国家一般職(高卒)の面接対策
質問例・面接カード・評価基準から本番対策まで解説
「どんな質問をされるんだろう」
「志望動機はこれで大丈夫?」
「面接カードから何を聞かれるの?」
国家一般職(高卒)の一次試験を突破すると、 次に待っているのが人物試験です。
筆記試験なら、問題を解けば正解・不正解がわかります。 でも、面接には「この答えなら絶対に正解」というものはありません。
だからこそ、まずは面接官が何を見ているのか、 どんな質問がされているのかを知ることが大切です。
この記事では、国家一般職(高卒)の面接について、 実施形式・配点・評価基準・実際に聞かれた質問・面接カード・対策方法まで順番に解説します。
国家一般職(高卒)の面接試験とは
国家一般職(高卒)の人物試験では、 筆記試験だけでは判断できない人柄や仕事への適性などが確認されます。
「話すのがうまければ受かる試験」と考える必要はありません。
面接では、こんなところも見られています
- 相手の質問を理解して答えられるか
- 周囲と協力して仕事ができそうか
- 自分の考えをわかりやすく説明できるか
- 落ち着いて誠実に受け答えできるか
実施形式
国家一般職(高卒)の人物試験は、 個別面接で行われます。
これまでの受験者情報では、 受験者1名に対して面接官3名程度で行われたケースが一般的です。
※面接官の人数は年度や試験会場によって異なる可能性があります。
面接では、事前に提出する 面接カード を参考にしながら質問されます。
面接カードは単なる提出書類ではありません。 自分で書いた内容が、そのまま本番の質問材料になります。
面接時間
「15分なら短いから大丈夫」と感じるかもしれません。
でも、その間に志望動機や自己PR、高校生活、人間関係、 仕事への考え方など、さまざまな角度から質問されます。
長く話すことよりも、 聞かれたことに対して簡潔に答える力が必要です。
評価基準
国家一般職(高卒)の人物試験では、 人事院の人物試験実施基準をもとに評価されます。
| 項目 | 主な評価ポイント |
|---|---|
| 協調性 |
|
| 積極性 |
|
| 表現力 |
|
| 態度 |
|
人事院「人物試験実施基準」をもとに作成
難しい言葉を使うよりも、 質問にきちんと答え、自分の考えを相手に伝えられることが大切です。
人物試験の配点|面接はどのくらい重要?
国家一般職(高卒)の人物試験は、 合否を左右する重要な試験です。
2026年度試験では、人物試験の配点比率は 2/9です。
| 試験区分 | 試験種目 | 配点比率 |
|---|---|---|
| 事務 | 基礎能力試験 | 4/9 |
| 適性試験 | 2/9 | |
| 作文試験 | 1/9 | |
| 人物試験 | 2/9 | |
| 事務以外 | 基礎能力試験 | 2.3/9 |
| 専門試験 | 4.7/9 | |
| 人物試験 | 2/9 |
出典: 人事院「2026年度国家公務員採用一般職試験の合格者の決定方法」
人物試験はA〜Eの5段階で評価されます。 C評価に達しない場合は、他の試験種目の成績にかかわらず不合格です。
つまり、筆記試験で高得点を取っていても、 面接をほとんど準備せずに乗り切れるとは限りません。
志望動機や自己PR、自分の経験の整理は、 早めに進めておくと安心です。
国家一般職(高卒)の面接で聞かれた質問
ここからは、国家一般職(高卒)の受験者から提供してもらった情報をもとに、 実際に聞かれた質問を30問紹介します。
個人の面接カードによって質問内容は変わりますが、 まずはここにある質問に自分なりの答えを用意してみてください。
志望動機・仕事理解
- なぜ国家一般職を志望したのですか。
- なぜ地方公務員ではなく、国家公務員なのですか。
- 大学に進学せず公務員を志望する理由は何ですか。
- 国家公務員の仕事内容をどのように理解していますか。
- 民間企業と公務員の違いは何だと思いますか。
- 希望する官庁はありますか。それはなぜですか。
- 希望しない官庁に配属されても勤務できますか。
- 国家公務員として、どのように貢献したいですか。
- 公務員に必要なことは何だと思いますか。
- 採用後にどのような職員になりたいですか。
「なぜ地方公務員ではなく国家公務員?」を考えるヒント
この質問では、国家公務員と地方公務員の優劣を説明する必要はありません。
国の行政機関で、全国的な制度や政策の実施・運用などに関わります。
都道府県や市区町村などで、 地域住民に身近な行政サービスを担います。
商品やサービスなどを通じて、 顧客への価値提供や事業活動を行います。
違いを暗記して終わるのではなく、 その違いを踏まえて、なぜ自分は国家公務員として働きたいのか まで整理しておきましょう。
自己PR・高校生活
- 自己PRを1分程度でお願いします。
- あなたの長所と短所を教えてください。
- 高校時代に最も力を入れたことは何ですか。
- その経験から何を学びましたか。
- 部活動や委員会の経験を教えてください。
- 周囲からどのような人だと言われますか。
- リーダーやサポート役に回った経験はありますか。
- 困難を乗り越えた経験を教えてください。
- 失敗した経験と、その後どう対応したか教えてください。
- 最近努力したことはありますか。
対人関係・対応力
- 苦手なタイプの人とどう接しますか。
- 人間関係で苦労した経験はありますか。
- 相手と意見が対立した場合、どう対応しますか。
- チームで行動するときに意識していることは何ですか。
- 感情的になった経験はありますか。
- ストレスや緊張はどのように解消していますか。
- 注意や指摘を受けたとき、どう受け止めますか。
- 相手が話を聞いてくれない場合、どう対応しますか。
適性・価値観
- 最近気になったニュースは何ですか。また、それについてどう思いますか。
- ルールを守ることの重要性についてどう考えますか。
30問のうち、どのくらい答えられましたか?
