海上保安学校の試験科目について知りたいですね。
結論から言うと、海上保安学校の試験は「筆記試験・作文・面接・体力試験」の4つで構成されています。
一次試験では基礎能力試験(教養試験)と作文試験、そして一部の課程では学科試験も課されます。
二次試験では面接試験・体力試験・身体検査が行われ、すべての結果を総合的に判断して合格者が決まる仕組みです。
この記事では、海上保安学校の試験科目について、各試験の特徴や対策のポイントを詳しく解説します。
海上保安学校の概要(基本データ)
海上保安学校の試験科目を確認する前に、まずは試験の全体像を把握しましょう。
特別(5月試験)
| 募集要項 | 配布 | 2月2日 |
|---|---|---|
| 出願期間 | 3月2日〜23日 | |
| 試験日程 | 一次試験 | 5月10日(日) |
| 二次試験 | 6月3日〜24日のうち指定された1日 | |
| 受験資格 | 年齢制限 | 31歳まで |
| 生年月日 | 2026年4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して13年を経過していない者及び2026年9月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者 | |
| 受験倍率 | 全体倍率 | 2.5倍 |
| 筆記試験 | 基礎能力 | 40問/90分(マークシート) |
| 学科試験 | ー | |
| 作文試験 | 50分(600字程度) | |
| 人物試験 | 個人面接 | 25分程度 |
| 集団面接 | ー | |
| 体力検査 | あり | |
| 身体測定 | あり |
それ以外:2025年度の内容。
一般(9月試験)
| 募集要項 | 配布 | 6月上旬 |
|---|---|---|
| 出願期間 | 7月11日〜24日 | |
| 試験日程 | 一次試験 | 9月28日(日) |
| 二次試験 | 10月21日〜30日のうち指定された1日 | |
| 三次試験 | 12月6日〜16日のうち指定された1日 | |
| 受験資格 | 年齢制限 | 30歳まで |
| 生年月日 | 2025年4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して13年を経過していない者及び2025年9月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者 | |
| 受験倍率 | 一般課程 | 1.9倍 |
| 航空課程 | 7.1倍 | |
| 管制課程 | 2.6倍 | |
| 海洋科学 | 1.5倍 | |
| 筆記試験 | 基礎能力 | 40問/90分(マークシート) |
| 学科試験 | 26問/120分(マークシート) | |
| 作文試験 | 50分(600字程度) | |
| 人物試験 | 個人面接 | 25分程度 |
| 集団面接 | ー | |
| 体力検査 | あり | |
| 身体測定 | あり |
海上保安学校の試験科目(入試内容)
海上保安学校の入試内容は一次試験と二次試験の2段階選考となっています。
第1次試験
第1次試験では、基礎能力試験(教養試験)、作文試験、学科試験の3つの筆記試験が実施されます。
それぞれの試験内容を詳しく見ていきましょう。
| 基礎能力試験 | 海上保安官(社会人)として必要な基礎学力(一般知能・知識)に関する筆記試験。(択一式:90分 / 40問) |
|---|---|
| 作文試験 | 与えられたテーマに基づき、自分の思いや考えを自由な形で表現する試験です。海上保安官として直面する様々な課題や、社会情勢に対する自分なりの見解や対策を述べることが求められます。(600字 / 50分) |
| 学科試験 | 海上保安官(社会人)として必要な学力(数学、英語、物理)を測る筆記試験(択一式:120分 / 26問) |
基礎能力試験(教養試験)
計算力や読解力を測る『一般知能』と、今までに勉強してきた基礎学力を測る『一般知識』で構成される筆記試験です。
▼特別(5月試験)
| 試験時間 | 90分 |
|---|---|
| 問題数 | 40問 |
| レベル | 高校卒業程度 |
| 解答方法 | 択一式(マークシート) |
| 配点比率 | 3/4 |
▼一般課程・航空課程・管制課程・海洋科学課程
| 試験時間 | 90分 |
|---|---|
| 問題数 | 40問 |
| レベル | 高校卒業程度 |
| 解答方法 | 択一式(マークシート) |
| 配点比率 | 一般課程:3/4 その他 :3/8 |
幅広い科目・分野から出題されますが、問題レベルはそんなに高くありません。
どの科目から手をつけるのか、どの分野は捨てていいのかなど、出題傾向(範囲)を理解し効率よく勉強しましょう。
基礎能力試験の出題傾向や勉強方法は下記の記事で解説しています。参考にしてくださいね!


