海上保安大学校の第二次選考では、面接試験が行われます。
本記事では、海上保安大学校の面接に関する試験情報を網羅的にまとめています。
早いうちに面接試験を理解し、攻略できるように準備を始めましょう。
- 対象区分は初任科(大卒)・本科(高卒)です。
海上保安大学校の面接(人物)試験
面接試験(人物試験)とは、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが海上保安官に相応しいかどうかを評価・判断する人物面に関する試験のことです。
ここでは、面接試験の概要や評価基準を紹介します。
面接試験の概要
試験時間 | 30分 |
---|---|
面接官 | 3人 |
配点 | A~Eの5段階 |
面接試験の評価基準
項目 | 着眼点 |
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積極性 | ・自ら課題解決に当たれるか。 ・必要な自己主張ができるか。 ・やる気を持って、物事に取り込めるか。 |
堅実生 | ・真面目で、中途半端なところはないか。 ・粘り強く物事を進めることができるか。 ・組織の一員として自覚を持って行動できるか。 |
判断力 | ・物事を的確に判断できる。 ・集中して物事に取り組める。 ・冷静に状況を判断できる。 |
表現力 | ・質問に対する応答は的確か,的外れなところはないか ・話している内容に一貫性があるか,矛盾しているところはないか ・話し方がわかりやすく簡潔か,要領を得ないところはないか |
態度 | ・まじめに応答しているか,質問をはぐらかすところはないか ・動作はきちんとしているか,だらしのないところはないか ・落ち着いており安定感があるか,動揺しやすいところはないか |
これらの観点に沿って面接官それぞれがA~E(1~5)で評価をつけ、最終的にそれぞれの評価を突き合わせて最終評価となります。
なお、面接試験の評価がD、E評価は足切りとなり即不合格(足切り)なので注意しましょう。
海上保安大学校 面接カードの重要性
面接カードとは、面接で使用される資料のことです。
氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなど、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための役割があります。
面接カードは二次試験日に提出
面接カードは一次試験の合格発表日に人事院のHPからダウンロードできます。
そして提出は二次試験(面接)の日なので、忘れないように、汚れないように持っていきましょう。
面接カードの内容
内容は毎年おなじです。合格発表後から面接まで10日くらいしかありません。
面接の練習は面接カードがないとできないので、はやめに考えておくことが重要です。
海上保安大学校 面接(人物)試験の過去問
面接試験の過去問をまとめています。
過去に海上保安大学校を受験してきた方々から集めた質問内容を抜粋してまとめているので、参考にしてください。
初任科
- こういった場での面接は初めてですか。
- 併願はしていますか。
→なぜ、その試験を受験しているのですか。
→併願先に合格したらどうしますか。 - 志望動機を言ってください。
- 大学ではどんな専攻をしていますか。
→特にどんなことに力を入れて学びましたか。 - 最近気になっていることは何ですか。
→気になったことを深めようとしましたか。 - 海上保安官に必要な能力は何だと思いますか。
→その能力はどのくらい備わっていますか。
→その能力を身につけるために努力していることはありますか。 - 自己PRをしてください。
- 体力はどのくらい自信がありますか。
→普段はどのようなトレーニングをしていますか。 - 寮生活は大丈夫ですか。
→なにか集団生活をした経験はありますか。
→集団生活で不安なことはありますか。 - ストレス発散方法を教えてください。
本科
- 海上保安大学校を目指そうとしたきっかけは何ですか
- 海上保安大学校を志望する理由を教えてください。
- 警察官や自衛隊ではなく海上保安官に向いていると考えた理由は何ですか。
- 海上保安大学校に進学するのになぜその高校に進学したのですか。
- なぜ海上保安大学校を志望したのですか。
- 海上保安大学校の良さを教えてください。
- 併願状況を教えてください。
- 海上保安官になるために日々どんなことを努力していますか。
- 海上保安庁長官の氏名を教えてください。
- 第四管区はどの地域にあるかを教えてください。
- 年間の出動数を知っていますか。
このほかの質問例や模範回答例は、下記の記事でもまとめています。
海上保安大学校 面接(人物)試験の対策方法
