税務職員採用試験の合格最低点(ボーダーライン)をまとめています。
平均点や合格点を取るコツも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
税務職員採用試験の合格最低点(ボーダーライン)は?
税務職員採用試験の合格最低点(ボーダーライン)は地域によって大きくことなります。
たとえば、2023年度の北海道であれば、一次試験はほぼボーダーフリーでパスできていますが、沖縄は7割でギリギリでした。
ここでは、過去3年分の合格最低点をまとめています。
点数に応じた表も作成しているので、ぜひ参考にしてください。
点数表の見方(タップして表示する)
点数は、各試験の素点(正解数)ではなく、平均点や標準偏差を用いて算出する「標準点」として判断されます。
たとえば、基礎能力試験24点、適性試験70点を取った場合、これらを標準点に換算すると431点となります。(2023年の場合)
合格最低点(ボーダーライン)|2023年度
地域 | 一次試験 | 最終合格 |
---|---|---|
北海道 | 216点 | 339点 |
東北 | 369点 | 506点 |
関東甲信越 | 367点 | 521点 |
東海北陸 | 337点 | 469点 |
近畿 | 348点 | 498点 |
中国 | 329点 | 497点 |
四国 | 264点 | 399点 |
九州 | 343点 | 513点 |
沖縄 | 497点 | 610点 |
点数表(標準点一覧)はこちら。
合格最低点(ボーダーライン)|2022年度
地域 | 一次試験 | 最終結果 |
---|---|---|
北海道 | 375点 | 531点 |
東北 | 397点 | 516点 |
関東甲信越 | 359点 | 524点 |
東海北陸 | 343点 | 481点 |
近畿 | 327点 | 481点 |
中国 | 347点 | 501点 |
四国 | 338点 | 538点 |
九州 | 407点 | 565点 |
沖縄 | 490点 | 618点 |
点数表(標準点一覧)はこちら。
合格最低点(ボーダーライン)|2021年度
地域 | 一次試験 | 最終結果 |
---|---|---|
北海道 | 399点 | 559点 |
東北 | 400点 | 542点 |
関東甲信越 | 363点 | 531点 |
東海北陸 | 361点 | 475点 |
近畿 | 347点 | 488点 |
中国 | 338点 | 492点 |
四国 | 378点 | 550点 |
九州 | 410点 | 553点 |
沖縄 | 528点 | 644点 |
点数表(標準点一覧)はこちら。
税務職員採用試験の平均点と標準点の計算方法
税務職員採用試験の点数は、各試験の素点(正解数)ではなく、平均点や標準偏差を用いて算出する「標準点」として判断されます。
ここでは、税務職員採用試験の平均点および標準点の計算方法を紹介します。
平均点
実施年 | 基礎能力試験 | 適性試験 |
---|---|---|
2023 | 20.053点 (5.343) | 69.518点 (21.659) |
2022 | 18.836点 (4.704) | 65.529点 (19.473) |
2021 | 19.809点 (4.853) | 64.311点 (21.612) |
- ( )は標準偏差。
標準点の計算方法
標準点の計算式は次のとおり。
$$10\times\ 配点比率 \times(15\times\frac{素点-平均点}{標準偏差}+50)$$
この計算式を使い、次の2023年度受験者(関東甲信越)の標準点を算出してみましょう。
- Aさん:基礎能力試験22点、適性試験71点
- Bさん:基礎能力試験20点、適性試験65点
Aさんの標準点は404.9点です。
2023年度関東甲信越の合格最低点は367点なので合格。
基礎能力試験の標準点
$$10\times\frac{2}{4}\times(15\times\frac{22-22.053}{5.343}+50)=277.3点$$
適性試験の標準点
$$10\times\frac{1}{4}\times(15\times\frac{71-69.518}{21.659}+50)=127.6点$$
各年度の点数表を上述しているので参考にしてくださいね!
税務職員採用試験 合格点を取るコツ
税務職員採用試験の合格最低点は6割程度です。なので、苦手科目や捨て科目があっても問題ありません。
むしろ、全部に手をつけて中途半端になるよりも、必要な部分にそって効率よく勉強することが重要です。
効率よく合格点を取るコツは、以下の点を意識しましょう。
- 科目ごとの配点
- 科目ごとの出題範囲
合格点を取るコツ①|配点を理解する
税務職員の基礎能力試験は科目数が多く大変ですが、科目ごとの出題数(=配点)に違います。
たとえば、数的推理や判断推理は平均5問の出題があります。一方で、物理や数学は1問しか出ていません。勉強時間は限られているので、同じ時間を使うなら配点の高い科目に使った方が効率的ですよね。
出題数の少ない(=配点が低い)科目にどれだけ時間を使っても総合点は上がりません。少しでも効率よく勉強を進めたいなら、この科目選択が今後の勉強効率を大きく左右しますよ!
詳しくは下記記事をご覧ください。
合格点を取るコツ②|出題範囲を理解する
問題集や参考書を最初から最後まで勉強してはいけません。なぜなら、無駄な(試験に出ない)部分が多いからです。
- 数的推理の出題範囲が「速さ」だけと分かっていたら、「確率」や「仕事算」の勉強はしますか?
- 日本史の出題範囲が「江戸時代」だけだったら、「平安時代」や「鎌倉時代」の勉強はしますか?
- 物理の出題範囲が「重力」だけだったら、「電磁気」や「波動」の勉強はしますか?
しないですよね。試験に出ないので勉強するだけ時間の無駄です。
勉強ができない、どれだけ時間をかけても点数がとれない、という人は、こういった出題範囲を理解せず(理解したつもりで)勉強しています。
よく出ている分野がある一方でまったく出ていない分野も相当多いです。試験に出ない部分にどれだけ時間をかけて勉強しても点数は伸びないので注意してくださいね。
過去の出題範囲は下記記事でまとめています。
税務職員採用試験の合格最低点まとめ
税務職員採用試験の合格最低点は、採用人数や問題レベルによって変動するため確かなことはいえませんが、6割程度が一つの目安となります。
効率よく合格点を取るために必要なポイントは次の2つ。
とにかく試験科目は多いので、きちんと出題傾向を理解して効率よく勉強することがポイントになります。やり方を間違えずに正しい道筋(出題傾向)を知り、それに沿って問題を解く。
そうすれば、科目・範囲ともに膨大な教養試験の勉強は、これまでよりずっとラクに合格点を超えるようになると僕は考えます。
まずは科目ごとの出題範囲を理解する。
そこから始めていきましょう!
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