刑務官採用試験|人物試験
刑務官の面接は
「答えを覚える」だけでは足りない
質問例・評価基準・面接カードとの関係から、
本番までに何を準備すればいいのかを整理します。
「どんな質問をされるんだろう」
「志望動機はこれで大丈夫?」
「質問には答えられるけど、深掘りされたら不安…」
刑務官採用試験の面接では、志望動機や自己PRだけでなく、 これまでの経験や仕事への理解を掘り下げて質問されます。
そのため、過去問を集めて回答を丸暗記するだけでは十分ではありません。 「なぜそう考えたのか」まで自分の言葉で説明できる状態を作ることが重要です。
この記事でわかること
- 刑務官の面接形式
- 2026年度の配点と基準点
- 実際に聞かれた質問例
- 志望動機・自己PRの考え方
- 深掘り質問への対策方法
刑務官採用試験の面接とは
刑務官採用試験では、第2次試験で人物試験が行われます。
これまでの受験者情報では、 個人面接で、時間は約20分、面接官は3人という形式が基本です。
面接時間・面接官数は受験者情報をもとにした目安です。年度や会場によって異なる場合があります。
刑務官の面接はA〜Eの5段階評価
人事院の2026年度資料では、人物試験は A〜Eの5段階で評価されます。
重要なのは、単に面接の点数が最終得点へ加算されるだけではないことです。
DまたはE評価の場合は、他の試験成績にかかわらず不合格になります。
2026年度の配点比率
2026年度からは、高卒程度試験と大卒程度試験で人物試験の配点比率が異なります。
| 区分 | 人物試験 | 基準点 |
|---|---|---|
| 高卒程度 | 2/7 | C評価 |
| 大卒程度 | 1/6 | C評価 |
高卒程度では、基礎能力試験4/7、作文試験1/7に対し、 人物試験は2/7です。
筆記試験を通過したあとも、面接対策を軽く考えないほうがいいことがわかります。
刑務官の面接で聞かれた質問例
ここからは、これまでの受験者から提供いただいた情報をもとに、 実際に聞かれた質問を紹介します。
質問そのものを暗記するのではなく、 「どのテーマを準備すべきか」を見るために使ってください。
- 志望動機を言ってください。
- なぜ数ある公務員の中でも刑務官なのですか。
- 刑務官の仕事内容をどのくらい知っていますか。
- 刑務官以外に受験している公務員試験はありますか。
- 全国転勤は大丈夫ですか。
- 夜勤がありますが大丈夫ですか。
- 大変な仕事も多いですが続けられますか。
- 自己PRをしてください。
- 得意なことと不得意なことを教えてください。
- あなたの長所を仕事にどう生かしますか。
- 高校生活で印象に残っていることは何ですか。
- 大学生活で心掛けていたことはありますか。
- 今までに苦労した経験を教えてください。
- ストレスは溜まりやすいですか。
- ストレスをどう発散していますか。
- 最近気になっていることはありますか。
- 刑務官になることを家族はどう思っていますか。
- 最後に何か質問はありますか。
刑務官の面接では、1問答えて終わりではありません。 志望動機なら「なぜ刑務官なのか」「どんな仕事をしたいのか」のように、 回答からさらに質問されることを想定してください。
面接回答は「深掘りされても答えられるか」で考える
よくある失敗は、質問ごとにきれいな回答文を作り、 その文章をそのまま覚えようとすることです。
面接官が確認したいのは暗記した文章ではありません。 あなたの考えや経験が本当にそこにつながっているかです。
たとえば志望動機
人の役に立つ仕事がしたいと思い、刑務官を志望しました。 責任感を持って仕事に取り組みたいです。
被収容者の更生を支えながら、施設の秩序と安全を守る仕事に携わりたいと考え、 刑務官を志望しました。部活動で後輩を指導した経験から、 相手と向き合いながらルールを守らせることの難しさと大切さを学んだからです。
※回答例は考え方を示すための例です。そのまま暗記せず、自分の経験に置き換えてください。
- なぜ警察官ではなく刑務官なのですか。
- 刑務官のどの仕事に興味がありますか。
- 後輩を指導するときに苦労したことは何ですか。
- 言うことを聞いてもらえないときはどうしましたか。
ここまで答えられて初めて、「志望動機を準備できた」と考えます。

面接相談で多いのは、「最初の回答」は作れていても、その先を聞くと止まってしまうケースです。 回答を書いたら、自分で「なぜ?」「具体的には?」を最低2回は重ねてみてください。
刑務官の面接対策5ステップ
面接カードを作る
志望動機、印象に残っている経験、自己PRを整理します。 面接で話せる内容を書くことが前提です。
過去問から回答を作る
すべての質問を暗記する必要はありません。 志望動機・自己PR・仕事理解など、頻出テーマから準備します。
深掘り質問を考える
「なぜ?」「具体的には?」「他の方法は?」と、 自分の回答をさらに掘り下げます。
実際に声に出す
書いた文章を読むのではなく、質問を見てその場で答える練習をします。 録音すると、長さや話し方も確認できます。
第三者に確認してもらう
最後は、自分では気づけない回答のズレや矛盾を確認します。 学校の先生や家族などに質問してもらうだけでも効果があります。
ここまでは自分でできます
過去問を確認し、回答を作り、声に出すところまでは自分で進めてみてください。
一方で難しいのが、 「自分の回答が面接官にどう伝わるのか」を自分自身で判断することです。
「この回答で大丈夫?」を
一人で判断しなくてOKです。
- 刑務官の面接過去問を確認
- 面接カードを個別添削
- 質問への回答を個別添削
- 深掘りされそうな質問も確認
- 添削結果を個別カルテに蓄積
まずは自分で回答を作ってみて、「これでいいのかわからない」と感じた段階で利用してください。
刑務官の面接でよくある質問
面接でD評価になると不合格ですか?
はい。2026年度は人物試験の基準点がC評価なので、 DまたはE評価の場合は他の試験成績にかかわらず不合格です。
質問への回答は丸暗記したほうがいいですか?
おすすめしません。結論・理由・具体例の要点を整理し、 質問に合わせて自分の言葉で話せるようにしてください。
面接カードからも質問されますか?
面接カードは面接時の参考資料になります。 志望動機や自己PRなど、書いた内容について説明できる状態にしておきましょう。
刑務官の面接は「書く→話す→直す」で仕上げよう
- 人物試験はA〜Eの5段階評価
- 2026年度の基準点はC評価
- 高卒程度の人物試験は配点比率2/7
- 大卒程度は1/6
- 過去問は暗記ではなく回答づくりに使う
- 回答した後の深掘りまで準備する
まずは面接カードと頻出質問への回答を自分で作ってみましょう。
そのうえで、「内容が薄くないか」「深掘りされても答えられるか」を確認しながら、 本番で自然に話せる状態まで仕上げてください。

公務員採用.jp
江本 浩大 Kodai Emoto
公務員試験の指導を14年間やっています。
新卒で大手公務員試験予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として9年目。
2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。
