【東京消防庁採用試験】面接の質問(過去問)と対策方法

東京消防庁採用の面接

東京消防庁消防官採用試験の第二次選考では、面接試験が行われます。

本記事では、東京消防庁消防官採用試験1類・3類の面接に関する試験情報を網羅的にまとめています

早いうちに面接試験を理解し、攻略できるように準備を始めましょう。

江本

一類(第1回、第2回)および三類(高卒)共通の内容です!

目次

東京消防庁消防官採用試験の面接試験とは?

東京消防庁消防官採用試験の面接試験とは、「あなたがどんな人なのか」「消防官として働く適性があるか」を知るための試験です。

筆記試験では学力を見ますが、面接試験では、

  • 「人と協力できるか」
  • 「きちんと話ができるか」
  • 「公務員として働く気持ちがあるか」

といった、性格や考え方、コミュニケーション力、そして消防官としてのやる気が見られます。

面接の試験時間は長め

東京消防庁消防官採用試験の面接は、一人あたり約30分と、他の公務員試験と比べても比較的長めに行われるのが特徴です。

面接は個人面接形式で、面接官3人が受験者1人に対して質問を行います。

実施形式個人面接
試験時間30分
面接官3人
配点非公開
2024年試験より作成(全区分共通)

面接で評価されるポイント

面接では、協調性や判断力、責任感など、消防官として必要な力をいろいろな角度から見られます。

たとえば、「どんな仕事をしたいですか?」と聞かれて、ただ「街の安全を守りたい」と答えるだけでは、あなたの考えや行動力は伝わりません。

そこで面接官は、さらに詳しく質問してきます。

  • 「どうしてそう思ったのですか?」
  • 「もし危ない状況に遭遇したら、どうしますか?」

こうした質問で、あなたの考え方や判断力、行動力を丁寧に確かめます。

面接で大切なのは、ただ考えを話すだけでなく、実際にやったことや経験を具体的に話すことです。自分の経験や行動をしっかり整理して、事例をもとに話せるように準備しておくと、合格に近づきます。

面接試験の過去問

東京消防庁消防官採用試験では、面接でさまざまな質問が投げかけられます。

ここでは、過去に受験した方の体験をもとに、よく聞かれた質問を一部抜粋して紹介します。質問内容を把握し、これまでの経験・体験をもとに自分の言葉で語れるよう準備しておくことが大切です。

一類(第1回・第2回)

東京消防庁一類(第1回)の面接質問例

  • 緊張していますか。
  • 会場までどのような手段で来ましたか。
  • 東京消防庁を志望した理由は何ですか。
  • 消防官を目指したきっかけは何ですか。
  • 消防官になりたい理由を教えてください。
  • なぜ警察や自衛隊ではなく消防官を志望するのですか。
  • 東京消防庁と他市消防の違いは何ですか。
  • 将来はどのような消防官になりたいですか。
  • どのような社会人になりたいですか。
  • 東京消防庁の魅力は何ですか。
  • 東京消防庁で知っていることを教えてください。
  • 入隊したい部隊は決まっていますか。
  • 希望しない部隊に配属されても大丈夫ですか。
  • 消防学校のイメージを教えてください。
  • 消防学校での集団生活に馴染めると思いますか。
  • 災害の予防で行っていることはありますか。
  • 大学ではどのような活動をしていますか。
  • 卒業論文は書きますか。テーマは何ですか。
  • 高校時代は何か部活動をやっていましたか。成績はどうでしたか。
  • 大学で何を学びましたか。
  • 大学で得たことは何ですか。
  • 大学で頑張ったことを1分間で言ってください。
  • 高校と大学の違いは何だと思いますか。
  • 長所と短所を教えてください。
  • あなたの強みは何ですか。
  • あなたのアピールポイントを教えてください。
  • 体力には自信がありますか。
  • ストレス耐性はどのくらいだと思いますか。
  • ストレス解消法ありますか。
  • 併願状況を教えてください。
  • 併願先の志望理由は何ですか。

