税務職員採用試験の第二次選考では、面接試験が行われます。
本記事では、税務職員採用試験の面接に関する試験情報を網羅的にまとめています。
早いうちに面接試験を理解し、攻略できるように準備を始めましょう。
税務職員採用試験 面接試験の概要
面接試験(人物試験)とは、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが税務職員(公務員)にふさわしいかどうかを評価・判断する人物面に関する試験のことです。
実施形態 | 個人面接 |
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試験時間 | 15分程度 |
面接官 | 3人 |
配点比率 | 1/4 |
評価基準は5段階(足切りあり)
以下の観点にそって、面接官それぞれがA~E(1~5)で評価をつけます。
項目 | 着眼点 |
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協調性 | ・他者の意見や考えを理解しようとするか,独りよがりなところはないか ・他人を思いやろうとするか,自己中心的なところはないか ・集団の中にうまく溶け込めるか,孤立しがちなところはないか |
積極性 | ・率先してことに当たろうとするか,周りに頼ろうとするところはないか ・必要な自己主張ができるか,優柔不断なところはないか ・熱意や意欲を持ってものごとに取り組むか,気力が乏しいところはないか |
表現力 | ・質問に対する応答は的確か,的外れなところはないか ・話している内容に一貫性があるか,矛盾しているところはないか ・話し方がわかりやすく簡潔か,要領を得ないところはないか |
態度 | ・まじめに応答しているか,質問をはぐらかすところはないか ・動作はきちんとしているか,だらしのないところはないか ・落ち着いており安定感があるか,動揺しやすいところはないか |
最終的に面接官全員の評価を突き合わせて総合評価を決定。
面接評価がD、E評価は足切りとなり即不合格なので注意しましょう。
税務職員採用試験 面接カードの重要性
面接カードとは、面接で使用される資料のことです。
氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなど、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための役割があります。
面接カードは二次試験日に提出
税務職員の面接カードは、一次試験の合格発表時に人事院のHPからダウンロードします。
そして、二次試験(面接)日に提出するので、忘れないように、汚れないように、慎重に持っていきましょう。
面接カードの内容
内容は毎年おなじです。合格発表後から面接まで10日くらいしかありません。
面接の練習は面接カードがないとできないので、はやめに考えておくことが重要です。
面接カードの書き方
面接カードの書き方および添削指導を、こちらの「【2024年版】税務職員採用試験 面接対策の教科書【過去の質問と回答例】」で詳しく解説しています。
税務職員採用試験 面接試験の過去問(質問例)
面接試験の過去問をまとめています。
過去に税務職員採用試験を受験してきた方々から集めた質問内容を抜粋してまとめているので、参考にしてください。
- 志望動機を言ってください。
- 希望する部署はありますか。
- 税務職員の説明会には参加しましたか。
- 30秒で自己PRしてください。
- あなた自身を1分間で表現してみてください。
- どのようなタイプの友人が多いですか。
- 税務職員になることを学校の先生はなんと言っていますか。
- 大学へ進学しようと思いませんでしたか。
- 部活動は何をやっていましたか。
- 新聞は読んでいますか。
- 税金に関する内容で興味のあるニュースはありますか。
- 公務員の不祥事をどう思いますか。
- 緊張していますか。
- 会場までどうやってきましたか。
- 最後に言い残したことはありませんか。
このほかの質問例や模範回答例は、下記の記事でもまとめています。
税務職員採用試験 面接試験の対策方法
税務職員採用試験の面接対策を始めるときの手順を解説します。
1.面接カードを作り込む
面接カードとは、面接試験で使用される資料のことです。
氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなど、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための役割があります。
実際の試験では、提出する面接カードに基づいて質問されるので、わかりやすくアピールできる内容を考えなくてはいけません。
2.定番の質問内容を把握する
面接試験で問われる定番質問を把握しましょう。
なぜなら、筆記試験のように面接試験にも傾向があるからです。
- 基本的な質問事項が多いのか
- 時事的な質問は聞かれるのか
- 専門的な(税務職員に特化した)質問はあるのか
このような傾向を把握しておけば、面接の準備を効率よく進めることができます。
たとえば、「自己PRをしてください」や「志望動機は何ですか?」のような一般的な質問が多ければ、書店に売っている参考書を読み込んで対策できます。
一方で、「公務員の中でも税務職員を志望する理由は?」や「成人年齢の引き上げについてどう思いますか?」といった専門的、時事的な質問が多ければどうでしょうか?
このような税務職員に関連した質問や時事的な質問が多ければ、仕事内容や組織、社会情勢についても深く知っておく必要がありますよね。
無駄な時間を過ごさないためにも、よく出る定番質問に目を通し、傾向を押さえておきましょう。
3.模範回答を練る
定番質問をもとに回答を作成しましょう。
回答を作るときのポイントは、結論+理由(根拠)+具体例(体験談)のセットで考えること。
たとえば、「あなたの長所は何ですか」と聞かれたら何と回答しますか?
- 「リーダーシップが取れる」
- 「責任感がある」
- 「計画的に行動できる」
これくらいなら、少し考えれば回答できると思いますが、「なぜそれが強みなのですか?」や「具体的にどのような場面でその強みを発揮しましたか?」といった理由や経験について問われた場合どう答えますか?
もし、事前に何も考えていなければ、すぐに答えるのは難しいかもしれません。
しかし、面接官が最も知りたいのは、この「理由や経験」の部分なのです。
自分の回答に対して論理的に答えられなければ、評価は上がりません。そのため、時間をかけて自己分析を行い、自分自身をしっかりと理解しておくことが必要です。
4.人に話す練習をする
ある程度、話す内容を考えたら第三者に聞いてもらいましょう。
自分で考えていることを分かりやすく伝えるのは難しいからです。
僕自身、毎年多くの自己PRや志望動機を見たり、聞いたりしますが、初っ端から理解できる内容はほとんどありません。せっかく面接カードに良い内容を書いているのに、自分の言葉で伝えられずに損している人を多く見てきました。
面接は、あなたの発言内容を聞いて第三者である面接官が客観的に評価します。なので、どんなにいいことを発言しても伝わらなければ意味がないのです。
恥ずかしがらずに自分の言葉でスラスラ喋れるまで練習してください。
5.模擬面接は最低1回受ける
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
このように1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にもみてもらってください。
税務職員採用試験 面接対策まとめ
面接練習を始める時期は早ければ早いほど良いと覚えておいてください。
というのも、筆記試験で点数が取れても面接試験で評価がもらえないと一発アウトだからです。
なので、筆記試験の合格発表後に、少し面接練習をしたくらいでは高評価をもらうことができません。
面接対策には次の手順に沿って行動することがポイント。
早い段階から定番質問や回答を作り、自分の考えをわかりやすく話す(伝える)練習を繰り返すようにしましょう。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、上達するまでかなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!
今回ご紹介させていただいたのはほんの一例ですが、ぜひ取り入れていただければ幸いです。
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