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【税務職員(高卒)】作文試験の過去問と模範解答|書き方も解説!

作文試験の対策|税務職員採用試験

「どんなテーマが出るのか」「どう書けば合格できるのか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

作文試験は点数化されず「合否判定のみ」ですが、基準を満たさなければ即不合格となる「足切り」が存在します。決して油断はできません。

この記事では、次の内容を徹底解説します。

  • 過去21年分の出題テーマ一覧
  • テーマの解説、文章構成、模範解答例
  • 誰でも書けるようになる文章の書き方

文章を書くのが苦手な方でも、正しい手順を知れば合格レベルの答案を作れるようになります。試験本番で後悔しないよう、今のうちに正しい対策法を身につけておきましょう。

江本

江本です。Xnoteでも情報発信をしています!

目次

【税務職員】作文試験の概要

作文試験は、単に文章力を測るだけではありません。あなたの考え方や人柄、そして将来性を見るための重要な試験です。

「合否判定のみだし…。」と対策を後回しにしていると、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があります。

まずは、試験の全体像と評価のポイントをしっかり押さえておきましょう。

試験時間50分
文字数制限なし
*原稿用紙は上限600字
問題数1題
配点比率合否判定のみ
2025年実施試験の概要

合否判定のみだが、足切りも

注目すべきは「配点比率」ですね。「合否判定のみ」と聞くと、あまり重要ではないように感じるかもしれません。

しかし、これは大きな誤解です。

作文試験には「足切りライン」が設定されており、内容や文字数が基準に達していない答案は、その時点で不合格となってしまいます。

たとえ、他の筆記試験で満点を取っていても、作文試験で足切りされてしまえば元も子もありません。

文字数は最低でも8割(500字程度)は書くように心がけましょう。

評価基準は「内容」「表現」「文字」の3観点

では、どのような答案が「合格」と判断されるのでしょうか。

評価基準は、公表されている以下の3つの観点で行われます。

内容・課題(テーマ)を正しく理解し、それに沿った内容になっているか。
・自分の経験や考えが具体的に書かれており、中身のある文章か。
・独りよがりな意見ではなく、公務員を目指す者としてふさわしい考え方か。
表現・文章の構成(序論・本論・結論など)が分かりやすいか。
・一文が長すぎず、主語と述語が明確で読みやすいか。
・誤った言葉遣いや、不適切な表現がないか。
文字・誤字・脱字が多すぎないか。
・字体は丁寧で、読みやすく書かれているか。
出典元:人事院 作文試験の評価項目より

簡単に言えば、「テーマに沿って、自分の体験を交えながら、分かりやすく丁寧な文章で書けているか」が評価のポイントです。

字の上手い・下手は関係ありません。誰が読んでも内容がスッと頭に入るような、丁寧な文章を心がけることが何より大切です。

【税務職員】作文試験の過去問

作文試験の過去問(テーマ)は、人事院の公式サイトから無料でダウンロードできます。ただし、掲載されているのはテーマのみで、解説や模範解答はありません。

解説や模範解答例を参考にしながら学習したい場合は、「note」で詳しい解説を公開しています。ぜひご活用ください。

ここでは、過去21年分のテーマをまとめています。

過去問テーマ一覧(21年分)

実施年度テーマ
2025年度大量の情報が行き交うこの情報社会において、自分の意見を持つために日頃から取り組んでいることについて述べなさい。
2024年度一つしかないこの地球で皆が暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するために、あなたが心掛けていることを述べなさい。
2023年度誰もが生きやすい社会をつくるために必要なことについて、あなたの思うことを述べなさい。
2022年度我が国の社会生活において、新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と比較して大きく変わったと感じたことを具体的に挙げ、それについてあなたの思うことを述べなさい。
2021年度物事を継続するために必要だと感じたことについて、具体的に述べなさい。
2020年度これまでの自分自身の経験を踏まえて、「仕事をする」ということについて思うこと
2019年度成人としての自覚ある言動について思うこと
2018年度時間の使い方について思うこと
2017年度社会人として信頼されるために必要なこと
2016年度言葉の大切さについて思うこと
2015年度目標を立ててチャレンジしたこと
2014年度人と人との助け合いについて思うこと
2013年度社会の一員として働くということ
2012年度自分が成長したと思うこと
2011年度他人に対する配慮について思うこと
2010年度私にできる社会貢献
2009年度あなたが思い描くこれからの日本
2008年度働くということ
2007年度これからの日本の社会で変えていくべきこと、守っていくべきこと
2006年度環境を考えたこれからの生活と社会
2005年度最近の社会現象を一つ取り上げ、思うことを書きなさい。
税務職員 作文試験のテーマ一覧(21年分)

過去問から見る出題テーマの3つの型

これだけ多くのテーマを見ると、一見バラバラのように感じるかもしれません。

しかし、実はこれらのテーマは、大きく3つの「型」に分類できます。

①自己分析・経験型(あなたの個性を見るテーマ)

該当テーマ「物事を継続するために」「目標を立ててチャレンジしたこと」「時間の使い方」など
特徴部活動や学校行事、アルバイトといった自分自身の経験を具体的に語り、そこから何を学び、どう成長したかを論理的に説明する力が求められます。あなたの個性や人柄が最も表れるテーマ群です。