東京消防庁一類(第2回)の面接質問例

  • 昨晩はよく眠れましたか。
  • 面接対策はどのくらいしてきましたか。
  • 志望動機を教えてください。
  • なぜ東京消防庁を志望するのですか。
  • 併願はしていますか。
  • 東京消防庁と併願先の両方に合格したらどうしますか。
  • 学生生活で一番頑張ったことは何ですか。
  • 学生時代の思い出を教えてください。
  • 部活動は何かやっていましたか。
  • 面接カードの自己PRに何を書いたか覚えていますか。
  • 自己PRを言ってください。
  • 面接カードに書いた自己PR以外でアピールしてみてください。
  • 仕事に活かせる資格は持っていますか。
  • 取得した資格を取ろうとおもったきっかけは何ですか。
  • 消防学校での不安はありますか。
  • 消防学校では制限が多いですが大丈夫ですか。
  • 健康や体力で不安なことはありますか。
  • 体力向上のためにやっていることはありますか。
  • 大学に進学した理由は何ですか。
  • 今、もっとも興味のあることは何ですか。
  • 大学生活で最も力を入れていることは何ですか。
  • 東京消防庁の仕事で印象に残っていることはありますか。
  • 交通違反やマナー違反をしたことはないですか。
  • 消防官になることを誰かに相談しましたか。
江本

これらの質問を通じて、面接官はあなたの価値観や性格、適性を深く見極めようとしています。

▼より詳しい質問内容を以下の記事で100個以上まとめています。あわせてご覧ください。

三類(高卒)

東京消防庁三類(高卒)の面接質問例

  • 会場までどうやって来ましたか。
  • 志望動機を教えてください。
  • なぜ消防庁を志望するのですか。
  • 学生生活で頑張ったことを教えてください。
  • 友人関係は良好ですか。
  • どんな友人が多いですか。
  • 友人からはどんな性格といわれますか。
  • 趣味や特技は何ですか。
  • ストレスはどんなときに感じますか。
  • ストレスはどうやって解消しますか。
  • 併願状況を教えてください。
  • なぜ併願先を受験しているのですか。
  • 併願先と消防庁の両方に合格した場合どうしますか。
  • 東京はどんな街ですか。
  • 消防官になるために頑張っていることはありますか。
  • 消防学校は集団生活ですが大丈夫ですか。
  • 集団生活の経験はありますか。
  • 今までに大きな怪我をしたことはありませんか。
  • 今までに違反行為をしたことはありませんか。
  • 高校生活の思い出を話してください。
  • 逆に思い出したくない出来事はありますか。
  • 消防官を目指したのはいつからですか。
  • 消防官のイメージを教えてください。
  • 消防庁の魅力は何ですか。
  • どんな仕事をやってみたいですか。
江本

これらの質問を通じて、面接官はあなたの価値観や性格、適性を深く見極めようとしています。

▼より詳しい質問内容を以下の記事で100個以上まとめています。あわせてご覧ください。

面接試験の頻出質問と回答例

東京消防庁消防官採用試験の面接では、さまざまな質問がされていることがわかったと思います。

ここでは、どの受験者でも必ず聞かれるであろう、「志望動機」と「長所・短所」について、模範回答例と回答のヒントを解説します。

質問1:志望動機を教えてください。

まずは、OKな回答例を紹介します。

⭕️良い回答例

「私が東京消防庁の消防官を志望する理由は、首都東京の安全と都民の生活を、世界トップレベルの組織の一員として自らの手で守り抜きたいという強い想いがあるからです。

きっかけは、大学1年生の時に参加した地域の防災訓練でした。そこでお会いした東京消防庁の職員の方が、専門的な知識と技術を住民の方に分かりやすく伝え、地域全体の防災力を高めようと真摯に取り組む姿に深く感銘を受けました。その時、災害から人を守る仕事は、災害発生時の活動だけでなく、発生させないための『予防』や『備え』が重要であり、人々の日常に深く寄り添う仕事なのだと気づかされました。

