皇宮護衛官採用試験の面接対策!過去問(質問)と面接カード

皇宮護衛官採用試験の面接試験

皇宮護衛官採用試験の第二次選考では、面接試験が行われます。

本記事では、皇宮護衛官採用試験の面接に関する試験情報を網羅的にまとめています

早いうちに面接試験を理解し、攻略できるように準備を始めましょう。

  • 対象区分は大卒・高卒です。
目次

皇宮護衛官採用試験の面接(人物)試験

皇宮護衛官採用試験の面接試験とは?

面接試験(人物試験)とは、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが皇宮護衛官に相応ふさわしいかどうかを評価・判断する人物面に関する試験のことです。

ここでは、面接試験の概要や評価基準を紹介します。

面接試験の概要

【大卒・高卒共通】皇宮護衛官採用試験 面接試験の概要(2023年度)
試験時間30分
面接官3人
配点A~Eの5段階

面接試験の評価基準

【大卒・高卒共通】皇宮護衛官採用試験 面接試験の評価基準(人事院)
項目観点
積極性・率先してことに当たろうとするか,周りに頼ろうとするところはないか
・必要な自己主張ができるか,優柔不断なところはないか
・熱意や意欲を持ってものごとに取り組むか,気力が乏しいところはないか
堅実性・ものごとをまじめに考えるか,いい加減にとらえるところはないか
・ねばり強く努力するか,途中で投げ出すところはないか
・組織の中で確実な行動がとれるか,軽薄なところはないか
判断力・ものごとの判断は的確か,場当たりな判断をするところはないか
・注意力・集中力は十分か,うかつなところはないか
・状況をよく考えて判断するか,自分勝手な理解をするところはないか
表現力・質問に対する応答は的確か,的外れなところはないか
・話している内容に一貫性があるか,矛盾しているところはないか
・話し方がわかりやすく簡潔か,要領を得ないところはないか
態度・まじめに応答しているか,質問をはぐらかすところはないか
・動作はきちんとしているか,だらしのないところはないか
・落ち着いており安定感があるか,動揺しやすいところはないか

これらの観点に沿って面接官それぞれがA~E(1~5)で評価をつけ、最終的にそれぞれの評価を突き合わせて最終評価となります。

なお、面接試験の評価がD、E評価は足切りとなり即不合格(足切り)なので注意しましょう。

皇宮護衛官採用試験 面接カードの重要性

皇宮護衛官採用試験の面接カードの書き方

面接カードとは、面接で使用される資料のことです。

氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなど、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための役割があります。

面接カードは二次試験日に提出

面接カードは一次試験の合格発表日に人事院のHPからダウンロードできます。

そして提出は二次試験(面接)の日なので、忘れないように、汚れないように持っていきましょう。

面接カードの内容

皇宮護衛官採用試験(大卒) 面接カード(2023年度)
皇宮護衛官採用試験(大卒) 面接カード(2023年度)

内容は毎年おなじです。合格発表後から面接まで10日くらいしかありません。

面接の練習は面接カードがないとできないので、はやめに考えておくことが重要です。

面接カードの書き方

面接カードの書き方は、こちらの「【皇宮護衛官(大卒)】個人面接の教科書【過去の質問と回答例】」で詳しく解説しています。

この記事では、面接カードの書き方はもちろん、面接の過去問や回答例などをまとめているので、併せて読むといいでしょう。

皇宮護衛官採用試験 面接(人物)試験の過去問

皇宮護衛官採用試験の面接の過去問

面接試験の過去問をまとめています。

過去に皇宮護衛官採用試験を受験してきた方々から集めた質問内容を抜粋してまとめているので、参考にしてください。

大卒程度

  • 現在の状況を簡単に説明してください。
  • 併願状況を教えてください。
    ⇒なぜ、その試験を受験しているのですか。
    ⇒併願先を含めて公安職に興味があるのですか。
  • 皇宮護衛官という職種を知ったきっかけは何ですか。
    ⇒皇宮護衛官を知ってどう思いましたか。
  • 皇宮護衛官と警視庁警察官の違いは何ですか。
  • 現在の会社に入社した理由は何ですか。
    ⇒働いてみて大変だったことはありますか。
    ⇒どんなときにやりがいを感じますか。
    ⇒働いて身につけたスキルは皇宮護衛官としてどう活かせますか。
  • 学生時代は部活動をやっていましたか。
    ⇒そのときの同僚や先輩とは今も付き合いがありますか。
    ⇒そのときの先輩からはどのような人物だと思われていたと思いますか。
    ⇒何か役職には就いていましたか。
  • あなたの長所は何ですか。
    ⇒最近、その長所が発揮された出来事はありますか。
  • ⇒その長所を仕事にどう活かせますか。
  • 一人暮らしをしたことはありますか。
    ⇒実家から離れることになりますが、大丈夫ですか。
  • 皇宮護衛官を受験することを誰かに相談していますか。
    ⇒親は受験に関して何と言っていますか。
  • 皇宮護衛官の職務内容で興味のあることは何ですか。
    ⇒どうやって職務内容を調べましたか。
    ⇒やりたくない仕事もありますが大丈夫ですか。

