税務職員採用試験を受けるなら、「何点取れば一次試験に合格できるのか」は気になるところですよね。
結論からいうと、税務職員採用試験のボーダーラインは、正解数をそのまま足した点数ではありません。
基礎能力試験と適性試験の成績を標準点に換算し、その合計で第1次試験の合格者が決まります。
- 最新の2025年度一次ボーダーは、地域により174~388点
- 2025年度から配点比率が変わったため、2024年度以前との単純比較はできない
- 基礎能力・適性ともに満点の30%未満は、合計点にかかわらず不合格
- 適性試験の素点は「正解数-誤答等の数」であり、正解数そのものではない
この記事では、人事院の公表資料をもとに、2025~2022年度の地域別ボーダーと目標点の考え方を解説します。
税務職員採用試験|2025年度のボーダーライン
2026年度試験の合格点は、試験実施前のためまだ公表されていません。
現時点で確認できる最新の確定値は、2025年度の結果です。
| 地域 | 一次合格点 | 最終合格点 |
|---|---|---|
| 北海道 | 174点 | 305点 |
| 東北 | 338点 | 510点 |
| 関東甲信越 | 182点 | 402点 |
| 東海北陸 | 200点 | 390点 |
| 近畿 | 177点 | 308点 |
| 中国 | 278点 | 462点 |
| 四国 | 189点 | 429点 |
| 九州 | 327点 | 521点 |
| 沖縄 | 388点 | 584点 |
2025年度の一次合格点は、北海道の174点が最も低く、沖縄の388点が最も高い結果でした。全国共通のボーダーではないため、必ず受験地域の数値を確認しましょう。
最終合格点には人物試験の標準点も含まれます。基礎能力試験と適性試験の点数だけで、最終合格の可能性を判断することはできません。
税務職員採用試験の一次ボーダー推移
地域別の一次合格点を、2025~2022年度までまとめました。
| 地域 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 174 | 243 | 216 | 375 |
| 東北 | 338 | 356 | 369 | 397 |
| 関東甲信越 | 182 | 287 | 367 | 359 |
| 東海北陸 | 200 | 284 | 337 | 343 |
| 近畿 | 177 | 268 | 348 | 327 |
| 中国 | 278 | 282 | 329 | 347 |
| 四国 | 189 | 234 | 264 | 338 |
| 九州 | 327 | 369 | 343 | 407 |
| 沖縄 | 388 | 502 | 497 | 490 |
2025年度から人物試験の比重が引き上げられ、それに伴って基礎能力試験と適性試験の配点比率も変更されました。同じ素点でも算出される標準点が異なります。
たとえば、すべての試験種目で平均点を取った場合、一次試験の標準点合計は2025年度が350点、2024年度以前が375点です。
2025年度の合格点が低く見える地域でも、単純に「前年より簡単になった」とは判断できません。
過去の最終合格点
| 地域 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 305 | 383 | 339 | 531 |
| 東北 | 510 | 469 | 506 | 516 |
| 関東甲信越 | 402 | 452 | 521 | 524 |
| 東海北陸 | 390 | 462 | 469 | 481 |
| 近畿 | 308 | 368 | 498 | 481 |
| 中国 | 462 | 441 | 497 | 501 |
| 四国 | 429 | 437 | 399 | 538 |
| 九州 | 521 | 528 | 513 | 565 |
| 沖縄 | 584 | 612 | 610 | 618 |
税務職員のボーダーは「標準点」で決まる
標準点とは、受験者全体の平均点と点数のばらつきを使い、試験結果を相対的に評価した点数です。
同じ正解数でも、平均点が高い年と低い年では標準点が変わります。そのため、試験前に「今年は素点○点で必ず合格」と断定することはできません。
平均点・標準偏差
| 年度 | 基礎能力試験 | 適性試験 | ||
|---|---|---|---|---|
| 平均点 | 標準偏差 | 平均点 | 標準偏差 | |
| 2025 | 20.660 | 5.177 | 82.615 | 21.173 |
| 2024 | 18.629 | 5.151 | 64.640 | 20.919 |
| 2023 | 20.053 | 5.343 | 69.518 | 21.659 |
| 2022 | 18.836 | 4.704 | 65.529 | 19.473 |
2025年度から配点比率が変更
| 試験種目 | 2025年度以降 | 2024年度以前 |
|---|---|---|
| 基礎能力試験 | 5/10 | 2/4 |
| 適性試験 | 2/10 | 1/4 |
| 人物試験 | 3/10 | 1/4 |