数ある消防組織の中でも、世界一のメガシティであり、多様な災害リスクを抱える首都東京を守る貴庁は、常に最先端の知識・技術・装備が集約されています。特に、近年力を入れているドローンやAIを活用した情報収集・分析といった先進的な取り組みに強く惹かれております。

学生時代、〇〇部で培った体力と、どんな状況でも冷静に最善策を考える判断力には自信があります。この強みを活かし、貴庁の一員として、仲間と強固な連携を取りながら、都民の皆様の『当たり前の日常』を命懸けで守り抜きたいです。そして、将来的には防災訓練で出会った職員の方のように、地域に寄り添い、防災意識を高める活動にも貢献したいと考えております。」

一方で、「こんな回答を語っているようじゃ合格は無理かも・・・」なNG回答例がこちらです。

❌悪い回答例

▼NG例1:抽象的で熱意が伝わらない

「人の役に立つ仕事がしたいと思い、消防官を志望しました。公務員として安定している点にも魅力を感じています。体力には自信があるので、貢献できると思います。」

▼NGの理由
  • 「人の役に立つ仕事」は消防官以外にも無数にあります。なぜ消防官でなければならないのか、具体的な理由が欠けているため、説得力がありません。
  • 「安定」という言葉は、仕事への情熱や使命感よりも、待遇面を重視していると捉えられ、マイナスイメージを与えます。
  • 体力があることは大前提であり、それだけをアピールしても他の受験生との差別化は図れません。

▼NG例2:組織理解が不足している

「昔からレスキュー隊に憧れていました。テレビで見た、オレンジの服を着て人を助ける姿がかっこいいと思ったからです。東京は災害が多そうなので、活躍の場があると思いました。」

▼NGの理由
  • 憧れだけを語ってしまうと、「ミーハーな気持ちで受けているのでは?」と思われてしまいます。なぜ憧れるのか、その憧れをどう職務に活かしたいのかまで深掘りする必要があります。
  • 「東京は災害が多そう」という表現は、他人事のような印象を与えます。首都東京が抱える具体的な災害リスク(首都直下地震、大規模水害、テロなど)への理解を示し、それに対して自分がどう貢献したいかを語るべきです。
  • なぜ「東京消防庁」なのかが全く語られていません。これでは、「他の消防本部でも良いのでは?」と思われてしまいます。

💡回答のヒント

志望動機は、

「①なぜ消防官か」×「②なぜ東京消防庁か」×「③自分の強みをどう活かすか」

の3つの要素を掛け合わせて、あなただけのオリジナルストーリーを作ることが重要です。


▼ヒント1:自己分析:「なぜ消防官?」を深掘りする

  1. あなたの「原体験」は何ですか?(ニュース、災害経験、家族や知人の話、救急搬送の経験など)
  2. その時、何を感じ、どう思いましたか?
  3. 消防官の仕事のどこに最も魅力を感じますか?(人命救助、チームワーク、自己犠牲の精神など)
  4. 「なぜ警察官や自衛官ではなく、消防官なのですか?」と聞かれても答えられるように準備しましょう。

▼ヒント2:組織研究:「なぜ東京消防庁?」を具体的に語る

  • 東京消防庁のホームページやパンフレットを隅々まで読み込みましょう。
  • 「世界最大級の消防組織」「首都東京を守る使命」「先進的な装備やシステム(ドローン部隊、即応対処部隊など)」「充実した研修制度」など、他の消防本部にはない東京消防庁ならではの魅力を見つけましょう。
  • 説明会やOB/OG訪問に参加し、現場の職員の声を聞くことも非常に有効です。

▼ヒント3:自己PR:「あなたを採用するメリット」を伝える

  • 学生時代の経験(部活動、アルバイト、ボランティア、学業など)から、消防官の仕事に活かせるあなたの強みを見つけましょう。(例:体力、精神力、協調性、リーダーシップ、冷静な判断力、忍耐力など)
  • その強みを、具体的なエピソードを交えて語れるように準備してください。
  • そして、その強みを活かして、東京消防庁で「どのように貢献したいか」という未来のビジョンを明確に伝えましょう。