今の段階で答えられない質問があっても問題ありません。 答えに詰まった質問が、これから優先して準備する部分です。
面接対策は、 「質問を知る → 自分の回答を考える → 実際に話して修正する」 という流れで進めていきます。
避けたいのは、参考書やインターネットに載っている回答を そのまま覚えることです。
「国家国民のために奉仕したいと考え、志望しました」
面接官「そう考えるようになったきっかけは?」
ここで言葉に詰まってしまえば、 自分の考えとして十分に整理できていないことが伝わってしまいます。
回答そのものを暗記するのではなく、 「なぜそう考えたのか」まで説明できる状態を目指しましょう。
国家一般職(高卒)の面接カードとは
国家一般職(高卒)では、 人物試験を受ける前に面接カードを提出します。
面接カードは、 面接官があなたに質問するための材料です。
「提出するための文章」ではなく、 面接で自分が説明することまで考えて作成することが大切です。
面接カードの内容
国家一般職(高卒)の面接カードでは、 主に次のような内容を記入します。

特にこの3項目は、本番の質問につながりやすいため、 時間をかけて整理しておきましょう。
面接カードでよくある失敗
面接カードでは、内容をきれいにまとめようとするあまり、 抽象的な文章になってしまうことがあります。
特に注意したい書き方
- 内容が抽象的すぎる
- 「人の役に立ちたい」だけで終わっている
- エピソードに具体性がない
- 面接で説明できない内容を書いている
- 文字数を埋めるだけになっている
面接カードはどう直す?|Before・After例
たとえば「受験の動機」を次のように書いたとします。
人の役に立つ仕事がしたいと考え、 国家公務員を志望しました。
- なぜそう思ったのかわからない
- 国家公務員である理由が見えない
- 本人の経験が伝わらない
高校の職業研究で、国の制度が地域の暮らしや企業活動を 支えていることを知り、行政の立場から多くの人を支える仕事に 関心を持ちました。採用後は、担当する業務を正確に身につけ、 国民から信頼される職員として働きたいと考えています。
この文章をそのまま使う必要はありません。 「きっかけ → なぜ国家公務員なのか → 採用後」 が自分の経験からつながっているかを確認してください。
自己PRは「経験」までセットで考える
「私の長所は責任感があるところです」だけでは、 面接官にあなたの強みが十分伝わりません。
ここまで整理しておけば、 面接で深掘りされても答えやすくなります。
特別な実績を書く必要はない
面接カードでは、目立つ実績や珍しい経験を書く必要はありません。
身近な経験でも、 その場面で自分が何を考え、どう行動したのか を具体的に説明できれば十分です。
面接官の視点で読み返す
面接カードが完成したら、 書いて終わりにせず、次の3つを自分に問いかけてみてください。
「なぜ?」
DETAIL?「具体的には?」
ACTION?「そのとき、自分は何をした?」
この3つに答えられるようにしておくと、 面接で深掘りされても対応しやすくなります。
国家一般職(高卒)の面接対策5ステップ
何から始めればいいかわからない場合は、 次の順番で進めてください。
面接カードを作る
最初に取り組みたいのが面接カードです。
特に「受験の動機」「自己PR」「印象に残っている体験」は、 自分の経験を振り返りながら整理してください。
最初から完璧な文章を書く必要はありません。 まずは「自分は何を伝えたいのか」を決めましょう。
頻出質問への回答を考える
面接カードがある程度できたら、 次は先ほど紹介した 30問の質問 に自分なりの回答を作っていきます。
30問すべてを一度に完成させる必要はありません。 まずは次の質問から優先してください。
一字一句の台本を作る必要はありません。
結論 → 理由 → 具体的な経験 くらいに整理しておくと、自然に話しやすくなります。
深掘り質問を考える
一つ回答を作ったら、それで終わりではありません。
「なぜ?」
「具体的には?」
「他の方法は考えなかった?」
「そこから何を学んだ?」
自分の回答に対して、 さらに質問を重ねてみてください。
自分の経験を具体的に説明できるところまで整理しておけば、 質問の言い方が変わっても対応しやすくなります。
声に出して答える
頭の中ではまとまっていても、 実際に口にすると、
ということは珍しくありません。
スマートフォンで録音するだけでも構いません。 実際に質問を読み、声に出して答えてみましょう。
第三者に確認してもらう
最後は、自分以外の人に回答を確認してもらいましょう。
面接対策では、 自分の回答を客観的に評価することが難しい からです。