| 作文・身体検査 | 合否判定のみ | 合否判定のみ |
一次試験は、基礎能力試験と適性試験の標準点合計で決まります。作文試験は一次合格者を対象に評定され、一次合否には使われません。
基準点を下回ると足切り
どちらか一方でも基準点に届かなければ、標準点の合計がボーダーを超えていても不合格です。
適性試験では、正解数から誤答、二つ以上マークした解答、飛ばした問題などの数を差し引きます。「120問中72問正解だから6割」という考え方では、実際の素点を判断できません。
税務職員のボーダーライン試算ツール
基礎能力試験と適性試験の素点を入力すると、年度別の平均点・標準偏差・配点比率から標準点を試算できます。
ボーダーライン試算ツール
基礎能力試験と適性試験の素点から、選択年度の平均点・標準偏差・配点比率を使って標準点を算出し、地域別の合格ラインと比較します。
標準点 = 10 × 配点比率 × (15 × (X−M)/A + 50)
01区分・年度を選ぶ
年度に応じて平均点・標準偏差・配点比率を自動で切り替えます02素点を入力
03合格ラインと比較
地域別・年度別の実績値| 読み込み中 |
平均点・標準偏差の数値を確認・編集する
この画面での変更は一時的です。恒久的に変更する場合は、WordPress管理画面の「公務員試験ツール」から保存してください。配点比率は選択年度ごとに切り替わります。
※試算結果は人事院の公表式に基づく目安です。実際の合否を保証するものではありません。
一次ボーダー突破に必要な目標点
最初の学習目標としては、基礎能力試験で24点前後を安定して取れる状態を目指すとよいでしょう。
2025年度の平均点は20.660点です。24点なら平均を約3.3点上回り、標準点では298点になります。
適性試験は、正解数ではなく減点後の素点で判断します。2025年度の平均は82.615点なので、まずは減点後の素点で90点前後を一つの練習目標にしてください。
| 基礎能力 | 適性 減点後の素点 | 標準点合計 |
|---|---|---|
| 20点 | 80点 | 336点 |
| 21点 | 80点 | 350点 |
| 22点 | 80点 | 365点 |
| 23点 | 85点 | 386点 |
| 24点 | 90点 | 408点 |
| 25点 | 90点 | 422点 |
たとえば2025年度は、基礎能力24点・適性90点で標準点合計408点です。公表されたすべての地域の一次合格点を上回ります。
一方、地域や年度によって必要な標準点は変わります。上の数字を絶対的な合格点とは考えず、試算ツールで自分の受験地域と照らし合わせてください。

僕なら、基礎能力は24点を最低目標にして、25~26点まで伸ばします。適性は速さだけでなく、誤答を減らして「減点後の素点」を安定させる練習を重視します。
税務職員のボーダーを超える対策
数的処理や文章理解など、出題数の多い分野を優先します。まず24点、その後25~26点へ引き上げましょう。
120題を15分で処理します。飛ばした問題も減点対象になるため、速さと正確さをセットで鍛えます。
全国平均だけでなく、志望地域の過去3~4年分を確認します。高めに推移する地域では余裕を持った目標が必要です。
一次合格後は作文と人物試験が最終合否に関わります。筆記試験だけに準備を偏らせないことが大切です。
税務職員のボーダーに関するFAQ
2026年度の一次ボーダーは何点ですか?
2026年度の合格点はまだ公表されていません。試験後、人事院が「合格点及び平均点等」を公表するまで確定しません。現時点の最新確定値は2025年度です。
税務職員は6割取れば合格できますか?
一律に6割で合格とはいえません。合否は年度ごとの平均点・標準偏差を使った標準点で決まり、地域差もあります。特に適性試験は正解数から誤答等を差し引くため、正解率だけでは判断できません。
基準点とボーダーラインは違いますか?
違います。基準点は足切りの最低点で、基礎能力12点・適性36点です。両方の基準点を満たした受験者の中から、標準点合計に基づいて地域別のボーダーが決まります。
最終合格点まで一次試験で取る必要がありますか?
ありません。最終合格点には人物試験の標準点が含まれます。一次試験では、基礎能力試験と適性試験の標準点合計が一次合格点を上回ることが目標です。
税務職員のボーダーラインまとめ
税務職員採用試験の一次ボーダーは、基礎能力試験と適性試験の標準点合計で決まります。
- 2025年度の一次合格点は174~388点
- ボーダーは地域によって異なる
- 2025年度から配点比率が変更された
- 適性試験は誤答等を差し引いた素点を使う
- 基礎能力12点・適性36点未満は足切り
まず過去問を解いて現在の素点を確認し、試算ツールで受験地域のボーダーと比較しましょう。

公務員採用.jp
江本 浩大 Kodai Emoto
公務員試験の指導を14年間やっています。
新卒で大手公務員試験予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として9年目。
2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。
