「【2025年受験対策】刑務官採用試験の難易度と試験内容」では、試験全体の内容や対策について広く解説しました。
本記事は、その中でも面接試験に特化し、より深く掘り下げて解説します。
面接試験がどんな試験なのか、どういった質問が聞かれるのかを網羅的にまとめています。
早いうちに面接試験を理解し、攻略できるように準備を始めましょう。
高卒・大卒、社会人、武道共通の内容です!
【刑務官採用】面接試験の概要
刑務官採用試験の面接試験は、第二次選考で行われます。
面接試験では、あなたの長所や強み、刑務官を志望する理由などを基に、将来刑務官として適しているかを評価・判断します。
試験時間と形式
実施形式 | 個人面接 |
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試験時間 | 20分程度 |
面接官 | 3人 |
配点比率 | 2/7 |
評価基準
項目 | 着眼点 |
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積極性 | ・自ら課題解決に当たれるか。 ・必要な自己主張ができるか。 ・やる気を持って、物事に取り込めるか。 |
堅実生 | ・真面目で、中途半端なところはないか。 ・粘り強く物事を進めることができるか。 ・組織の一員として自覚を持って行動できるか。 |
判断力 | ・物事を的確に判断できる。 ・集中して物事に取り組める。 ・冷静に状況を判断できる。 |
表現力 | ・質問に対する応答は的確か,的外れなところはないか ・話している内容に一貫性があるか,矛盾しているところはないか ・話し方がわかりやすく簡潔か,要領を得ないところはないか |
態度 | ・まじめに応答しているか,質問をはぐらかすところはないか ・動作はきちんとしているか,だらしのないところはないか ・落ち着いており安定感があるか,動揺しやすいところはないか |
これらの項目・着眼点ごとに5段階で評価を行い、最終的にA~Eの総合判定をつけます。
D、E評価は足切り(一発不合格)なので注意しましょう。
【刑務官採用】面接試験の過去問(質問例)
刑務官採用試験を受験してきた方々から集めた質問内容を抜粋して紹介します。
これまでの経験・体験を振り返り、面接官を納得させられる回答を練っていきましょう。
- 緊張していますか。
- 志望動機を言ってください。
⇒なぜ、数ある公務員の中でも刑務官を志望するのですか。 - 全国転勤は大丈夫ですか。
- 高校生活で印象に残っている出来事を教えてください。
- 高校を卒業してからは何をやっていましたか。
- 受験者は怖い人も多いですが大丈夫ですか。
- 得意なことと不得意なことを教えてください。
⇒得意なことを仕事にどう活かしますか。 - 趣味はありますか。
- 会場までどうやって来ましたか。
- 刑務官の他に受けている公務員試験はありますか。
- なぜ刑務官を志望するのですか。
- 最近気になっていることはありますか。
⇒それはなぜ気になっているのですか。
⇒他に気になったことはありますか。 - 大学生活で心掛けていたことはありますか。
- ストレスは溜まりやすいですか。
⇒どうやってストレス発散していますか。 - コロナ禍で注意していたことはありますか。
- 自己PRを言ってください。
- 昨日は眠れましたか。
- このような面接は初めてですか。
⇒面接練習はどこでやっていましたか。 - 志望動機を言ってください。
- 刑務官の仕事内容をどのくらい知っていますか。
- 今までに苦労した経験を教えてください。
- 仕事では夜勤もありますが大丈夫ですか。
- 辛い仕事も多いですが大丈夫ですか。
- 刑務官になることを誰かに相談していますか。
⇒親は刑務官になることをどのように思っていますか。 - 最後に何か質問はありますか。
この他の質問内容も下記記事で公開しています。たくさん練習したい方は活用してください。
【刑務官採用】面接カードの重要性
面接カードは、あなたの個人情報や志望動機などを記載する資料です。
この面接カードを通じて、面接官は「受験者はどのような人物なのか?」を把握し、面接の際の参考情報として使われます。
入手方法と提出日
面接カードは、一次試験の合格発表後に人事院のHPからダウンロードします。
ダウンロード期間は「2024年10月9日(9:00)〜23日(17:00)」まで!