②社会関心・未来志向型(あなたの視野の広さを見るテーマ)

該当テーマ「持続可能な世界」「誰もが生きやすい社会」「コロナ禍での変化」など
特徴SDGsやダイバーシティなど、現代社会が抱える課題について、日頃から関心を持ち、自分なりの考えを持っているかが問われます。近年、特に重視されている傾向があります。

③職業倫理・心構え型(あなたの公務員適性を見るテーマ)

該当テーマ「仕事をするということ」「社会人として信頼されるために」「成人としての自覚」など
特徴これから公務員として働く上での心構えや倫理観が問われます。「なぜ税務職員なのか」「国民のために働くとはどういうことか」を深く考え、誠実さや責任感をアピールすることが求められます。

このように、出題テーマにはいくつかのパターンが存在します。

近年の「社会関心型」の対策はもちろん重要ですが、どの「型」が出題されても対応できるよう、まんべんなく準備しておくことが大切です。

【税務職員】作文試験の模範解答例

ここでは、2024年度のテーマを解説します。

具体的な文章構成や模範解答例も掲載しているので、参考にしてください。

【テーマ】
一つしかないこの地球で皆が暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するために、あなたが心掛けていることを述べなさい。


①テーマの解釈と論点の設定

このテーマのキーワードは「持続可能な世界」と「あなたが心掛けていること」の二つです。

「持続可能な世界」とは?
これは、環境(地球温暖化、資源の枯渇)、社会(貧困、人権、ジェンダー平等)、経済(公正な取引、働きがい)といった、様々な側面で将来の世代の利益を損なうことなく、現代の私たちも豊かに暮らし続けられる社会を指します。

いわゆる「SDGs(持続可能な開発目標)」を思い浮かべると分かりやすいでしょう。単なる「エコ活動」に留まらず、より広い視野で捉えることが高評価に繋がります。

「あなたが心掛けていること」をどう書くか?

これが最も重要なポイントです。評論家のように一般論を述べるだけでは評価されません。あなた自身の具体的な経験や実践を盛り込む必要があります。

「私は~という経験をきっかけに、~ということを心掛けています。なぜなら~」という形で、オリジナリティのある内容を展開してください。


②構成の組み立て方(序論・本論・結論)

作文は、以下の三部構成で書くのが鉄則です。

STEP
序論(問題提起)


まず、テーマである「持続可能な世界の実現」の重要性について述べ、そのために個人の取り組みがいかに大切かを明確にします。

ここで、これから自分が何を論じるのかを簡潔に示すと、採点者にとって読みやすい答案になります。

STEP
本論(具体例と考察)

序論で示した内容について、具体的なエピソードを交えて深く掘り下げます。ここが文章の核となる部分です。

心掛けていること①(具体例): あなたが実践していることを一つ挙げ、そのきっかけとなった経験や考えを具体的に書きます。(例:食品ロスを減らす、地域の清掃活動への参加など)

心掛けていること②(考察): もう一つ、別の視点からの取り組みを挙げると、内容に深みが出ます。(例:環境面だけでなく、人権や多様性に関する情報を正しく理解しようと努めている、など)

行動の意義: それぞれの取り組みが、なぜ「持続可能な世界」の実現に繋がるのかを論理的に説明し、あなたの考えを明確に示します。

STEP
結論(今後の抱負)

本論で述べたことを簡潔にまとめます。

その上で、これまでの心掛けを今後どのように継続・発展させていきたいか。そして最終的には公務員として、より大きな視点で社会にどう貢献したいかという将来への意欲を示すことで、力強く締めくくります。


③【模範解答例】

 気候変動や資源問題など地球規模の課題を解決し、将来世代も豊かに暮らせる「持続可能な世界」の実現には、私たち一人ひとりの行動が不可欠だ。

 私が心掛けていることの一つ目は、身近な資源を大切にすることだ。以前、アルバイト先の飲食店でまだ食べられる食料が大量に廃棄される光景を目の当たりにし、強い問題意識を抱いた。それ以来、家庭では食材を最後まで使い切るレシピを工夫し、買い物では本当に必要な分だけを購入するよう努めている。この行動は、食料資源だけでなく、生産や廃棄に伴うエネルギーの削減にも繋がる。

 二つ目は、社会全体の仕組みに関心を持つことだ。個人の努力だけでは限界があり、再生可能エネルギーの導入促進や環境技術の開発といった社会システム全体の変革が求められる。そのために必要な社会インフラや研究開発には、莫大な財源が不可欠であることをニュース等で学んだ。

 この安定した財源の根幹をなし、社会を支えているのが「税」である。将来は税務職員として、国の歳入の根幹である税金を公平・公正に確保するという職務を全うしたい。それが、社会全体の持続可能性を支え、未来の地球環境へ貢献する道だと確信している。


もっと前の年の解説・解答例も見て、対策を万全にしたい!

自分の経験をどう文章にすれば良いか、もっと多くのパターンを知りたい!

