労働基準監督官採用試験について、「何割取れば合格できるの?」「平均点は何点?」「合格者はどうやって決まるの?」といった疑問を抱える方は少なくありません。
本記事では、過去3年分の合格最低点を整理しながら、試験ごとの合格者の決定方法や仕組みもあわせて解説します。
ボーダーラインを知ることで、戦略的な学習計画を立てることが可能になりますよ!

合格最低点(ボーダーライン)
労働基準監督官採用試験の合格最低点(ボーラーライン)をまとめています。
第1次試験の標準点表も掲載しているので、「どの試験で何点取れれば合格できるのか」の参考にしてください。
2024(令和6)年度
労働基準監督A
選考 | 合格点 | 標準点表 |
---|---|---|
一次試験 | 215点 | |
二次試験 | 353点 | * |
労働基準監督B
選考 | 合格点 | 標準点表 |
---|---|---|
一次試験 | 222点 | |
二次試験 | 319点 | * |
2023(令和5)年度
労働基準監督A
選考 | 合格点 | 標準点表 |
---|---|---|
一次試験 | 206点 | |
二次試験 | 394点 | * |
労働基準監督B
選考 | 合格点 | 標準点表 |
---|---|---|
一次試験 | 223点 | |
二次試験 | 301点 | * |
2022(令和4)年度
労働基準監督A
選考 | 合格点 | 標準点表 |
---|---|---|
一次試験 | 220点 | |
二次試験 | 389点 | * |
労働基準監督B
選考 | 合格点 | 標準点表 |
---|---|---|
一次試験 | 191点 | |
二次試験 | 305点 | * |
- 出典:人事院ホームページ(https://www.jinji.go.jp)
合格者の決定方法
労働基準監督官採用試験の合格者は、各試験種目の成績を総合して決定されます。
- 受験者の筆記試験の得点は、各試験種目の素点(多肢選択式試験の場合は正解数、記述式試験の場合は複数の評価者による評点を総合した値)ではなく、試験種目ごとに平均点、標準偏差を用いて算出した「標準点」として合否を決定します。なお、標準点は小数点以下を切り捨てます。
- 人物試験及び身体検査においては、得点を算出せず、合否の判定のみを行います。
第1次試験合格者の決定方法
基礎能力試験、、基礎能力試験及び専門試験(多肢選択式)において基準点以上である者について、両試験種目の標準点を合計した得点に基づいて合格者を決定します。なお、「専門試験(記述式)」は、合格者を対象に評定します。
標準点の算出方法

たとえば2024年度労働基準監督官Aの一次試験で「基礎能力試験15点、専門試験(多肢選択式)20点」の場合、標準点は358点となります(下の標準点換算表参照)。


一次試験の合格点は215点(最終353点)なので、専門記述と面接でやらかさない限り合格できたって感じですね!
<参考データ>
基礎能力試験 | 専門試験 (多肢選択式) | 専門試験 (記述式) |
---|---|---|
$$\frac{2}{7}$$ | $$\frac{3}{7}$$ | $$\frac{2}{7}$$ |
平均点
試験種目 | 2024 | 2023 | 2022 |
---|---|---|---|
基礎能力試験 | 16.412 | 21.648 | 20.734 |
専門試験 (多肢選択式) | 18.406 | 19.142 | 22.435 |
専門試験 (記述式) | 96.031 | 98.394 | 98.189 |
第2次試験合格者の決定方法
専門試験(記述式)において基準点以上であり、かつ、人物試験及び身体検査に合格した者について、基礎能力試験、専門試験(多肢選択式)及び専門試験(記述式)の標準点を合計した得点に基づいて最終合格者を決定します。
合格最低点まとめ
労働基準監督官採用試験の合格点は、採用人数や問題レベルによって変動するため確かなことはいえませんが、最終合格も視野に入れるなら5割以上が一つの目安となります。
そこまでレベルの高い試験ではありませんが、対策しないといけないことは山積みなので、きちんと出題傾向を理解して効率よく勉強してください。
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