【中途採用】国家公務員(氷河期世代)基礎能力試験の傾向と対策

国家公務員(氷河期世代)基礎能力試験

本記事は、国家公務員中途採用者選考試験(就職氷河期世代)の基礎能力試験(教養試験)に特化し、出題傾向を深く掘り下げて解説します。

基礎能力試験を効率よく勉強したい方にとって、合格に向けた準備を万全にすることができるでしょう。

ぜひ最後までお読みいただき、成功への一歩を踏み出してください。

目次

【中途採用】国家公務員(氷河期世代) 基礎能力試験の概要

国家公務員(氷河期世代)の基礎能力試験は、公務員として必要な基礎学力や一般教養が、どれくらい備わっているかを測る筆記試験です。

国家公務員(氷河期世代) 基礎能力試験の概要(2024年度)
試験時間90分
問題数40問
レベル高校卒業程度
出題形式五肢択一式
解答方式マークシート
試験科目一般知能
数的推理、判断推理、資料解釈、文章理解

一般知識
社会科学、人文科学、自然科学
配点40点満点(1問1点)
江本

全区分共通問題です!

【中途採用】国家公務員(氷河期世代) 基礎能力試験の科目

国家公務員(氷河期世代)の基礎能力試験は、思考力・判断力(計算力や読解力)を問う「一般知能分野」と、高校までに習った基礎学力を測る「一般知識分野」から出題されます。

  • 一般知能分野
  • 一般知識分野

一般知能分野

計算力や推理力、読解力を問う分野で、次の5科目から出題があります。

  • 数的推理
  • 判断推理
  • 空間把握
  • 資料解釈
  • 文章理解

数的推理

数学的な問題解決力を問う問題。方程式、確率、統計などが含まれます。

問題例(過去問)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(数的推理))
国家公務員(氷河期世代)の過去問(数的推理))

正解:5

数学的要素が強いため、苦手とする受験者は多いです。しかし、出題数が一番多い分野なので苦手のままだと詰みます。

苦手意識が強い人は、簡単な参考書で解法パターンを把握することから始めましょう。基礎をしっかり固めることで、徐々に応用問題にも対応できるようになります。

判断推理

論理的な思考力を問う問題。条件整理、論理パズル、順序問題などが出題されます。

問題例(過去問)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(判断推理)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(判断推理)

正解:5

数的推理に比べると解きやすい問題は多いです。解法パターンを把握し、効率よく使えるように練習を繰り返しましょう。

空間把握

図形の認識力を問う問題。立体図形や平面図形の問題が含まれます。

問題例(過去問)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(空間把握)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(空間把握)

正解:1

得意不得意がはっきり出る科目です。

特に苦手な(図形を頭の中でイメージできない)人はいくつかのパターンを覚えることで失点を押さえることがポイント。

資料解釈

データの読み取りや分析力を問う問題。グラフや表を使った問題が出題されます。

問題例(過去問)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(資料解釈)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(資料解釈)

正解:4

時間をかければ正解できる問題は多いですが、時間をかけすぎると時間オーバーになってしまいます。

速く解く方法を勉強し、1日1~2問をきっちり解くことが大切です。

文章理解

日本語と英語で書かれた文章を読み解く力を測る分野で、現代文や英文から出題されます。

問題例(過去問)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(文章理解)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(文章理解)

問題は、大きく「趣旨・内容把握」「文章整序」「空欄補充」の3タイプに分けられます。

文章の段落構成や論理の流れを把握したりして正解を出します。

時間をかければ正解できる問題は多いです。しかし、解くのに時間がかかるので、時間配分に気をつけてください。

一般知識分野

高校までの基礎学力を測る分野で、以下の3領域で構成されています。

  • 社会科学
  • 人文科学
  • 自然科学

社会科学

政治、経済、現代社会、倫理(思想)の4科目から出題があります。

問題例(過去問)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(社会科学)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(社会科学)

正解:5

日頃から新聞やニュースなどで取り上げられる政治、経済、社会問題にアンテナを張っておけば、解ける問題も多くなります。

日常的に情報収集を心掛けましょう。

人文科学

日本史、世界史、地理の3科目から出題があります。

問題例(過去問)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(人文科学)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(人文科学)

正解:5

科目から想像できるように、The 暗記科目です。1科目あたりの出題範囲が膨大なので、ポイントを絞りつつ要点を整理して覚えることが大切。

他の科目は高校での選択科目を中心に勉強し、自分の得意な分野を活かして得点を稼ぎましょう。

自然科学

物理、化学、生物、地学の4科目から出題があります。

問題例(過去問)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(自然科学)
国家公務員(氷河期世代)の過去問(自然科学)

正解:1

理系科目がメインなので、捨て科目にする人は多いです。しかし、化学や生物、地学は暗記するだけでも点が取れる問題もあります。

これらの科目を完全に捨てるのではなく、暗記で対応できる部分だけでも点数を稼ぐことが重要です。

全部の科目を捨てて点数を下げるよりは、得意な分野や暗記で対処できる分野を活用して、少しでも得点を取るようにしましょう。

このように、幅広い科目・分野から出題されるのが特徴的です。

どの科目から手をつけるのか、どの分野は捨てていいのかなど、出題傾向(範囲)を理解し、効率よく勉強しましょう。

過去5年間の出題傾向を下記の記事で公開しています。参考にしてくださいね!