そんな熱意あるあなたのために、2015年度からのテーマの解説・模範解答に加え、作文試験の相談・添削が何度でも受けられる完全版noteをご用意しました。 合格を本気で目指すなら、ぜひ一度手に取ってみてください。

【税務職員】作文試験の対策方法(書き方)

合格レベルの答案を見て、「自分にも書けるだろうか…」と不安に思ったかもしれません。

でも、大丈夫です。正しい手順でトレーニングを積めば、誰でも論理的で説得力のある文章が書けるようになります。

ここからは、あなたの作文力を合格レベルまで引き上げる、鉄板の4ステップをご紹介します。

1. 構成の「型」をマスターする

まず、我流で書き始めるのはやめましょう。

作文には、誰が読んでも分かりやすい「黄金の型」が存在します。それが「序論 → 本論 → 結論」の三段構成です。

  • 序論:テーマに対する自分の考えを一行でズバリと示す。「私は~と考える。」
  • 本論:なぜそう考えるのかを、具体的な経験やエピソードを交えて説明する。文章の核となる部分。
  • 結論:本論を要約し、自分の考えを改めて強調。最後は公務員としての抱負に繋げる。

この「型」を意識するだけで、あなたの文章は驚くほど論理的になります。まずは市販の参考書を1冊読み込み、この基本の型を頭に叩き込みましょう。

2. 書く材料(経験)を棚卸しする

作文の型を学んだら、次はその型に流し込む「材料」を集めます。

これが自己分析です。あなたの主張に説得力を持たせるのは、あなた自身のオリジナルな経験に他なりません。

過去問の3つの型(①自己分析・経験型、②社会関心・未来志向型、③職業倫理・心構え型)を参考に、以下の経験をノートに書き出してみてください。

  • 部活動やサークル活動で、困難を乗り越えた経験
  • アルバイトで、お客様や仲間との信頼関係を築いた経験
  • 学校行事やボランティアで、仲間と協力して何かを成し遂げた経験
  • 日々のニュースを見て、社会のために自分に何ができるか考えた経験

この「経験の棚卸し」は、面接試験対策にもそのまま繋がる非常に重要な作業です。早めに取り組んでおきましょう。

3. 時間を計って、とにかく書く

「型」と「材料」が揃ったら、いよいよ実践です。本番と同じ「50分」という時間を計り、過去問を使って実際に作文を書いてみましょう。

このとき、以下のような時間配分を意識すると効果的です。

  • 構成を考える(5~10分):いきなり書き始めず、序論・本論・結論に何を書くか簡単なメモを作る。
  • 執筆(35~40分):メモに従い、一気に書き上げる。
  • 見直し(5分):誤字・脱字がないか、不自然な表現はないか最終チェックする。

初めは時間内に書き終えられないかもしれませんが、心配いりません。何度も繰り返すうちに、必ずスピードと質は向上します。

4. プロの添削で客観的な評価を得る【最重要】

これが最も重要なステップです。自分で書いた作文を、自分だけで評価するのは不可能です。

独学の最大の落とし穴は、自分の文章の欠点に気づけないことにあります。

書きっぱなしは、答え合わせをせずに問題集を解き続けるのと同じです。書いた作文は必ず僕(江本)や学校の先生、予備校講師など第三者に見てもらいましょう。

  • 「自分の考えは、ちゃんと相手に伝わっているか?」
  • 「テーマからズレていないか?」
  • 「もっと良い表現はないか?」

こうした客観的なフィードバックを得て、改善する。

このサイクルを繰り返すことで、初めてあなたの作文は「合格レベル」に到達するのです。

まとめ:税務職員の作文対策は添削で完成させよう!

今回は、税務職員採用試験の作文対策について、過去問の傾向分析から具体的な書き方、練習方法までを徹底的に解説してきました。

最後に、本記事の重要なポイントを振り返りましょう。

  • 作文は「足切り」あり!配点がなくても合否を左右する重要科目
  • 過去問には「自己分析型」「社会関心型」「職業倫理型」の3つの型がある
  • 「テーマのズレ」「具体例の欠如」「構成の乱れ」は絶対に避けるべきNGポイント
  • 合格への道は「型を知り→材料を集め→書き→添削を受ける」の4ステップ
  • 独学には限界あり。自分の文章の価値は、他者からの評価で決まる

この記事をここまで読んでくださったあなたは、すでに対策への第一歩を大きく踏み出しています。

過去問を眺めるだけでなく、実際に手を動かし、答案を作成し、そして添削を受ける。このサイクルを繰り返すことで、あなたの作文力は着実に向上します。

特に、作文試験で不合格になる受験生の多くは、「書いたら書きっぱなし」です。自分の文章の弱点に気づかないまま本番を迎えることほど、怖いことはありません。

あなたの努力を最高の結果に結びつけるために、そして「作文が原因で落ちる」という最悪の事態を避けるために、ぜひプロの力を活用してください。

この記事が、あなたの合格への一助となれば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました!


▼作文試験の模範解答例や添削は以下の記事を確認してください。

▼作文以外の試験対策(筆記・面接)も忘れずにチェックしておきましょう。

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