作文試験
自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。
筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、公務員としての適性などを総合的に評価します。
| 対象区分 | 特別、一般課程 |
|---|---|
| 試験時間 | 50分 |
| 問題数 | 1題 |
| 文字数 | 600字 |
| 評価基準 | ・内容 ・表現 ・文字 |
| 配点比率 | 合否判定のみ(二次試験) |
作文は、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあります。
勉強すればしただけ成果が見える筆記試験とは違い、客観的な評価(添削してもらうこと)でしか習熟度がわからないため厄介な試験といえるでしょう。
毎年、作文で評価がもらえずに不合格となる受験者は一定数いるので早めに準備をしてください。
作文試験の過去問や対策方法は下記の記事で詳しくまとめています。


学科試験
海上保安学校の学科試験は、数学や英語、物理の基礎学力を測る筆記試験です。
| 対象区分 | 航空課程、管制課程、海洋科学課程 |
|---|---|
| 試験時間 | 120分(*1) |
| 問題数 | 26問(*2) |
| 解答方法 | 択一式(マークシート) |
| 試験科目 (*3) | <数学> 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列、ベクトルの分野) <英語> コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ <物理> 物理基礎、物理 |
- 1 海洋科学課程は180分。
- 2 海洋科学課程は39問。
- 3 数学と英語は全区分必須解答、物理は海洋科学課程のみ。
試験問題は大学入試レベルの内容なので、それなりの対策が必要です。
高校の授業がそのまま役立つので、先生に聞くなどして対策しましょう。高校を卒業済みの方は、スタディサプリなどのオンライン講座を活用するのも一つの手です。
第2次試験
二次試験では、面接試験、体力試験、身体検査が行われます。
二次試験(最終試験)の合格者は、一次及び二次選考試験の結果を総合的に判定し、決定されます。
| 面接試験 | 海上保安官としての対応力や人柄、コミュニケーション能力などに関する面接試験。過去の経験や将来ビジョンについて質問されます。(1人20分程度) |
|---|---|
| 体力試験 | 海上保安官の職務を行う上で必要な基礎体力に関する検査 |
| 身体試験 | 胸部疾患や血圧、身長体重等に関する検査 |
面接試験
志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが海上保安官として相応しいかどうかを評価・判断する面接試験です。
| 試験時間 | 20分程度 |
|---|---|
| 面接官 | 3人 |
| 形式 | 個人面接 |
個人面接は1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
間違いのない回答を目指すことも重要ですが、あまりマニュアルに頼るのではなく、それ以上に自分らしさや海上保安官への熱意をアピールできるように準備していきましょう。
面接の質問項目や対策方法は下記の記事で詳しくまとめています。


体力試験
体力試験は、海上保安官として必要な、基礎的な体力が備わっているかどうかを判断する試験のことです。
| 上体起こし | ひざを曲げ、あおむきに寝た姿勢で、30秒間のうちに何回上体を起こすことができるかを検査します。 |
|---|---|
| 反復横跳び | 100cm間隔に引かれた3本のライン上で、20秒間のうちに何回サイドステップすることができるかを検査します。 |
| 鉄棒ぶら下がり | 水平に設置された直径2.8cmの鉄棒を両手でにぎり、両足を床から離してぶら下がれるか検査します。 |
体力試験の基準(回数)
| 種目 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 上体起こし | 21回以上 | 13回以上 |
| 反復横跳び | 44回以上 | 37回以上 |
| 鉄棒 | 10秒以上 | 10秒以上 |
これらを行い、それぞれ基準を満たすかどうかを検査します。普段から鍛えていれば難度は低いと思います。
なお、体力試験の注意点としては、どの種目も正しくやることが重要です。
正確なフォームで行わないとカウントされないので注意してください。
- 我流でやってもカウントしてもらえなかった。
- 腕立て伏せはかなり低い位置まで下げないとノーカン。
- 監視員によって評価が曖昧なところが気になる。
受験者たちからは、このような感想をいただいています。
しっかりルールを把握して対策しましょう。
基準に達しないものが一つでもある場合は、不合格となります。得意種目を伸ばすだけでなく、苦手種目を減らせるように頑張ってみてください。
正しいフォームややり方は文部科学省の資料「新体力テスト実施要項」を参考にしてください。
まとめ:試験科目を理解して効率的に対策しよう
海上保安学校の試験科目は、筆記試験だけでなく作文・面接・体力試験と多岐にわたります。
特に基礎能力試験は出題範囲が広く、学科試験がある課程では数学・英語・物理の対策も必要です。また、作文や面接は客観的な評価が難しいため、早めに準備を始めることが大切ですね。
僕としては、まず過去問を1年分解いてみて、自分がどの科目に時間をかけるべきか把握することをおすすめします。


試験科目の全体像をつかめたら、あとは計画的に対策を進めていくだけ。このあたりの感じ方は人それぞれかもしれませんが、行動を始めることが合格への第一歩だと思います。
▼海上保安学校の難易度については、以下の記事で解説しています。



