庁警察官採用試験の採用試験は、3月から年2回実施されます。
2026年度の一次試験、二次試験の日程は次のとおりです。
- 1回目:2026年3月8日(日)
- 2回目:2026年9月6日(日)
試験日程や流れはこちらの記事でまとめています。
過去問はありますか?
警視庁警察官採用試験の過去問は、試験内容の変更に伴い2025年から非公表となりました。
2024年度までの内容でも出題傾向やレベルを把握できるため、勉強の前に目を通しておくといいでしょう。
警視庁警察官採用試験の過去問はこちらで確認できます。
倍率はどれくらいですか?
まとめ|次にやるべきこと
今回は、警視庁警察官採用試験の難易度を解説しました。
合格するためには、選考段階を意識した戦略的な学習計画と、ライバルに差をつけるための徹底した基礎固め、そして「なぜこの仕事がしたいのか」を突き詰める早期の論作文・面接対策が不可欠です。
本気で目指す覚悟が決まったなら、あとは正しい戦略で努力を続けるだけです。頑張っていきましょう!
警視庁採用試験の難易度や試験科目などの基礎情報を押さえましょう。
出題傾向や対策方法を知って対策をスタートしましょう。

