「航空管制官採用試験の合格最低点(ボーダーライン)は高い」
そんな噂を聞いたことはありませんか?
結論から言うと、その通りです。一次試験の突破には満点の6割程度が必要です。
「6割くらいなら何とかなりそう」と思った方、注意が必要です。最終合格点はそれを大幅に上回るため、ボーダーギリギリの6割では最終合格のハードルが高くなります。
本記事では、これまでの合格最低点(ボーダーライン)を年度ごとに詳しくまとめています。「どれくらい取れば最終合格できるのか」を把握したうえで勉強を進めれば、無駄のない対策が可能です。
航空管制官採用試験の合格最低点(ボーダーライン)
航空管制官採用試験の合格最低点(ボーラーライン)をまとめています。
第1次試験の標準点表も掲載しているので、「どの試験で何点取れれば合格できるのか」の参考にしてください。
| 実施年度 | 一次 | 二次 | 最終 | 標準点 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 298点 | 528点 | 528点 | 詳細 |
| 2024年度 | 297点 | 520点 | 520点 | 詳細 |
| 2023年度 | 302点 | 526点 | 541点 | 詳細 |
| 2022年度 | 321点 | 541点 | 555点 | 詳細 |
- 外国語試験(聞き取り、面接)は点数化ができないため標準点表を作成していません。
- 出典:人事院ホームページ(https://www.jinji.go.jp)
合格者の決定方法
航空管制官採用試験の合格者は、各試験種目の成績を総合して決定されます。
得点についての考え方
素点ではなく標準点を用いる
受験者の筆記試験及び外国語試験(面接)の得点は、各試験種目の素点(多肢選択式試験の場合は正解数、外国語試験(聞き取り)又は外国語試験(面接)の場合は複数の評価者による評点を総合した値)ではなく、試験種目ごとに平均点、標準偏差を用いて算出した「標準点」として合否を決定します。なお、標準点は小数点以下を切り捨てます。


例えば、「基礎能力試験14点、外国語試験16点、適性試験15点」の場合、標準点は229点となります。


人物試験
人物試験においては、A~Eの5段階で評価し、この評価結果が正規分布するものとみなして、各段階の標準点を算出しています。
合否のみ判定する試験
以下の試験は、得点を算出せず、合否の判定のみを行います。
- 適性試験Ⅱ部
- 身体測定・検査
配点比率
標準点を算出する際の各試験種目の配点比率は以下のとおりです。
| 試験種目 | 配点比率 |
|---|---|
| 基礎能力試験 | $$\frac{2}{12}$$ |
| 適性試験Ⅰ | $$\frac{2}{12}$$ |
| 外国語試験 (多肢選択式) | $$\frac{3}{12}$$ |
| 外国語試験 (聞き取り) | $$\frac{1}{12}$$ |
| 外国語試験 (面接) | $$\frac{1}{12}$$ |
| 人物試験 | $$\frac{3}{12}$$ |
選考別の決定方法
ここでは、選考ごとに合格者の決定方法を解説します。
一次試験
基礎能力試験、適性試験Ⅰ部及び外国語試験(多肢選択式)において基準点以上である者について、これらの試験種目の標準点を合計した得点に基づいて第1次試験合格者を決定します。
なお、一次試験で実施している「外国語試験(聞き取り)」は、一次試験合格者を対象に評定しています。
二次試験
外国語試験(聞き取り)及び外国語試験(面接)において基準点以上であり、かつ、人物試験においてA~Cの評価である者について、基礎能力試験、適性試験Ⅰ部、外国語試験(多肢選択式)、外国語試験(聞き取り)、外国語試験(面接)及び人物試験の標準点を合計した得点に基づいて二次試験合格者を決定します。
三次試験
適性試験Ⅱ部、身体検査及び身体測定に合格した者について、基礎能力試験、適性試験Ⅰ部、外国語試験(多肢選択式)、外国語試験(聞き取り)、外国語試験(面接)及び人物試験の標準点を合計した得点に基づいて最終合格者を決定します。
FAQ
航空管制官採用試験の合格点に関連するFAQをまとめています。
平均点は何点くらいですか?
A.航空管制官採用試験の平均点は、基礎能力試験20点前後、外国語試験15点前後で推移しています。
過去3年間の平均点は以下のとおりです。
| 試験種目 | 2025 | 2024 | 2023 |
|---|---|---|---|
| 基礎能力試験 | 17.617点 | 16.661点 | 21.096点 |
| 適性試験Ⅰ | 36.634点 | 37.301点 | 31.612点 |
| 外国語試験 (多肢選択式) | 15.161点 | 17.890点 | 15.828点 |
| 外国語試験 (聞き取り) | 63.119点 | 61.305点 | 79.659点 |
| 外国語試験 (面接) | 27.971点 | 26.751点 | 26.178点 |
足切りはありますか?
A.航空管制官採用試験で足切りはあります。
試験種目ごとに基準点が設定されていて、それを1種目でも下回ると合格点に達していても不合格となります。
試験種目ごとの足切りライン(基準点)は以下のとおりです。
| 基礎能力試験 | 9点 |
|---|---|
| 適性試験Ⅰ | 記憶検査(満点15点)、空間関係検査(満点45点)のうち、記憶検査は5点、空間関係検査は14点 |
| 外国語試験 (多肢選択式) | 9点 |
| 外国語試験 (聞き取り) | 40点 |
| 外国語試験 (面接) | 16点 |
| 人物試験 | D、E判定(A~Eの5段階評価) |
合格最低点を踏まえてやるべきこと
先日、合格最低点に関するツイートをしました。
航空管制官採用試験の合格最低点は、採用人数や問題レベルによって変動するため確かなことはいえませんが、最終合格も視野に入れるなら7割程度が一つの目安となります。
レベルの高い試験です。対策しないといけないことは山積みなので、きちんと出題傾向を理解して効率よく勉強してください。
勉強の第1歩は試験を知ること。つまり過去問の分析から入ることが重要です。以下の記事では過去問3年分をまとめているのでピッタリですよ。

