税務職員の面接は何聞かれる?評価基準と過去の質問から対策法を解説

【税務職員採用試験】面接試験の傾向と対策

「税務職員採用試験の面接って何を聞かれるんだろう…」

「筆記と違って対策方法がわからなくて不安…」

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

何を隠そう、僕も受験生のときは同じ不安でいっぱいでした。でも、安心してください。 税務職員の面接は、ポイントを押さえてしっかり準備すれば、決して怖くありません。

この記事では、僕が実践した経験も踏まえながら、税務職員の面接を突破するための具体的な対策法を、どこよりもわかりやすく解説していきます。

一緒に最終合格を掴み取りましょう!

▼税務職員採用試験の全体像や試験内容は以下の記事で解説しています。

目次

税務職員採用試験の面接とは?まずは概要をチェック

まずはじめに、試験内容を知ることから始めましょう!

税務職員採用試験の面接が、どのような形式で行われるのか、基本情報を確認しておくことが大切です。

令和6年度(2024年実施)の試験概要は、以下の通りです。

実施形態個人面接
試験時間15分程度
面接官3人
配点比率1/4

ポイントは「配点比率」です。

面接試験は、全体の評価の1/4を占めています。これは決して低くない数字で、筆記試験で多少ビハインドがあったとしても、面接の結果次第で十分に逆転が可能な配点といえます。

面接官3人に対して、時間は15分程度。 短い時間で自分という人間をアピールし、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるかが勝負の分かれ目になります。

まずはこの基本情報を頭に入れて、「面接は重要なんだ」という意識を持って対策を進めていきましょう!

面接官は何を評価している?4つの評価基準を解説

「面接官って、一体どこを見ているんだろう?」

これは受験生なら誰しもが気になるポイントですよね。税務職員の面接では、評価の観点が明確に示されています。それが以下の4つの項目です。

項目着眼点
協調性・他者の意見や考えを理解しようとするか,独りよがりなところはないか
・他人を思いやろうとするか,自己中心的なところはないか
・集団の中にうまく溶け込めるか,孤立しがちなところはないか
積極性・率先してことに当たろうとするか,周りに頼ろうとするところはないか
・必要な自己主張ができるか,優柔不断なところはないか
・熱意や意欲を持ってものごとに取り組むか,気力が乏しいところはないか
表現力・質問に対する応答は的確か,的外れなところはないか
・話している内容に一貫性があるか,矛盾しているところはないか
・話し方がわかりやすく簡潔か,要領を得ないところはないか
態度・まじめに応答しているか,質問をはぐらかすところはないか
・動作はきちんとしているか,だらしのないところはないか
・落ち着いており安定感があるか,動揺しやすいところはないか
出典:人事院資料より

表だけ見ても少し硬い印象ですよね。

もっと簡単に言うと、面接官は 「この人は税務職員として、職場の同僚や納税者の方と、うまくやっていけるだろうか?」 という視点で見ているんです。

それぞれの項目を、もう少し身近な言葉で解説しますね。

項目着眼点
協調性「チームの一員として頑張れるか」 税務の仕事は一人では完結しません。上司や同僚と協力しながら進める場面がたくさんあります。自分の意見ばかり主張するのではなく、周りの意見も聞きながら、円滑な人間関係を築けるかが問われます。
積極性「やる気や熱意はあるか」 言われたことだけをやる「指示待ち」人間ではなく、自ら課題を見つけて行動しようとする姿勢が大切です。また、「税務職員になりたい!」という強い気持ちを、自分の言葉でハキハキと伝えられるかも見られています。
表現力「分かりやすく話せるか」 これはコミュニケーション能力の基本ですね。質問の意図を正確に理解し、結論から簡潔に話せることが重要です。話が長すぎたり、要点がまとまっていなかったりすると、「納税者への説明も苦手なのかな?」と思われてしまうかもしれません。
態度「誠実で信頼できるか」 税務職員は、国民の三大義務の一つである「納税」に関わる、非常に責任の重い仕事です。そのため、真面目で誠実な人柄が何よりも求められます。正しい言葉遣いや身だしなみはもちろん、質問に対してごまかさずに真摯に答えようとする姿勢が評価されます。
評価基準を噛み砕いたイメージ

このように、面接では単に「すごい経歴」をアピールする場ではなく、「人物そのもの」を見られているんですね。

では、これらの評価基準を踏まえた上で、具体的にどのような質問がされ、どう対策していけば良いのでしょうか? 次の章で、いよいよ核心である「頻出質問」について見ていきましょう!