海上保安大学校の面接対策を始めるときの手順を解説します。
面接カードを作り込む
面接カードとは、面接試験で使用される資料のことです。
氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなど、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための役割があります。
実際の試験では、提出する面接カードに基づいて質問されるので、わかりやすくアピールできる内容を考えなくてはいけません。
定番の質問内容を把握する
面接試験で問われる定番質問を把握しましょう。
なぜなら、筆記試験のように面接試験にも傾向があるからです。
- 基本的な質問事項が多いのか
- 時事的な質問は聞かれるのか
- 専門的な(海上保安官の業務に特化した)質問はあるのか
このような傾向を把握しておけば、面接の準備を効率よく進めることができます。
たとえば、「自己PRをしてください」や「志望動機は何ですか?」のような一般的な質問が多ければ、書店に売っている参考書を読み込んで対策できます。
一方で、「大学に進学せずに、海上保安官を志望する理由は?」や「海上保安官の職務についてどう思いますか?」といった専門的、時事的な質問が多ければどうでしょうか?
このような海上保安官の職務に関連した質問や時事的な質問が多ければ、仕事内容や組織、社会情勢についても深く知っておく必要がありますよね。
無駄な時間を過ごさないためにも、よく出る定番質問に目を通し、傾向を押さえておきましょう。
模範回答を練る
定番質問をもとに回答を作成しましょう。
回答を作るときのポイントは、結論+理由(根拠)+具体例(体験談)のセットで考えること。
たとえば、「自分の強みは何ですか?」と聞かれた場合、どう答えますか?
- 「協調性がある」
- 「問題解決能力が高い」
- 「コミュニケーション能力に優れている」
このような回答は、比較的簡単に思い浮かぶでしょう。
しかし、「なぜそれが強みなのですか?」や「具体的にどのような場面でその強みを発揮しましたか?」といった理由や経験について問われた場合、どう答えますか?
もし、事前に何も考えていなければ、すぐに答えるのは難しいかもしれません。
しかし、面接官が最も知りたいのは、この「理由や経験」の部分なのです。
自分の回答に対して論理的に答えられなければ、評価は上がりません。そのため、時間をかけて自己分析を行い、自分自身をしっかりと理解しておくことが必要です。
人に話す練習をする
ある程度、話す内容を考えたら第三者に聞いてもらいましょう。
自分で考えていることを分かりやすく伝えるのは難しいからです。
僕自身、毎年多くの自己PRや志望動機を見たり、聞いたりしますが、初っ端から理解できる内容はほとんどありません。せっかく面接カードに良い内容を書いているのに、自分の言葉で伝えられずに損している人を多く見てきました。
面接は、あなたの発言内容を聞いて第三者である面接官が客観的に評価します。なので、どんなにいいことを発言しても伝わらなければ意味がないのです。
恥ずかしがらずに自分の言葉でスラスラ喋れるまで練習してください。
模擬面接は最低1回受ける
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
このように1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にもみてもらってください。
海上保安大学校の面接(人物)練習は早めに始めよう!
面接練習を始める時期は早ければ早いほど良いと覚えておいてください。
というのも、筆記試験で点数が取れても面接試験で評価がもらえないと一発アウトだからです。
なので、筆記試験の合格発表後に、少し面接練習をしたくらいでは高評価をもらうことができません。
面接対策には次の手順に沿って行動することがポイント。
早い段階から定番質問や回答を作り、自分の考えをわかりやすく話す(伝える)練習を繰り返すようにしましょう。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、上達するまでかなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!
今回ご紹介させていただいたのはほんの一例ですが、ぜひ取り入れていただければ幸いです。
【2024年版】海上保安大学校の入試内容と対策完全ガイド』を参考にしてください。
試験の内容や対策についてさらに詳しい情報が必要な場合は、こちらの『
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