「【2025年受験ガイド】航空管制官採用試験の難易度と試験内容」では、試験全体の内容や対策について広く解説しました。
本記事は、その中でも基礎能力試験に特化し、より深く掘り下げて解説します。
基礎能力試験の勉強方法や出題傾向を詳しく知りたい方にとって、合格に向けた準備を万全にすることができるでしょう。
ぜひ最後までお読みいただき、成功への一歩を踏み出してください。
航空管制官採用試験 基礎能力試験の概要
実施 | 第一次選考試験 |
---|---|
試験時間 | 110分 |
問題数 | 30問 |
難易度 | 大学卒業程度 |
出題形式 | 五肢択一式(マークシート) |
出題範囲 | 数的推理、判断推理(空間把握含む)、資料解釈、文章理解 一般知識 社会・人文・自然科学に関する時事、情報 | 一般知能(24問)
基礎能力試験を攻略するには、出題範囲をしっかりと理解し、計画的に学習を進めることが大切です。
点数を取れるようになるまでに多くの時間を要しますが、基礎能力試験で一定の点数を取ることが、最終合格するために必要不可欠となります。
国税専門官や労働基準監督官と同じ内容(問題)です!
航空管制官採用試験 基礎能力試験の科目
航空管制官採用試験の基礎能力試験の出題科目は次のとおり。
- 数的推理
- 判断推理
- 資料解釈
- 文章理解
- 社会・人文・自然科学に関する時事
- 情報
数的推理
数学的な問題解決力を問う問題。方程式、確率、統計などが含まれます。
過去問チャレンジ
判断推理
論理的な思考力を問う問題。条件整理、論理パズル、順序問題などが出題されます。
過去問チャレンジ
資料解釈
データの読み取りや分析力を問う問題。グラフや表を使った問題が出題されます。
過去問チャレンジ
文章理解
日本語と英語で書かれた300字〜400字程度の文章を読み解く力を測る分野です。
過去問チャレンジ
社会・人文・自然科学に関する時事
日頃から新聞やニュースなどで取り上げられる社会問題に関する問題です。
過去問チャレンジ
情報
プログラミングや表計算ソフトに関する問題
航空管制官採用試験 基礎能力試験の傾向
航空管制官採用試験の基礎能力試験の出題数を科目別に紹介します。
どの科目から勉強するのか優先順位を決めましょう。
科目別出題数一覧
試験科目 | 2024 | 2023 | 2022 |
---|---|---|---|
数的推理 | 4 | 7 | 7 |
判断推理 | 7 | 6 | 6 |
資料解釈 | 3 | 3 | 3 |
現代文 | 6 | 6 | 6 |
英文 | 4 | 5 | 5 |
時事 | 5 | 4 | 3 |
情報 | 1 | – | – |
政治 | – | 1 | 2 |
経済 | – | 1 | 1 |
日本史 | – | 1 | 1 |
世界史 | – | 1 | 1 |
地理 | – | 1 | 1 |
思想 | – | 1 | 1 |
物理 | – | 1 | 1 |
化学 | – | 1 | 1 |
地学 | – | 1 | 1 |
- 各数字は科目ごとの出題数です。
- 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
過去10年間の出題範囲を下記記事で公開しています。あわせて活用してくださいね。
航空管制官採用試験 基礎能力試験の対策方法
空管制官採用試験の基礎能力試験の勉強は、次の手順に沿って行います。
効果的な学習計画を立てる
基礎能力試験の勉強を始める前に、まずは具体的な学習計画を立てることが大切です。
試験日までの期間を逆算し、毎日の学習時間や学習内容をスケジュールに組み込みましょう。
例:週の学習スケジュール
- 月曜日〜金曜日:毎日1〜2時間、一般知能科目と苦手科目を交互に学習
- 土曜日:月〜金の復習と得意科目を解く
- 日曜日:予備日(休日)月〜土でできなかったことがあれば行う
定期的に休憩を取り、リフレッシュしましょう。
参考書や問題集を揃える
効率的な勉強には、質の高い参考書や問題集を使用することが重要です。
基礎能力試験の対策で、おすすめの参考書と問題集は次のとおり。
おすすめの参考書・問題集
畑中敦子シリーズ
理系科目が苦手な人は取り組む価値のある参考書です。数的推理や判断推理、資料解釈について最もスタンダードな問題からやや応用レベルの問題まで、段階的にマスターできるように構成しております。
数学が不得意な方でも、解法パターンやテクニックを覚えることで、得意分野にすることは十分可能がコンセプト。
初めは解説を読んで解法をマスターし、それから自力で解けるようになるまで、繰り返し、手を動かして問題を解いてみてください!
