本記事では、高卒程度公務員試験の一つである裁判所事務官採用試験の試験内容と対策のポイントを徹底解説します。
少しでも合格率を上げるには、試験内容を理解してから対策を始めることが大事です。
この記事を最後まで読むことで、一次試験、二次試験の内容から合格に向けた準備まで網羅的に理解できます。ぜひ、参考にしてください。
【高卒】裁判所事務官の一次試験内容
裁判所事務官採用試験の一次試験は「基礎能力試験」と「作文試験」が行われます。
基礎能力試験
計算力や読解力を測る『一般知能』と、今までに勉強してきた基礎学力を測る『一般知識』で構成される筆記試験です。
試験時間 | 100分 |
---|---|
問題数 | 45問 |
レベル | 高校卒業程度 |
出題形式 | 五肢択一式 |
解答方式 | マークシート |
試験科目 | 数的推理、判断推理、資料解釈、文章理解 一般知識 社会科学、人文科学、自然科学 | 一般知能
配点比率 | 9/20 |
幅広い科目・分野から出題されますが、問題レベルはそんなに高くありません。
どの科目から手をつけるのか、どの分野は捨てていいのかなど、出題傾向(範囲)を理解し効率よく勉強しましょう。
具体的な出題傾向や勉強方法は下記の記事で解説しています。参考にしてくださいね!
作文試験
自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。
筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、公務員としての適性などを総合的に評価します。
試験時間 | 50分 |
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問題数 | 1題 |
文字数 | 600字 |
評価基準 | ・内容 ・表現 ・文字 |
配点比率 | 3/20 |
作文は、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあります。
勉強すればしただけ成果が見える筆記試験とは違い、客観的な評価(添削してもらうこと)でしか習熟度がわからないため厄介な試験といえるでしょう。
毎年、作文で評価がもらえずに不合格となる受験者は一定数いるので早めに準備をしてください。
作文試験の過去問や対策方法は下記の記事で詳しくまとめています。
【高卒】裁判所事務官の二次試験内容
裁判所事務官採用試験の二次試験は人物面に関する口述試験(面接)が行われます。
口述試験
志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが裁判所職員として相応しいかどうかを評価・判断する面接試験です。
試験時間 | 30分 |
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面接官 | 3人 |
形式 | 個人面接 |
質問例 | ・緊張していますか。 ・会場までどうやってきましたか。 ・志望動機を言ってください。 ・希望する部署はありますか。 ・説明会には参加しましたか。 ・30秒で自己PRしてください。 ・あなた自身を1分間で表現してみてください。 ・どのようなタイプの友人が多いですか。 ・卒業後、公務員になることを親はなんと言っていますか。 ・大学へ進学しようと思いませんでしたか。 ・部活動は何をやっていましたか。 ・新聞は読んでいますか。 ・気になるニュースはありますか。 ・公務員の不祥事をどう思いますか。 ・最後に言い残したことはありませんか。 |
配点比率 | 8/20 |
個人面接は1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
間違いのない回答を目指すことも重要ですが、あまりマニュアルに頼るのではなく、それ以上に自分らしさや裁判所職員への熱意をアピールできるように準備していきましょう。
面接カードや過去の質問例を下記の記事で詳しくまとめています。
【高卒】裁判所事務官採用試験に関するFAQ
裁判所事務官の入試に関するFAQ(受験者から頻繁に寄せられる質問とその回答)をまとめています。
試験概要
試験日程
試験対策
【高卒】裁判所事務官採用試験の内容まとめ
解説したとおり裁判所事務官(高卒程度)の試験内容は幅広いため、適当に勉強を進めるのではなく傾向ををきちん理解してから効率よく行うことが大切です。
再度、試験内容をまとめます。
試験科目 | 主な内容 | |
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一次試験 | 基礎能力試験 | 公務員(社会人)として必要な基礎学力(一般知能・知識)に関する筆記試験。(択一式:100分 / 45問) |
作文試験 | テーマに基づき、自分の考えを論理的に展開し記述する試験。裁判所事務官として直面する課題への対応策や社会情勢など、深い思考と表現力が求められます。(600字 / 50分) | |
二次試験 | 口述試験 | 裁判所職員としての対応力や人柄、コミュニケーション能力などに関する面接試験。過去の経験や将来ビジョンについて質問されます。(1人25分程度) |
単純に筆記試験の点数を取れば合格できるものではなく、面接・作文などによる人間性も重視されるため、努力がそのまま結果に結びつかない難しさがあります。
本サイトでは、裁判所事務官(高卒程度)の合格に必要な情報を多く配信しています。
ぜひ、参考にして対策を始めてくださいね。
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