この3つの要素を論理的に繋げ、熱意を込めて自分の言葉で語ることができれば、必ず面接官に響く志望動機になります。

質問2:長所と短所を言ってください。

この質問は、あなたが自分自身を客観的に理解できているか、そして消防官という職業への適性があるかを判断するために行われます。特に短所の伝え方は、あなたの人間性や成長可能性を示す上で非常に重要です。

まずは、OKな回答例を紹介します。

⭕️良い回答例

「はい。私の長所は『困難な状況でも、目標達成のために粘り強く努力を続けられる精神力』です。

大学時代、〇〇部に所属しておりましたが、3年生の時に大怪我をしてしまい、一時は選手生命も危ぶまれました。しかし、『必ず復帰してチームに貢献する』という強い気持ちを失わず、医師やトレーナーの方と相談しながら地道なリハビリとトレーニングを毎日続けました。その結果、約1年後には試合に復帰することができ、チームの大会優勝に貢献することができました。この経験から、どんな逆境にあっても、諦めずに努力し続けることの大切さを学びました。この精神力は、過酷な災害現場でも最後まで要救助者を救い出すという消防官の任務において、必ず活かせると考えております。

一方で、私の短所は『一つの物事に集中しすぎるあまり、周りが見えなくなってしまうことがある点』です。

以前、アルバイトでイベントの企画を任された際、より良いものを作りたいという思いが強すぎるあまり、一人で作業を抱え込み、結果としてチーム全体の進捗を遅らせてしまったことがありました。その際、先輩から『一人で出来ることには限界がある。周りを信頼し、頼ることもチームワークだ』と助言をいただき、深く反省しました。それ以来、何事においても、まずは全体の状況を把握し、意識的に周囲に声をかけ、報告・連絡・相談を徹底するように心がけております。消防の現場活動はチームワークが全てであると認識しておりますので、この短所と向き合い、常に改善していくことで、円滑な連携に貢献したいと考えております。」

一方で、「こんな回答を語っているようじゃ合格は無理かも・・・」なNG回答例がこちらです。

❌悪い回答例

▼NG例1:長所が消防の仕事と結びつかない

「私の長所は、誰とでもすぐに打ち解けられるコミュニケーション能力の高さです。初対面の人と話すのが得意で、友人も多い方だと思います。」

▼NGの理由

コミュニケーション能力自体は素晴らしい長所ですが、それだけでは消防官としての適性をアピールするには不十分です。

なぜその能力が消防の仕事(例:住民への防災指導、要救助者への声かけ、隊員間の連携など)に活かせるのか、具体的な場面を想定して語る必要があります。


▼NG例2:短所が致命的すぎる

「私の短所は、チームで行動するのが少し苦手な点です。一人で黙々と作業する方が好きです。」
「短所は、朝起きるのが苦手なところです。時々、寝坊してしまうことがあります。」

▼NGの理由

消防の仕事はチーム活動が絶対であり、「チームが苦手」というのは致命的です。また、「時間にルーズ」という印象を与える短所も、規律が重んじられる消防組織では絶対にNGです。

職務適性を根底から否定するような短所は避けましょう。


▼NG例3:短所を改善する意欲が見えない

私の短所は、頑固なところです。一度決めたことは、なかなか曲げることができません。」

▼NGの理由

短所を言いっぱなしで終わらせてしまうと、「自分の弱点を改善する気がない人物」と見なされてしまいます。

短所を答える際は、「①短所を自覚していること」「②それが原因で起きた失敗談」「③現在、改善のために努力していること」を必ずセットで伝え、あなたの成長意欲と誠実さを示すことが重要です。

💡回答のヒント

長所と短所は、あなたという人間を伝える「表裏一体」のプレゼンテーションです。以下の点を意識して準備しましょう。


▼ヒント1:長所:消防官の資質とリンクさせる

  • 消防官に求められる資質(体力、精神力、協調性、規律性、自己犠牲の精神、冷静な判断力、責任感など)の中から、自分の経験と結びつけて語れるものを選びましょう。
  • 必ず具体的なエピソードを添えてください。エピソードがあることで、あなたの言葉に説得力とリアリティが生まれます。

