海上保安学校学生採用試験の作文は、合格か不合格の判定のみです。
つまり、他の試験がどれだけ高得点でも、作文試験が書けないと合格できないのです。
本記事では、海上保安学校の作文試験について、試験内容や過去問をまとめています。
対策を後回しにせず、筆記試験と並行でスタートしましょう。
海上保安学校の作文試験
海上保安学校の作文試験は、単に文章力を測るだけではありません。あなたの考え方や人柄、そして将来性を見るための重要な試験です。
「配点がないから」と対策を後回しにしていると、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性も…。
試験時間・文字数
作文試験の内容を簡単に説明します。
| 実施 | 第一次選考 |
|---|---|
| 対象区分 | 特別(5月試験)、一般課程(9月試験) |
| 試験時間 | 50分 |
| 文字数 | 600字以内 |
| 配点 | 合否判定のみ |
注目すべきは「配点比率」ですね。「合否判定のみ」と聞くと、あまり重要ではないように感じるかもしれません。
しかし、これは大きな誤解です。
作文試験には「足切りライン」が設定されており、内容や文字数が基準に達していない答案は、その時点で不合格となってしまいます。
評価基準
評価基準は、公表されている以下の3つの観点で行われます。
| 内容 | ・課題(テーマ)を正しく理解し、それに沿った内容になっているか。 ・自分の経験や考えが具体的に書かれており、中身のある文章か。 ・独りよがりな意見ではなく、公務員を目指す者としてふさわしい考え方か。 |
|---|---|
| 表現 | ・文章の構成(序論・本論・結論など)が分かりやすいか。 ・一文が長すぎず、主語と述語が明確で読みやすいか。 ・誤った言葉遣いや、不適切な表現がないか。 |
| 文字 | ・誤字・脱字が多すぎないか。 ・字体は丁寧で、読みやすく書かれているか。 |
簡単に言えば、「テーマに沿って、自分の体験を交えながら、分かりやすく丁寧な文章で書けているか」が評価のポイントです。
字の上手い・下手は関係ありません。誰が読んでも内容がスッと頭に入るような、丁寧な文章を心がけることが何より大切です。
過去問(テーマ)
作文対策の第一歩は、敵を知ること、つまり「過去問」を知ることから始まります。
ここでは、過去の出題テーマを一挙に公開し、その傾向を分析していきます。どのようなテーマが問われてきたかの全体像を掴むことで、的確な対策を立てることができますよ。
特別(5月試験)
| 2025(令和7)年度 | 労働と生活のバランスを適切に保つために、必要だと考えること |
|---|---|
| 2024(令和6)年度 | 社会の安心・安全について思うこと |
| 2023(令和5)年度 | 学校生活において、あなたが感謝する人について |
| 2022(令和4)年度 | 事件・事故のない社会実現に向けて必要なこと |
| 2021(令和3)年度 | AI(人工知能)について思うこと |
| 2020(令和2)年度 | SNSの適切な利用について思うこと |
| 2019(令和元)年度 | 私が外国人に紹介したい日本の文化や習慣について |
一般課程(9月試験)
| 2025(令和7)年度 | 集団生活で大切なこと |
|---|---|
| 2024(令和6)年度 | あなたが思う理想の社会人とは |
| 2023(令和5)年度 | インターネットの利用について思うこと |
| 2022(令和4)年度 | 失敗や成功から学んだこととそれを生かすことについて |
| 2021(令和3)年度 | 信頼される公務員とは |
| 2020(令和2)年度 | あなたが目指す海上保安官像について |
| 2019(令和元)年度 | 学生生活において、努力の結果が報われた経験について |
まずは、これらのテーマを使い、時間を測って書いてみましょう。そして、添削を受けることで、現在の実力(文章構成が苦手、書けるけど知識不足など)がわかります。
あとは、その弱点を伸ばすようにすれば作文試験の点数は安定してきますよ。
過去問の解説や模範解答例はこちらの記事で解説しています。
作文対策に関するFAQ
海上保安学校の作文対策で、受験生が抱く共通の疑問にお答えしていきます。
作文は何文字書けばいいですか?
A.8割以上を書くことを推奨します。
文字数が極端に少ないと、内容以前に「意欲不足」「論理展開が弱い」と判断されやすくなります。一方で、上限ギリギリまで無理に埋める必要はありません。
序論→本論①→本論②→(本論③)→結論が過不足なく収まる文字数を意識しましょう。
作文対策はいつから始めればいいですか?
A.できるだけ早く、遅くとも一次試験の勉強と同時に始めるべきです。
作文試験は暗記で対応できる試験ではなく、
- これまでの経験や価値観の整理
- 論理的な構成力
- 書いて→添削して→直す反復
が必要なため、短期間では仕上がりません。
特に海上保安学校は一次試験から作文があるので、筆記試験の勉強が終わってから対策を始めると、準備不足のまま本番を迎える受験生が多くなります。
そのため、筆記対策と並行して、前年の秋〜冬頃からテーマ理解や構成練習に着手するのが理想です。
模範解答はありますか?
A.公務員試験の作文では、人事院が正解となる答案を公表することはほとんどありません。
ただし、評価の観点や「評価されやすい書き方」は明確に存在します。
以下の記事では、採点基準や合格者答案を分析したうえで、学習用の模範答案を作成しています。参考にしてください。
添削はどこでやってくれますか?
A. 学校の先生や予備校・塾で添削してもらうのが一般的です。
身近な先生に相談してみるとよいでしょう。なお、僕が作成しているnoteでは特典として作文の添削指導(回数無制限)も行っています。
作文試験まとめ
作文試験は、やるべきことが想像しているよりも多いです。
過去問を眺めるだけでは、作文試験を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、その上で添削を受けることで徐々に上達します。
作文試験で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じなので注意しましょう。
作文試験が原因で不合格にならにように、早めに(遅くても試験の3ヶ月前を推奨)準備を始めてください。
過去5年分の全文解答と、回数無制限の個別添削が受けられるnoteを用意しました。「これで合ってる?」が全部クリアになります。
倍率や試験日程、面接などの記事もあります。気になるところから読んでみてください。

