気象大学校の偏差値を調べていると、「京大レベル」「東工大と同じ」という情報を目にすることがあると思います。
でも、僕が受験生に伝えたいのは、偏差値だけで判断するのは危険だということです。
なぜなら、気象大学校は普通の大学入試ではなく、公務員試験だからです。
この記事では、気象大学校の偏差値の実態と、本当の難しさについて解説します。
気象大学校とは「大学入試」ではなく「公務員試験」です
気象大学校を目指している人に、まず伝えたいことがあります。
それは、気象大学校の入試は、普通の大学受験とはまったく違うということです。
なぜなら、気象大学校の試験は「大学に入るための試験」ではなく、気象庁の職員になるための採用試験だから。
入学と同時に国家公務員として採用され、学生のうちから給料も支給されます。



つまり、これは「進学」ではなく「就職」なんですね。
試験の正式名称は「気象大学校学生採用試験」
気象大学校は、気象庁の職員(気象大学校学生を含む)に対して気象業務に従事するために必要な教育及び訓練を行う気象庁の施設等機関です。
そのため試験名も「気象大学校学生採用試験」となっており、学力だけで選考されるわけではありません。
採用試験である以上、公務員としての適性や人物面も厳しく見られます。



このあたりが、一般的な大学入試との大きな違いだと僕は感じています。
気象大学校の偏差値は旧帝大レベル?
気象大学校の偏差値は、以下のように大手予備校が公表しています。
| 予備校 | 偏差値 | 同レベルとされる大学 |
|---|---|---|
| 河合塾 | 65.0 | 京都大学理学部、東京工業大学理学院 |
| ベネッセ | 68.0 | 東京工業大学以上、東京大学理科一類に迫る |
数字だけ見ると、京大や東工大と同じくらいです。
実際、合格者の中には東大や京大にも受かっている人が多く、「東大落ち気象大学校」という層も存在します。
合格にはバランスよく7割が必要
気象大学校の採用試験は、すべての科目が評価対象になります。
どれか1つでも基準点を下回ると不合格になるため、得意科目だけ伸ばせばいいわけではなく、すべての科目でバランスよく得点することが大切です。
このことからも、各科目を7割前後で安定して取れていれば、合格圏に入ることができるという傾向がデータとして確認できます。
逆に、数学や英語で高得点を取れても、基礎能力試験や多肢選択式で極端に低い点数(3割以下)になってしまうと、そこで足切りになります。



極端な話、数学と英語が満点でも物理が3割以下なら落ちます(合格ラインは超えてるけどね)。
【本当の難易度】偏差値だけでは測れない「特殊性」
ただ、僕が受験生に伝えたいのは、模試の偏差値がそのまま合否に直結するわけではないということです。
以下のような理由があります。
試験内容が特殊
気象大学校の問題は記述式が中心ですが、公務員試験(就職試験)の形式も多く含まれています。


そのため、一般的な模試の偏差値は参考程度にしかなりません。
模試でA判定じゃなくても、気象大学校の傾向に合った対策ができていれば合格できることもあります。
▼具体的な試験内容は以下の記事で確認してください。


人物面も厳しく評価される
一般的な筆記試験の他に作文試験と人物試験(面接)があります。
最終合格するには、知識や学力だけでなく、気象庁職員(公務員)としての適性・資質やコミュニケーション能力も必要です。
単純に筆記試験の点数を取れば合格できるものではなく、面接・作文などによる人間性も重視されます。
これまでの入学試験や資格試験では、知識を詰め込んでいれば合格できたものが、気象大学校では、能力を総合的に評価されるため単に知識を詰め込んでいるだけでは合格できないのです。



努力がそのまま結果に結びつかない難しさがあるんですよね。
現役生には不利なスケジュール
試験が10月末のため、高校の授業進度が遅いと範囲が終わっていないまま受験することになります。
これは偏差値以上に大きな壁です。
逆に、浪人生や独学で先取りしている人には有利な試験だとも言えます。
近年は易化している可能性も
最近のデータを見ると、申込者数が減少しています。
受験倍率も下がっているため、以前よりは入りやすくなっているかもしれません。
また、東大や京大に合格して辞退する人も多いので、繰り上げ合格のチャンスも増えています。



このあたりは、数字上の偏差値ほど高難度ではなくなっている気がしています。
▼具体的な倍率(合格率)は以下の記事でまとめています。


まとめ|偏差値は気にする必要なし
気象大学校は、たしかに難関です。
でも、それは「偏差値が高いから」というより、試験の形式が特殊で、公務員としての適性も問われるからだと僕は思っています。
模試の判定に一喜一憂するよりも、気象大学校の傾向に合った対策ができているかどうかが合否を分けます。
このあたりは、人によって感じ方が違うかもしれませんね。