税務職員の面接でよく聞かれる質問と回答のポイント

面接の評価基準がわかったところで、いよいよ最も気になる「具体的な質問内容」に入っていきましょう!

税務職員の面接で聞かれる質問は、大きく分けて3つのカテゴリーがあります。

ここでは、実際に過去に聞かれた質問例を挙げながら、それぞれの質問にどう答えるべきか、そのポイントを詳しく解説していきますね。

①定番の質問(志望動機・自己PRなど)

まずは、どんな公務員試験でも必ず聞かれる「定番の質問」です。 ここでの回答が、面接全体の印象を左右すると言っても過言ではありません。

【過去の質問例】
  • 志望動機を言ってください。
  • 30秒で自己PRしてください。
  • 希望する部署はありますか。
  • 税務職員の説明会には参加しましたか。

これらの質問で面接官が見ているのは、「あなたの本気度」です。なぜ、数ある公務員の中で「税務職員」を選んだのか。 なぜ、他の省庁ではなく「国税庁」で働きたいのか。

この「Why(なぜ)」の部分を、あなた自身の言葉で、熱意を持って語れるかが最大のポイントになります。

例えば「安定しているから」といった理由だけでは、面接官の心には響きません。

「高校生の時に学んだ簿記の知識を活かし、日本の財政基盤を支える仕事に貢献したい」というように、自分の経験や興味と、税務職員の仕事を具体的に結びつけて話せるように準備しておきましょう。

自己PRも同様です。「私の長所は〇〇です」と伝えるだけでなく、「その長所を、税務の仕事のこんな場面で活かせます」と、再現性までアピールできると、ぐっと説得力が増しますよ。

②人柄・経験に関する質問

次に、あなたのパーソナリティやこれまでの経験を探る質問です。 リラックスした雰囲気で聞かれることが多いですが、ここでも評価基準がしっかり意識されています。

【過去の質問例】
  • どのようなタイプの友人が多いですか。
  • 部活動は何をやっていましたか。
  • 大学へ進学しようと思いませんでしたか。(※高卒者向け)
  • 税務職員になることを学校の先生はなんと言っていますか。

一見、普通の雑談のように聞こえるかもしれませんが、これらの質問には「協調性」や「ストレス耐性」といった、組織人としてうまくやっていけるかを見る狙いがあります。

例えば、「友人が多いですか?」という質問に対しては、単に「はい、多いです」と答えるだけでなく、「部活動で、意見が違う仲間とも目標に向かって協力してきた経験があります」といったエピソードを添えることで、「協調性」をアピールできますよね。

ウソをつく必要はまったくありません。あなた自身の経験を正直に、そしてポジティブな側面を意識して話すことが大切です。 「この人は、困難なことがあっても、周りと協力して乗り越えていけそうだな」と面接官に感じてもらうことを目指しましょう。

③時事問題・税に関する質問

最後は、税務職員としての素養や関心の高さを測る質問です。 少し専門的な内容も含まれますが、恐れる必要はありません。

【過去の質問例】
  • 新聞は読んでいますか。
  • 税金に関する内容で興味のあるニュースはありますか。
  • 公務員の不祥事をどう思いますか。

これらの質問で試されているのは、「税務職員になるという自覚と学習意欲」です。

税に関する最新ニュース(例えば、インボイス制度や定額減税など)について、自分の意見を完璧に述べる必要はありません。大切なのは、「日頃から社会や税金の動きに関心を持っていますよ」という姿勢を示すことです。

「最近、〇〇というニュースを見て、私たちの生活に税金が深く関わっていることを改めて感じました」というように、まずは関心があることを伝えましょう。その上で、自分なりの考えを少しでも話せれば十分です。

公務員の不祥事に関する質問は、「倫理観」を見ています。「自分は絶対にしない」という強い意志と、「全体の奉仕者として、国民の信頼を裏切らないよう行動することが重要だ」という考え方を、誠実に伝えることが求められます。


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【最重要】税務職員の面接、効果的な対策法はこの3ステップ!