【中途採用】国家公務員(氷河期世代) 基礎能力試験の過去問

国家公務員(氷河期世代)の過去問題は人事院ホームページで公開されています。

人事院の採用サイトにアクセスし、「試験問題例」のセクションを探してください。そこから、過去問題をダウンロードすることができます。

本サイトでも、こちらの「【中途採用】国家公務員(氷河期世代)の過去問と活用方法」で掲載しています。過去問だけでなく、過去問の活用方法も詳しく解説しているので、併せて確認してみてください。

【中途採用】国家公務員(氷河期世代) 基礎能力試験の勉強方法

基礎能力試験の勉強は、次の手順に沿って行います。

学習計画を立てる

基礎能力試験の勉強を始める前に、まずは具体的な学習計画を立てることが大切です。

試験日までの期間を逆算し、毎日の学習時間や学習内容をスケジュールに組み込みましょう。

例:週の学習スケジュール

  • 月曜日〜金曜日:毎日1〜2時間、一般知能科目と苦手科目を交互に学習
  • 土曜日:月〜金の復習と得意科目を解く
  • 日曜日:予備日(休日)月〜土でできなかったことがあれば行う
江本

定期的に休憩を取り、リフレッシュしましょう。

参考書や問題集を揃える

効率的な勉強には、質の高い参考書や問題集を使用することが重要です。

国家公務員(氷河期世代)の対策で、おすすめの参考書と問題集は次のとおり。

オープンセサミシリーズ

公務員予備校東京アカデミーが監修している”初心者〜中級者向け“の参考書です。情報量が豊富でこれ1冊を覚えるだけでかなりの点数が取れます。

しかし、無駄な情報もそれなりに含まれているので出題傾向に沿って、必要な部分に絞って使うことがポイントです。

編集:東京アカデミー
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畑中敦子シリーズ

理系科目が苦手な人は取り組む価値のある参考書です。数的推理や判断推理、資料解釈について最もスタンダードな問題からやや応用レベルの問題まで、段階的にマスターできるように構成しております。

数学が不得意な方でも、解法パターンやテクニックを覚えることで、得意分野にすることは十分可能がコンセプト。

初めは解説を読んで解法をマスターし、それから自力で解けるようになるまで、繰り返し、手を動かして問題を解いてみてください!

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公務員試験 合格の350シリーズ

公務員試験の過去問数年分を集約した問題集です。年別ではなく、科目別に編成されているため、勉強しやすい特徴があります。

試験種目は違いますが、問題レベル(内容)は同じなので、普通に使えます!

解説も丁寧なので、正文化しながら読み進め、必要箇所の知識を覚えたら、オープンセサミで肉付けしていくと効率よく勉強できるでしょう。

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note

基礎能力試験の出題範囲および過去問を集約した攻略マニュアルです。

「どの科目・分野から勉強すればいいんだろう?」「過去問をたくさん解きたいな」のような悩みを即解決できる1冊です。

出題傾向を理解する

効率的な勉強をするためには、試験の出題傾向を理解しましょう。

そうしないと、どの科目から手をつければいいか判断できないからです。

過去の出題傾向

基礎能力試験の科目数は多いですが、全科目から均等して出題されるわけではありません

試験科目202220232024
数的推理444
判断推理555
空間把握222
資料解釈222
文章理解777
政治223
経済212
社会577
日本史211
世界史222
地理221
思想11
物理111
化学111
生物111
地学111
  • 各数字は科目ごとの出題数です。
  • 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。

まずは、出題数が多く、理解に時間がかかる数的推理や判断推理から勉強を始めることが重要です。

江本

その他の科目は、あなたの学力や得手不得手で優先順位を決めましょう!

出題頻度の高い分野から覚える

過去問題の分析結果をもとに、出題頻度の高い分野から優先的に勉強しましょう。

これにより、効率よく点数を稼ぐことができます。

優先的に勉強する分野

たとえば、日本史の出題範囲を分析すると「近世~現代史」はよく出ていますが、「原始〜中世」はまったく出題がないことがわかります(下図参照)。

国家公務員(氷河期世代)の出題傾向(日本史)
国家公務員(氷河期世代)の出題傾向(日本史)
  • 各数字は科目ごとの出題数です。
  • 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。

このように基礎能力試験の試験科目は多いですが、出るところがわかっていれば悩むことはありません。

頻出度の高い分野をしっかりと抑えた後、その他の分野を補完的に学習することで、全体的な理解を深め、試験に万全の態勢で臨むことができます。

過去5年間の出題傾向を下記の記事で公開しています。参考にしてくださいね!

模擬試験で総復習する

模擬試験を活用することで、総合的な実力を確認しましょう。

本番と同じ形式で模擬試験を受けることで、試験の流れや時間配分を体験できます。

模擬試験の活用方法

STEP
本番と同じ環境で実施する

模擬試験は、実際の試験と同じ条件(時間、形式)で行いましょう。

静かな場所で、試験時間内に問題を解くことで、本番の雰囲気を体感できます。

STEP
時間配分を練習する

模擬試験を通じて、どの問題にどれだけの時間をかけるかを練習します。

特に一般知能分野に時間をかけすぎないように注意し、全体のバランスを意識しましょう。

STEP
自己採点と復習

模擬試験の結果を自己採点し、間違えた問題や時間が足りなかった問題を分析します。

「なぜ間違えたのか」、「どの知識があれば正解できたのか」などの原因を把握し、必ず復習することが重要です。

江本

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【中途採用】国家公務員(氷河期世代) 基礎能力試験の勉強方法まとめ

今回は、国家公務員(氷河期世代)の基礎能力試験の概要や勉強方法を解説しました。

基礎能力試験は、高校までにきちんと勉強してきた人からすればそれほど難しいわけではありません。

それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目・範囲が膨大だからです。

基礎能力試験を効率よく勉強するには、出題範囲の理解(=過去問分析)がとても重要になります。闇雲に無駄な勉強をするのではなく、過去の出題傾向を軸に勉強しましょう。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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