自分では十分に説明したつもりでも、 初めて聞く人には意味が伝わらなかったり、 「ここをもっと聞きたい」と思われたりすることがあります。
学校の先生や家族、友人などに質問してもらうだけでも構いません。 一度、自分以外の人に聞いてもらってください。
国家一般職(高卒)の面接当日の流れ・服装・持ち物
回答の準備ができたら、 当日の動きも確認しておきましょう。
面接直前になって慌てないよう、 日時・試験場・持ち物は早めに確認してください。
2026年度の第2次試験日
この期間のうち、 第1次試験合格通知書で指定された日時に受験します。
第1次試験に合格したら、 合格通知書で日時と試験場を必ず確認してください。
当日の持ち物
持ち物については、 第1次試験合格後に案内される内容を必ず確認してください。
面接カード
住民票記載事項証明書
受験資格を証明する書類(該当者)
合格通知書などで指定された持ち物
※年度によって必要書類や案内内容が変わる可能性があります。 必ず受験年度の人事院の案内を優先してください。
服装は清潔感を優先する
面接では、特別に高価な服を用意する必要はありません。
迷う場合は、スーツなど 採用試験の面接にふさわしい清潔感のある服装 で臨めばよいでしょう。
前日までに確認しておきたいこと
- 服にしわや汚れがないか
- 靴が汚れていないか
- 髪型が乱れていないか
- 必要な書類がそろっているか
試験場には時間に余裕をもって向かう
第2次試験は、指定された日時・試験場で行われます。
当日に交通機関の遅延などが起きる可能性もあるため、 ギリギリの到着は避けてください。
試験場までのルート、所要時間、持ち物、 面接カードの内容を前日までにもう一度確認しておきましょう。
国家一般職(高卒)の面接でよくある質問
国家一般職(高卒)の面接時間はどのくらいですか?
おおむね15分程度です。 短い時間の中で志望動機や自己PR、 高校生活などについて質問されます。
面接官は何人ですか?
これまでの受験者情報では、 面接官3名で実施されたケースが一般的です。 年度や会場によって異なる可能性があります。
人物試験でD評価を取ると不合格ですか?
2026年度試験ではC評価が基準点です。 Cに達しない場合は、 他の試験種目の成績にかかわらず不合格になります。
面接カードは暗記して話した方がいいですか?
一字一句暗記する必要はありません。 書いた内容について「なぜ?」「具体的には?」と聞かれても、 自分の言葉で説明できるようにしておくことが重要です。
高校時代に目立った実績がなくても大丈夫ですか?
特別な実績がなければ不利になるというものではありません。 部活動や委員会、学校行事、アルバイトなどの経験から、 自分がどう考え、どう行動したかを整理してみてください。
面接対策はいつから始めればいいですか?
面接カードや志望動機、自己PRは早めに準備して構いません。 一次試験後だけで完成させようとすると時間が限られるため、 自分の経験の整理は事前に進めておくとよいでしょう。
自分で準備してみて、
判断に迷ったところは一緒に確認できます。
面接カードを作り、頻出質問への回答を考え、 声に出して練習する。
まずは、この記事で紹介した方法を使って 自分で面接対策を進めてみてください。
そのうえで、
面接カードの内容がこれでいいかわからない
自分の回答が質問にきちんと答えられているか不安
どこを深掘りされるのか想像できない
といったところで迷った場合は、 国家一般職(高卒)専用の面接対策も利用できます。
国家一般職(高卒)人物試験専用
面接対策サポート
過去問を読むだけの教材ではありません。
あなたが実際に作った面接カードや回答を確認しながら、
- 質問にきちんと答えられているか
- 内容が抽象的になっていないか
- どこを具体的にすると伝わりやすいか
- どんな追加質問が考えられるか
を一つずつ整理していきます。
国家一般職(高卒)の面接まとめ
国家一般職(高卒)の面接対策では、 次の順番で準備を進めましょう。
面接カードを作る
頻出質問への回答を整理する
深掘り質問まで考える
声に出して練習する
第三者に回答を確認してもらう
人物試験は配点比率2/9で、 基準点にも注意が必要です。
筆記試験だけでなく、 面接もしっかり準備して本番に臨みましょう。

公務員採用.jp
江本 浩大 Kodai Emoto
公務員試験の指導を14年間やっています。
新卒で大手公務員試験予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として9年目。
2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。