▼ヒント2:短所:成長への「伸びしろ」として語る

  • 致命的な短所は避ける。(例:協調性がない、時間にルーズ、ストレスに弱い、責任感がない、など)
  • 長所の裏返しになっている短所を選ぶと、一貫性のある自己PRができます。
    • 例:「(長所)責任感が強い」→「(短所)一人で抱え込みがち」
    • 例:「(長所)慎重に物事を進める」→「(短所)決断に時間がかかることがある」
    • 例:「(長所)行動力がある」→「(短所)行動が先走り、準備不足になることがある」
  • 「短所を自覚し、改善努力をしている」という姿勢を必ず示しましょう。これが最も重要なポイントです。失敗から学び、成長しようとする謙虚な姿勢は、面接官に好印象を与えます。

自己分析は辛い作業かもしれませんが、ここを乗り越えれば、面接本番で自信を持って自分を語ることができます。頑張ってください。

▼「一人では自己分析できない・・・」と不安に思う方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

面接試験の対策方法

東京消防庁消防官採用試験の面接対策は次のステップに沿って行うといいでしょう。

①過去の経験から自己PR・志望動機を考える

面接試験では、自己PRと志望動機が最も重要な軸となります。

つまり、この2つを完璧にしておけば面接対策の80%は完成したと言っても過言ではないのです。

自己PRあなたの強み、長所と短所、趣味や特技など、自分自身の特性を明確に表現しましょう。過去の経験から得たスキルや成果を具体的なエピソードと共に説明することが大切です。
志望動機消防官や公務員を目指す具体的な理由を深掘りしてください。消防官になりたいと思った背景や、実現したい目標、社会への貢献など、熱意を感じさせる内容を整理しておきましょう。

それだけ重要なので、時間をかけて作り込みましょう。

▼自己PRと志望動機の作り方は、以下の記事で詳しく解説しています。

②定番の質問内容を把握する

面接試験で問われる定番質問を把握しましょう。

なぜなら、筆記試験のように面接試験にも傾向があるからです。

  • 基本的な質問事項が多いのか
  • 時事的な質問は聞かれるのか
  • 専門的な(消防官の業務に特化した)質問はあるのか

このような傾向を把握しておけば、面接の準備を効率よく進めることができます。

たとえば、「自己PRをしてください」や「志望動機は何ですか?」のような一般的な質問が多ければ、書店に売っている参考書を読み込んで対策できます。

一方で、「公安系公務員の中でも消防官を志望する理由は?」や「成人年齢の引き上げについてどう思いますか?」といった専門的、時事的な質問が多ければどうでしょうか?

このような東京消防庁・消防官に関連した質問や時事的な質問が多ければ、仕事内容や組織、社会情勢についても深く知っておく必要がありますよね。

無駄な時間を過ごさないためにも、よく出る定番質問に目を通し、傾向を押さえておきましょう。

③模範回答を練る

定番質問をもとに回答を作成しましょう。

回答を作るときのポイントは、結論+理由(根拠)+具体例(体験談)のセットで考えること。

たとえば、「自分の強みは何ですか?」と聞かれた場合、どう答えますか?

  • 「協調性がある」
  • 「問題解決能力が高い」
  • 「コミュニケーション能力に優れている」

このような回答は、比較的簡単に思い浮かぶでしょう。

しかし、「なぜそれが強みなのですか?」や「具体的にどのような場面でその強みを発揮しましたか?」といった理由や経験について問われた場合、どう答えますか?