スーパー過去問シリーズ
実務教育出版が監修している”上級者向け”の参考書です。
要点が絞られており問題+解説という構成で勉強しやすい。
情報量はやや少なめなので、ある程度知識のある方や一通り勉強を終えた方には最適ですが、まったくの初心者がこれ1冊だけで試験に臨むのはリスクが高いかもです。
ダイレクトナビシリーズ
実務教育出版が監修している”初〜上級者向け”の過去問題集です。
選択肢中の誤りを赤字で修正しながら覚える「正文化」がすでに施されており、すぐに重要箇所をインプットできます。
付属の赤シートを使えば即アウトプットもできるの一石二鳥の過去問題集です。
出題数(配点)の多い科目から勉強する
効率的な勉強をするためには、試験の出題傾向を理解しましょう。
そうしないと、どの科目から手をつければいいか判断できないからです。
上記で紹介した出題数一覧を見ればわかりますが、全科目から均等に出るわけではありません。
まずは、出題数が多く、理解に時間がかかる数的推理や判断推理から勉強を始めることが重要です。
出題頻度の高い分野から覚える
過去問題の分析結果をもとに、出題頻度の高い分野から優先的に勉強しましょう。
これにより、効率よく点数を稼ぐことができます。
優先的に勉強する分野
たとえば、判断推理の出題範囲は次のようになっています。
- 受験者の報告データをもとに作成。
- 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
まずは、出題頻度の高い位置関係や対応関係から重点的に覚えるのが効果的です。出題頻度の低い分野の勉強に時間を割く必要はありません。
頻出度の高い分野をしっかりと抑えた後、その他の分野を補完的に学習することで、全体的な理解を深め、試験に万全の態勢で臨むことができます。
過去の出題範囲は、下記の記事でも詳しく解説しています。
模擬試験で総復習する
模擬試験を活用することで、総合的な実力を確認しましょう。
本番と同じ形式で模擬試験を受けることで、試験の流れや時間配分を体験できます。
模擬試験の活用方法
模擬試験は、実際の試験と同じ条件(時間、形式)で行いましょう。
静かな場所で、試験時間内に問題を解くことで、本番の雰囲気を体感できます。
模擬試験を通じて、どの問題にどれだけの時間をかけるかを練習します。
特に一般知能分野に時間をかけすぎないように注意し、全体のバランスを意識しましょう。
模擬試験の結果を自己採点し、間違えた問題や時間が足りなかった問題を分析します。
「なぜ間違えたのか」、「どの知識があれば正解できたのか」などの原因を把握し、必ず復習することが重要です。
「大卒程度」の模擬試験(職種問わず)を受験しましょう!
航空管制官採用試験 基礎能力試験に関するFAQ
航空管制官採用試験の基礎能力試験対策に関するよくある質問(FAQ)を紹介します。
過去問
航空管制官採用試験 基礎能力試験まとめ
今回は、航空管制官採用試験の基礎能力試験の内容や勉強方法を解説しました。
基礎能力試験は、高校までにきちんと勉強してきた人からすればそれほど難しいわけではありません。
それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目・範囲が膨大だからです。
基礎能力試験を効率よく勉強するには、出題範囲の理解(=過去問分析)がとても重要になります。
闇雲に無駄な勉強をするのではなく、過去の出題傾向を軸に勉強しましょう。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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