【2025年受験ガイド】裁判所事務官(高卒)の試験内容と対策

裁判所事務官の試験内容

本記事では、高卒程度公務員試験の一つである裁判所事務官採用試験の試験内容と対策のポイントを徹底解説します。

少しでも合格率を上げるには、試験内容を理解してから対策を始めることが大事です。

この記事を最後まで読むことで、一次試験、二次試験の内容から合格に向けた準備まで網羅的に理解できます。ぜひ、参考にしてください。

目次

【高卒】裁判所事務官の一次試験内容

裁判所事務官採用試験の一次試験は「基礎能力試験」と「作文試験」が行われます。

基礎能力試験

計算力や読解力を測る『一般知能』と、今までに勉強してきた基礎学力を測る『一般知識』で構成される筆記試験です。

【高卒程度】裁判所事務官 基礎能力試験の概要(2024年度)
試験時間100分
問題数45問
レベル高校卒業程度
出題形式五肢択一式
解答方式マークシート
試験科目一般知能
数的推理、判断推理、資料解釈、文章理解

一般知識
社会科学、人文科学、自然科学
配点比率9/20

幅広い科目・分野から出題されますが、問題レベルはそんなに高くありません。

どの科目から手をつけるのか、どの分野は捨てていいのかなど、出題傾向(範囲)を理解し効率よく勉強しましょう。

具体的な出題傾向や勉強方法は下記の記事で解説しています。参考にしてくださいね!

作文試験

自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。

筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、公務員としての適性などを総合的に評価します。

【高卒程度】裁判所事務官 作文試験の概要(2024年度)
試験時間50分
問題数1題
文字数600字
評価基準・内容
・表現
・文字
配点比率3/20

作文は、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあります。

勉強すればしただけ成果が見える筆記試験とは違い、客観的な評価(添削してもらうこと)でしか習熟度がわからないため厄介な試験といえるでしょう。

毎年、作文で評価がもらえずに不合格となる受験者は一定数いるので早めに準備をしてください。

作文試験の過去問や対策方法は下記の記事で詳しくまとめています。

【高卒】裁判所事務官の二次試験内容

裁判所事務官採用試験の二次試験は人物面に関する口述試験(面接)が行われます。

口述試験

志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが裁判所職員として相応ふさわしいかどうかを評価・判断する面接試験です。

【高卒程度】裁判所事務官 口述試験の概要(2024年度)
試験時間30分
面接官3人
形式個人面接
質問例・緊張していますか。
・会場までどうやってきましたか。
・志望動機を言ってください。
・希望する部署はありますか。
・説明会には参加しましたか。
・30秒で自己PRしてください。
・あなた自身を1分間で表現してみてください。
・どのようなタイプの友人が多いですか。
・卒業後、公務員になることを親はなんと言っていますか。
・大学へ進学しようと思いませんでしたか。
・部活動は何をやっていましたか。
・新聞は読んでいますか。
・気になるニュースはありますか。
・公務員の不祥事をどう思いますか。
・最後に言い残したことはありませんか。
配点比率8/20

個人面接は1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。

間違いのない回答を目指すことも重要ですが、あまりマニュアルに頼るのではなく、それ以上に自分らしさや裁判所職員への熱意をアピールできるように準備していきましょう。

面接カードや過去の質問例を下記の記事で詳しくまとめています。

【高卒】裁判所事務官採用試験に関するFAQ

裁判所事務官の入試に関するFAQ(受験者から頻繁に寄せられる質問とその回答)をまとめています。

試験概要

裁判所事務官(高卒程度)の年齢制限は?

裁判所事務官(高卒程度)の年齢制限は20歳までとなっています。

具体的な受験資格は「令和6年4月1日において、高等学校又は学校教育法に基づく中等教育学校(以下「中等教育学校」という。)を卒業した日の翌日から起算して2年を経過していない者(令和4年4月1日以降に卒業した者が該当します。)及び令和7年3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者」です。

  • 2024年度選考の場合。

裁判所事務官(高卒程度)の採用人数は?

2024年度裁判所事務官採用試験では、61人程度の採用を見込んでいます。

地域別の採用人数は次のとおり。

裁判所事務官(高卒)採用人数

※採用予定人員は、令和6年1月現在のものであり、変動する場合があります。

裁判所事務官(高卒程度)の倍率は?

2024年度裁判所事務官の最終倍率は12.1倍でした。

  • 受験者数:2,798人(1,249人)
  • 合格者数:231人(120人)
  • 最終倍率:12.1倍(10.3倍)

( )は女性の数。

地域別・過去の倍率は下記の記事で詳しくまとめています。参考にしてください。

裁判所事務官(高卒程度)の配点比率は?

裁判所事務官の配点比率は次のとおり。

裁判所事務官の配点比率(2024年度)
一次試験基礎能力試験$$\frac{9}{20}$$
作文試験$$\frac{3}{20}$$
二次試験人物試験$$\frac{8}{20}$$

試験日程

裁判所事務官(高卒程度)の募集要項はいつ出る?

例年、裁判所事務官の募集要項は7月上旬に発表されます。

募集要項には、試験内容や実施状況などの詳細な情報が掲載されていますので、必ず確認してください。

裁判所事務官(高卒程度)の試験日や合格発表日はいつ?

具体的な選考スケジュールは次のとおり。

裁判所事務官 選考日程(2024年度)
受付期間2024年7月1日(月)~10日(水)
一次試験2024年9月8日(日)
一次試験
合格発表
2024年10月1日(火)
二次試験10月10日(木)~24日(木)
最終合格11月8日(金)

試験対策

裁判所事務官(高卒程度)の過去問はある?

はい、裁判所事務官の過去問題は裁判所公式ホームページで公開されています。

裁判所ホームページにアクセスし、「試験問題例」のセクションを探してください。

そこから、裁判所事務官の過去問題をダウンロードすることができます。

下記の記事でも3年分の問題を掲載しています。参考にしてください!

【高卒】裁判所事務官採用試験の内容まとめ

解説したとおり裁判所事務官(高卒程度)の試験内容は幅広いため、適当に勉強を進めるのではなく傾向ををきちん理解してから効率よく行うことが大切です。

再度、試験内容をまとめます。

【高卒程度】裁判所事務官の試験内容(2024年度)
試験科目主な内容
一次試験基礎能力試験公務員(社会人)として必要な基礎学力(一般知能・知識)に関する筆記試験。(択一式:100分 / 45問)
作文試験テーマに基づき、自分の考えを論理的に展開し記述する試験。裁判所事務官として直面する課題への対応策や社会情勢など、深い思考と表現力が求められます。(600字 / 50分)
二次試験口述試験裁判所職員としての対応力や人柄、コミュニケーション能力などに関する面接試験。過去の経験や将来ビジョンについて質問されます。(1人25分程度)

単純に筆記試験の点数を取れば合格できるものではなく、面接・作文などによる人間性も重視されるため、努力がそのまま結果に結びつかない難しさがあります。

本サイトでは、裁判所事務官(高卒程度)の合格に必要な情報を多く配信しています。

ぜひ、参考にして対策を始めてくださいね。

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