「航空保安大学校の合格最低点(ボーダーライン)は低い」
そんな噂を聞いたことはありませんか?
結論から言うと、航空電子科のボーダーラインは確かに低い。しかし、航空情報科を狙うなら話は別です。
ここ最近の航空電子科は、満点の3〜4割程度の得点でも一次試験を通過できています。ただし、航空情報科はそれより大幅に高く、6〜7割の点数でギリギリ通過できるかどうかって感じです。
本記事では、これまでの合格最低点(ボーダーライン)を年度ごとに詳しくまとめています。
「どれくらい取れば最終合格できるのか」を把握したうえで勉強を進めれば、無駄のない対策が可能です。
航空保安大学校の合格最低点(ボーダーライン)
航空保安大学校学生採用試験の合格最低点(ボーダーライン)と標準点を課程別にまとめています。
「これくらい点が取れれば合格できるのか!」という目安にしてください。正解数)ではなく、平均点や標準偏差を用いて算出する「標準点」として判断されます。標準点の計算方法はこちら。
航空情報科
| 実施年 | 一次試験 | 二次試験 | 標準点 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 404点 | 546点 | 詳細 |
| 2024年度 | 372点 | 546点 | 詳細 |
| 2023年度 | 299点 | 530点 | 詳細 |
| 2022年度 | 383点 | 505点 | 詳細 |
| 2021年度 | 345点 | 514点 | 詳細 |
航空電子科
| 実施年 | 一次試験 | 二次試験 | 標準点 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 211点 | 416点 | 詳細 |
| 2024年度 | 332点 | 472点 | 詳細 |
| 2023年度 | 150点 | 272点 | 詳細 |
| 2022年度 | 215点 | 409点 | 詳細 |
| 2021年度 | 215点 | 434点 | 詳細 |
合格者の決定方法
航空保安大学校学生採用試験の合格者は、各試験種目の成績を総合して決定されます。
得点についての考え方
素点ではなく標準点を用いる
筆記試験の得点は、各試験種目の素点(何問正解したか)ではなく、試験種目ごとに平均点、標準偏差を用いて算出した「標準点」として合否を決定します。なお、標準点は小数点以下を切り捨てます。


- X:素点(正解数)、M:平均点、A:標準偏差
例えば、基礎能力試験において、素点(正解数)が27点(問)、平均点が23点、標準偏差が5.5点の場合、標準点は152点になります。


人物試験
人物試験においては、A~Eの5段階で評価し、この評価結果が正規分布するものとみなして、各段階の標準点を算出しています。
合否のみ判定する試験
以下の試験は、得点を算出せず、合否の判定のみを行います。
- 身体測定
- 身体検査
配点比率
標準点を算出する際の各試験種目の配点比率は以下のとおりです。
| 基礎能力試験 | 学科試験 | 人物試験 |
|---|---|---|
| $$\frac{1}{4}$$ | $$\frac{2}{4}$$ | $$\frac{1}{4}$$ |
選考別の決定方法
ここでは、選考ごとに合格者の決定方法を解説します。
一次試験
基礎能力試験及び学科試験において基準点以上である者について、両試験種目の標準点を合計した得点に基づいて第1次試験合格者を決定します。
二次試験(最終合格者)
身体検査、身体測定に合格し、かつ人物試験においてA~Cの評価である者について、第1次試験を含む全ての試験種目の標準点を合計した得点に基づいて最終合格者を決定します。
FAQ
航空保安大学校学生採用試験の合格点に関連するFAQをまとめています。
平均点は何点くらいですか?
A.航空保安大学校学生採用試験の平均点は、基礎能力試験23点前後、学科試験15点前後で推移しています。
過去3年間の平均点は以下のとおりです。
| 区分 | 年度 | 基礎能力 | 学科試験 |
|---|---|---|---|
| 航空情報科 | 2025年度 | 24.226点 | 14.811点 |
| 2024年度 | 23.066点 | 15.634点 | |
| 2023年度 | 23.096点 | 15.986点 | |
| 航空電子科 | 2025年度 | 24.226点 | 14.050点 |
| 2024年度 | 23.066点 | 17.737点 | |
| 2023年度 | 23.096点 | 18.306点 |
足切りはありますか?
A.航空保安大学校学生採用試験で足切りはあります。
試験種目ごとに基準点が設定されていて、それを1種目でも下回ると合格点に達していても不合格となります。
試験種目ごとの足切りライン(基準点)は以下のとおりです。
| 基礎能力試験 | 12点 |
|---|---|
| 学科試験 | 8点 |
| 人物試験 | D、E判定(A~Eの5段階評価) |
合格最低点を踏まえてやるべきこと
先日、合格最低点に関するツイートをしました。
公務員試験のボーダーラインは、何を指すかによって意味合いが変わってきます。例えば、海上保安学校や刑務官のボーダーラインは3割、つまり基準点さえ取れれば合格できます。
→これ、確かに間違いではありません。でも、一次試験(筆記試験)のボーダーラインという意味で。では、最終合格のボーダーラインは?これだと意味合いが変わってくる場合があります。
先ほどの例を出せば、基準点ギリギリで筆記試験はパスできたとしても、二次試験の面接でA評価が取れてギリギリボーダーに触れるか触れないかです。
最終合格できたとしても順位はほぼ最下位なわけですから、場合によっては採用漏れになるんですよね。
なので、ボーダーライン3割は間違いではない。が、あくまでも一次試験。最終合格を確かなものにしつつ、採用予定人数内での合格を勝ち取るには、やはり6割〜7割の正答と面接B評価が安定的だと思いますね。
X(emoto_official_)
航空保安大学校の合格最低点は、採用人数や問題レベルによって変動するため確かなことはいえませんが、最終合格も視野に入れるなら6〜7割程度が一つの目安となります。
そこまでレベルの高い試験ではありませんが、対策しないといけないことは山積みなので、きちんと出題傾向を理解して効率よく勉強してください。
勉強の第1歩は試験を知ること。つまり過去問の分析から入ることが重要です。以下の記事では過去問3年分をまとめているのでピッタリですよ。

