裁判所職員採用試験(高卒程度)の第二次選考では、面接試験が行われます。
本記事では、裁判所職員採用試験の面接に関する試験情報を網羅的にまとめています。
早いうちに面接試験を理解し、攻略できるように準備を始めましょう。
【高卒】裁判所職員採用 面接試験の概要
面接試験(人物試験)は、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが裁判所職員に相応しいかどうかを評価・判断する試験です。
試験時間 | 30分 |
---|---|
面接官 | 3人 |
面接カード | あり |
配点比率 | 8/20 |
評価判定 | A~Eの5段階 |
国家公務員試験の中でも面接の配点割合が高いことが特徴です!筆記対策ばかりだと合格は厳しい…。
【高卒】裁判所職員採用 面接カードの重要性
面接カードとは、面接で使用される資料のことです。
氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなど、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための役割があります。
面接カードの内容
- 裁判所職員を志望した動機
- 趣味・特技(好きなスポーツ等)
- これまで加入したクラブ活動・サークル活動等の集団活動
- あなたがこれまで個人として力を入れて取り組んできた活動や経験(具体的かつ簡潔に記載する)
- あなたがこれまで目標達成に向けて周囲と協力して(チームで)取り組んだ活動や経験(具体的かつ簡潔に記載する)
- 自己PR
要点を整理して論理的に伝えられるように書こう!
面接カードの書き方や添削などは下記の記事を参考にしてください。
【高卒】裁判所職員採用 面接試験の過去問(質問例)
裁判所職員採用試験(高卒程度)の面接試験の過去問をまとめています。
過去に裁判所事務官を受験してきた方々から集めた、質問内容を抜粋してまとめているので参考にしてください。
- 緊張していますか。
- 昨夜はよく眠れましたか。
- 会場まではどのようにして来ましたか。
- 自己PRをしてください。
- 自己PRに記載のある内容(例えば行動力)についてどのようなときにそれを感じましたか。
- 志望動機を教えてください。
- 志望動機を一言で言うならどうですか。
- 公務員になりたい理由は何ですか。
- 裁判所職員を知ったきっかけは何ですか。
- 裁判所職員に必要な資質や能力は何だと思いますか。
- 裁判所職員として何がしたいですか。
- 裁判所職員として働くうえで大切なことは何ですか。
- あなたが裁判所職員に向いているところはどこですか。
- 裁判所職員の情報はどのようにして入手しましたか。
- 裁判を傍聴したことはありますか。
- 説明会には参加しましたか。
- 説明会の感想を教えてください。
- 今の高校に進学した理由は何ですか。
- 高校時代に勉強以外で頑張ったことはありますか。
- 長所は何ですか。
- 長所を生かしたエピソードはありますか。
- 第一志望はどこですか。
- 併願はしていますか。
- 最後に意気込みを言ってください。
その他の質問項目は下記の記事でまとめています。
【高卒】裁判所職員採用 面接試験の対策方法
裁判所職員採用試験(高卒程度)の面接対策を始めるときの手順を解説します。
自己PR・志望動機を作り込む
- 自己PR:自分自身のこと(強み、長所短所、趣味特技)など
- 志望動機:裁判所事務官や公務員を目指す理由など
面接では、この2つを派生させた質問が問われます。逆に言うと、この2つをしっかり作り込んでおけば面接対策の80%は完成です。
それだけ重要なので、時間をかけて作り込みましょう。
定番の質問内容を把握する
面接試験で問われる定番質問を把握しましょう。
なぜなら、筆記試験のように面接試験にも傾向があるからです。
- 基本的な質問事項が多いのか
- 時事的な質問は聞かれるのか
- 専門的な(裁判所事務官の業務に特化した)質問はあるのか
このような傾向を把握しておけば、面接の準備を効率よく進めることができます。
たとえば、「自己PRをしてください」や「志望動機は何ですか?」のような一般的な質問が多ければ、書店に売っている参考書を読み込んで対策できます。
一方で、「大学に進学せずに、裁判所職員を志望する理由は?」や「公務員の不祥事についてどう思いますか?」といった専門的、時事的な質問が多ければどうでしょうか?
このような裁判所事務官や公務員に関連した質問や時事的な質問が多ければ、仕事内容や組織、社会情勢についても深く知っておく必要がありますよね。
無駄な時間を過ごさないためにも、よく出る定番質問に目を通し、傾向を押さえておきましょう。
模範回答を練る
定番質問をもとに回答を作成しましょう。
回答を作るときのポイントは、結論+理由(根拠)+具体例(体験談)のセットで考えること。
たとえば、「自分の強みは何ですか?」と聞かれた場合、どう答えますか?
- 「協調性がある」
- 「問題解決能力が高い」
- 「コミュニケーション能力に優れている」
このような回答は、比較的簡単に思い浮かぶでしょう。
しかし、「なぜそれが強みなのですか?」や「具体的にどのような場面でその強みを発揮しましたか?」といった理由や経験について問われた場合、どう答えますか?
もし、事前に何も考えていなければ、すぐに答えるのは難しいかもしれません。
しかし、面接官が最も知りたいのは、この「理由や経験」の部分なのです。
自分の回答に対して論理的に答えられなければ、評価は上がりません。そのため、時間をかけて自己分析を行い、自分自身をしっかりと理解しておくことが必要です。
人に話す練習をする
ある程度、話す内容を考えたら第三者に聞いてもらいましょう。
自分で考えていることを分かりやすく伝えるのは難しいからです。
僕自身、毎年多くの自己PRや志望動機を見たり、聞いたりしますが、初っ端から理解できる内容はほとんどありません。せっかく面接カードに良い内容を書いているのに、自分の言葉で伝えられずに損している人を多く見てきました。
面接は、あなたの発言内容を聞いて第三者である面接官が客観的に評価します。なので、どんなにいいことを発言しても伝わらなければ意味がないのです。
恥ずかしがらずに自分の言葉でスラスラ喋れるまで練習してください。
模擬面接は最低1回受ける
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
このように1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にもみてもらってください。
【高卒】裁判所職員採用 面接試験まとめ
面接対策を始める時期は早ければ早いほど良いと覚えておいてください。
というのも、二次試験の倍率が上昇しているため、筆記試験よりも面接試験の重要度が増しているからです。
なので、筆記試験の合格発表後に、少し面接練習をしたくらいでは高評価をもらうことができません。
面接対策には次の手順に沿って行動することがポイント。
早い段階から定番質問や回答を作り、自分の考えをわかりやすく話す(伝える)練習を繰り返すようにしましょう。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、上達するまでかなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!
今回ご紹介させていただいたのはほんの一例ですが、ぜひ取り入れていただければ幸いです。
【2025年受験ガイド】裁判所事務官(高卒)の試験内容と対策』を参考にしてください。
試験の内容や対策についてさらに詳しい情報が必要な場合は、こちらの『過去の質問項目や面接カード添削は下記の記事で紹介しています。
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