もし、事前に何も考えていなければ、すぐに答えるのは難しいかもしれません。しかし、面接官が最も知りたいのは、この「理由や経験」の部分なのです。

自分の回答に対して論理的に答えられなければ、評価は上がりません。

そのため、時間をかけて自己分析を行い、自分自身をしっかりと理解しておくことが必要です。

④人に話す練習をする

ある程度、話す内容を考えたら第三者に聞いてもらいましょう。

自分で考えていることを分かりやすく伝えるのは難しいからです。

僕自身、毎年多くの自己PRや志望動機を見たり、聞いたりしますが、初っ端から理解できる内容はほとんどありません。せっかく面接カードに良い内容を書いているのに、自分の言葉で伝えられずに損している人を多く見てきました。

面接は、あなたの発言内容を聞いて第三者である面接官が客観的に評価します。なので、どんなにいいことを発言しても伝わらなければ意味がないのです。

恥ずかしがらずに自分の言葉でスラスラ喋れるまで練習してください。

⑤模擬面接は最低1回受ける

最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。

  • 本番特有の緊張感
  • 回答に困る深掘りポイント
  • 客観的な評価

このように1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。

練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にもみてもらってください。

面接試験に関するFAQ

東京消防庁消防官採用試験の面接対策でよくある疑問に回答します。

どの情報も面接対策に必要不可欠なので、ぜひ参考にしてください。

Q.面接試験で落ちる人の特徴は?

A.「準備不足」、「印象が良くない」、「消防官(社会人)としての適性がない」に当てはまる人です。

準備不足

東京消防庁の職務内容や消防官の使命・役割などに関する知識が不足している。または、定番質問への回答が準備されていないなど、面接に十分な準備をしていないことが一番の問題です。

印象が良くない
  • 機械的な受け答えしかできない
  • 表情が暗い
  • 声が小さい
  • ハキハキ喋れない
  • 視線が合わない(目をみて話せない)

これらの非言語的コミュニケーションが不適切だと、面接官に悪い印象を与えてしまい落ちる可能性が高くなります。

試験といっても、人間が人間を評価する試験ということを念頭に準備してください。

消防官(社会人)としての適性がない
  • 挨拶がきちんとできない
  • 正しい敬語が使えない
  • 時間が守れない

このような行動は、消防官として、社会人としての適性に欠けます。とくに少し圧迫気味な質問をされて、すぐに不機嫌になったり、逆ギレしたりするのはNGです。

消防官・社会人として恥ずかしくない振る舞いをしてください。

当然、これらの不合格フラグは1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で落ちないポイントと言えるでしょう。

Q.面接カード(エントリーシート)はありますか?

A.面接カードはあります。

面接カードは、面接試験で使用される資料です。氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなど、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための役割があります。

2024年度から出願時にエントリーシートとして提出する必要があるため、あらかじめ書く内容を考えておく必要があります。

  • 志望動機
  • 長所・短所
  • 職務歴および希望する職種
  • 併願状況
  • スポーツ・音楽・違反歴など

実際の試験では、提出する面接カード(エントリーシート)に基づいて過去の経歴や経験、志望動機や今後の抱負など幅広く聞かれているので、わかりやすくアピールできる内容を考えておきましょう。

Q.面接試験(二次)の倍率はどれくらいですか?

A.東京消防庁消防官の二次試験倍率は2倍程度です。

一次試験を突破してもまだまだ油断できませんねん。

筆記試験の対策はほどほどして、早めに面接対策にシフトするのが最終合格に近づくヒントと言えるでしょう。

▼二次試験の倍率が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

まとめ:東京消防庁消防官採用試験の面接で落ちないために

東京消防庁消防官採用試験の面接練習を始める時期は早ければ早いほど良いと覚えておいてください。

というのも、筆記試験で点数が取れても面接試験で評価がもらえないと一発アウトだからです。なので、筆記試験の合格発表後に、少し面接練習をしたくらいでは高評価をもらうことができません。

面接対策には次の手順に沿って行動することがポイント。

早い段階から定番質問や回答を作り、自分の考えをわかりやすく話す(伝える)練習を繰り返すようにしましょう。

面接対策は筆記試験よりもやることが多く、上達するまでかなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!

今回ご紹介させていただいたのはほんの一例ですが、ぜひ取り入れていただければ幸いです。

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