そして、作成した面接カードは二次試験当日に提出します。
内容・項目
面接カードの内容・項目は毎年同じです。
実際の試験では提出する面接カードに基づいて質問されるので、早めに作成して対策を始めましょう。
下記記事では面接カードの添削・アドバイスを行なっています。一人で考えるのが苦手な方は活用してください。
【刑務官採用】面接試験の対策手順
面接試験の対策は次の手順に従って行います。
①過去の経験から自己PR・志望動機を考える
自己PR | あなたの強み、長所と短所、趣味や特技など、自分自身の特性を明確に表現しましょう。過去の経験から得たスキルや成果を具体的なエピソードと共に説明することが大切です。 |
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志望動機 | 刑務官や公務員を目指す具体的な理由を深掘りしてください。刑務官になりたいと思った背景や、実現したい目標、社会への貢献など、熱意を感じさせる内容を整理しておきましょう。 |
面接では、この2つを派生させた質問が問われます。逆に言うと、この2つをしっかり作り込んでおけば面接対策の80%は完成です。
それだけ重要なので、時間をかけて作り込みましょう。
自己PR・志望動機の作り方は下記記事で詳しく解説しています。
②定番の質問内容を把握する
面接試験で問われる定番質問を把握しましょう。
なぜなら、筆記試験のように面接試験にも傾向があるからです。
- 基本的な質問事項が多いのか
- 時事的な質問は聞かれるのか
- 専門的な(刑務官の業務に特化した)質問はあるのか
このような傾向を把握しておけば、面接の準備を効率よく進めることができます。
たとえば、「自己PRをしてください」や「志望動機は何ですか?」のような一般的な質問が多ければ、書店に売っている参考書を読み込んで対策できます。
一方で、「公安系公務員の中でも刑務官を志望する理由は?」や「刑務所内での再犯防止プログラムについてどう思いますか?」といった専門的、時事的な質問が多ければどうでしょうか?
このような刑務官に関連した質問や時事的な質問が多ければ、仕事内容や組織、社会情勢についても深く知っておく必要がありますよね。
無駄な時間を過ごさないためにも、よく出る定番質問に目を通し、傾向を押さえておきましょう。
③模範回答を練る
定番質問をもとに回答を作成しましょう。
回答を作るときのポイントは、結論+理由(根拠)+具体例(体験談)のセットで考えること。
たとえば、「自分の強みは何ですか?」と聞かれた場合、どう答えますか?
- 「協調性がある」
- 「問題解決能力が高い」
- 「コミュニケーション能力に優れている」
このような回答は、比較的簡単に思い浮かぶでしょう。
しかし、「なぜそれが強みなのですか?」や「具体的にどのような場面でその強みを発揮しましたか?」といった理由や経験について問われた場合、どう答えますか?
もし、事前に何も考えていなければ、すぐに答えるのは難しいかもしれません。しかし、面接官が最も知りたいのは、この「理由や経験」の部分なのです。
自分の回答に対して論理的に答えられなければ、評価は上がりません。
そのため、時間をかけて自己分析を行い、自分自身をしっかりと理解しておくことが必要です。
④人に話す練習をする
ある程度、話す内容を考えたら第三者に聞いてもらいましょう。
自分で考えていることを分かりやすく伝えるのは難しいからです。
僕自身、毎年多くの自己PRや志望動機を見たり、聞いたりしますが、初っ端から理解できる内容はほとんどありません。せっかく面接カードに良い内容を書いているのに、自分の言葉で伝えられずに損している人を多く見てきました。
面接は、あなたの発言内容を聞いて第三者である面接官が客観的に評価します。なので、どんなにいいことを発言しても伝わらなければ意味がないのです。
恥ずかしがらずに自分の言葉でスラスラ喋れるまで練習してください。
⑤模擬面接は最低1回受ける
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
このように1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にもみてもらってください。
【刑務官採用】面接試験の対策まとめ
面接対策を始める時期は早ければ早いほど良いと覚えておいてください。
というのも、筆記試験で点数が取れても面接試験で評価がもらえないと一発アウトだからです。なので、筆記試験の合格発表後に、少し面接練習をしたくらいでは高評価をもらうことができません。
面接対策には次の手順に沿って行動することがポイント。
早い段階から定番質問や回答を作り、自分の考えをわかりやすく話す(伝える)練習を繰り返すようにしましょう。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、上達するまでかなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!
今回ご紹介させていただいたのはほんの一例ですが、ぜひ取り入れていただければ幸いです。
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