上記の質問例以外にも、下記の記事で詳しくまとめています。

高卒程度

  • 緊張していますか。
    ⇒緊張したときはどうやって回復しますか。
  • 志望動機を簡単に教えてください。
    ⇒いつから皇宮護衛官を目指していましたか。
  • 皇宮護衛官の職務内容を教えてください。
    ⇒首相官邸と皇室では警備が違いますが知っていますか。
    ⇒皇宮護衛官と警察官の違いは何ですか。
  • 部活動は何かしていますか。
    ⇒大変だったことは何ですか。
    ⇒どうやって改善しましたか。
    ⇒その経験は皇宮護衛官としてどのように活かせそうですか。
  • 趣味はありますか。
    ⇒いつから始めていますか。
    ⇒趣味の魅力は何ですか。
  • 併願状況を教えてください。
    ⇒その中で順位をつけてください。
    ⇒第1志望はその順番で合っていますか。
    ⇒なぜ皇宮護衛官が第1志望なのか教えてください。
  • ストレスはためやすいですか。
    ⇒どうやってストレス発散をしていますか。
    ⇒ストレスが溜まるとどうなりますか。
  • 体力に自信はありますか。
    ⇒その根拠はなんですか。
    ⇒皇宮護衛官は体力や精神力が求められますが大丈夫ですか。
  • 最後に言いたいことはありますか。

面接以外の過去問も必要な場合は、こちらの「皇宮護衛官採用試験の過去問と効果的な活用方法」をご覧ください。

皇宮護衛官採用試験 面接(人物)試験の対策方法

皇宮護衛官採用試験の面接対策

皇宮護衛官採用試験の面接対策を始めるときの手順を解説します。

面接カードを作り込む

面接カードとは、面接試験で使用される資料のことです。

氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなど、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための役割があります。

実際の試験では、提出する面接カードに基づいて質問されるので、わかりやすくアピールできる内容を考えなくてはいけません。

定番の質問内容を把握する

面接試験で問われる定番質問を把握しましょう。

なぜなら、筆記試験のように面接試験にも傾向があるからです。

  • 基本的な質問事項が多いのか
  • 時事的な質問は聞かれるのか
  • 専門的な(皇宮護衛官の業務に特化した)質問はあるのか

このような傾向を把握しておけば、面接の準備を効率よく進めることができます。

たとえば、「自己PRをしてください」や「志望動機は何ですか?」のような一般的な質問が多ければ、書店に売っている参考書を読み込んで対策できます。

一方で、「大学に進学せずに、皇宮護衛官を志望する理由は?」や「皇宮護衛官の職務についてどう思いますか?」といった専門的、時事的な質問が多ければどうでしょうか?

このような皇宮護衛官の職務に関連した質問や時事的な質問が多ければ、仕事内容や組織、社会情勢についても深く知っておく必要がありますよね。

無駄な時間を過ごさないためにも、よく出る定番質問に目を通し、傾向を押さえておきましょう。

模範回答を練る

定番質問をもとに回答を作成しましょう。

回答を作るときのポイントは、結論+理由(根拠)+具体例(体験談)のセットで考えること。

たとえば、「自分の強みは何ですか?」と聞かれた場合、どう答えますか?

  • 「協調性がある」
  • 「問題解決能力が高い」
  • 「コミュニケーション能力に優れている」

このような回答は、比較的簡単に思い浮かぶでしょう。

しかし、「なぜそれが強みなのですか?」や「具体的にどのような場面でその強みを発揮しましたか?」といった理由や経験について問われた場合、どう答えますか?

もし、事前に何も考えていなければ、すぐに答えるのは難しいかもしれません。

しかし、面接官が最も知りたいのは、この「理由や経験」の部分なのです。

自分の回答に対して論理的に答えられなければ、評価は上がりません。そのため、時間をかけて自己分析を行い、自分自身をしっかりと理解しておくことが必要です。

人に話す練習をする

ある程度、話す内容を考えたら第三者に聞いてもらいましょう。

自分で考えていることを分かりやすく伝えるのは難しいからです。

僕自身、毎年多くの自己PRや志望動機を見たり、聞いたりしますが、初っ端から理解できる内容はほとんどありません。せっかく面接カードに良い内容を書いているのに、自分の言葉で伝えられずに損している人を多く見てきました。

面接は、あなたの発言内容を聞いて第三者である面接官が客観的に評価します。なので、どんなにいいことを発言しても伝わらなければ意味がないのです。

恥ずかしがらずに自分の言葉でスラスラ喋れるまで練習してください。

模擬面接は最低1回受ける

最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。

  • 本番特有の緊張感
  • 回答に困る深掘りポイント
  • 客観的な評価

このように1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。

練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にもみてもらってください。

皇宮護衛官採用試験の面接(人物)練習は早めに始めよう!

皇宮護衛官採用試験の面接練習を始めよう

面接練習を始める時期は早ければ早いほど良いと覚えておいてください。

というのも、筆記試験で点数が取れても面接試験で評価がもらえないと一発アウトだからです。

なので、筆記試験の合格発表後に、少し面接練習をしたくらいでは高評価をもらうことができません。

面接対策には次の手順に沿って行動することがポイント。

早い段階から定番質問や回答を作り、自分の考えをわかりやすく話す(伝える)練習を繰り返すようにしましょう。

面接対策は筆記試験よりもやることが多く、上達するまでかなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!

今回ご紹介させていただいたのはほんの一例ですが、ぜひ取り入れていただければ幸いです。

試験の内容や対策についてさらに詳しい情報が必要な場合は、こちらの『【2024年版】皇宮護衛官採用試験の内容と対策完全ガイド』を参考にしてください。

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