ここまで、面接の概要や評価基準、頻出質問を見てきました。 「何となくイメージは湧いたけど、じゃあ具体的に何から手をつければいいの?」 と感じている方も多いと思います。

大丈夫です。ここからは、僕が実際に試して効果があった面接対策を、3つの簡単なステップに分けてご紹介します。

このステップ通りに進めれば、誰でも自信を持って本番に臨めるようになりますよ!

STEP1:「面接カード」を完璧に仕上げる

面接対策と聞いて、いきなり話す練習をイメージするかもしれませんが、その前にやるべき最も重要なことがあります。 それが「面接カード」を完璧に仕上げることです。

なぜなら、実際の面接は、この面接カードに書かれた内容をベースに進められるからです。

面接官は、あなたの書いた内容を見て、「ここをもう少し詳しく聞いてみよう」「この経験はどんなものだったんだろう?」と質問を投げかけてきます。

つまり、面接カードの完成度が低いと、質問に対してしどろもどろになったり、話に一貫性がなくなったりして、あっという間に面接官に見抜かれてしまいます。

逆に、ここをしっかり作り込んでおけば、面接の主導権を握ることすら可能です。 自分のアピールしたい経験や強みに、自然に話が流れるように仕込むこともできるのです。

面接カードは、あなたの魅力を伝えるための「台本」であり「設計図」。 すべての質問はここから始まるという意識で、一言一句こだわって作成しましょう。

▼面接カードの内容や書き方は以下の記事で解説しています。

STEP2:声に出して話す練習。模擬面接を繰り返す

面接カードという最高の台本が完成したら、次はいよいよ「話す」練習です。

頭の中で回答を考えているだけでは、絶対にうまく話せません。 おすすめは、学校の先生や予備校の講師、あるいは友人や家族に面接官役をお願いして、模擬面接を繰り返すことです。

第三者に見てもらうことで、自分では気づかない癖(話が長い、結論が後回しになっている、早口すぎるなど)を客観的に指摘してもらえます。 最初は恥ずかしいかもしれませんが、この経験が本番での自信に直結します。

もし協力してくれる人がいない場合でも、スマホで自分の面接を録画して見返すだけでも絶大な効果があります。 表情は硬くないか、声は小さくないか、視線は泳いでいないか。 客観的に自分を見ることで、改善点がたくさん見つかるはずですよ。

STEP3:説得力を高める。「税務職員」への理解を深める

最後の仕上げとして、「税務職員」という仕事への理解を深めましょう。

これをやっておくと、特に志望動機や自己PRの説得力が格段にアップします。 「なぜ税務職員なのか」という問いに対して、より具体的で熱意のこもった回答ができるようになるからです。

難しく考える必要はありません。まずは国税庁の公式サイトや、採用パンフレットをじっくり読んでみましょう。 最近では、YouTubeの公式チャンネルで若手職員が仕事内容を紹介している動画などもあります。

  • 税務職員にはどんな部署があるんだろう?
  • 実際にどんな一日を過ごしているんだろう?
  • どんな研修制度があるんだろう?

こうした具体的な情報を知ることで、「自分は入庁後、〇〇という分野でこのように活躍したい」といった、解像度の高いアピールが可能になります。

この一手間が、他の受験生との大きな差を生みますよ。


  • 「自己PRや志望動機はどうやって作るの?」
  • 「この長所や短所でいいんだろうか?」

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まとめ:万全の準備で自信を持って面接に臨もう!

今回は、税務職員採用試験の面接対策について、評価基準から具体的な対策ステップまで詳しく解説してきました。

最後に、この記事の重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • ポイント1:面接は配点1/4の重要試験。評価基準(協調性・積極性・表現力・態度)を意識しよう。
  • ポイント2:頻出質問には必ず意図がある。自分の経験と結びつけて、本気度と人柄を伝えよう。
  • ポイント3:対策はまず「面接カード」から。完成度を高め、模擬面接で話す練習を繰り返そう。

面接に「絶対の正解」はありません。 大切なのは、少しでも不安を減らせるよう、自分にできる準備をやりきることです。

この記事で紹介した3つのステップを実践すれば、あなたの魅力は必ず面接官に伝わります。 ぜひ、自信を持って本番に臨んでくださいね。応援しています!

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