INTERVIEW
入国警備官の面接対策
評価の仕組み・過去の質問・回答の考え方から、本番までの準備を整理します。
「入国警備官の面接では何を聞かれる?」
「どんな回答を準備すればいいかわからない」
「自分で回答を作ったけれど、これで伝わるのか不安」
入国警備官の人物試験では、 質問を知っているだけでは十分ではありません。
志望動機や自己PRについて回答を作り、 そこからさらに質問されても自分の言葉で説明できる状態まで準備することが大切です。
この記事でわかること
- 入国警備官の人物試験の仕組み
- 人物試験で意識したい評価の視点
- 実際に聞かれた質問例
- 志望動機・自己PRの回答の考え方
- 深掘り質問への備え方
- 面接本番までの対策手順
入国警備官の面接試験とは
人物試験は第2次試験で実施されます。
| 試験形式 | 個別面接 |
|---|---|
| 実施時期 | 第2次試験 |
| 警備官 | 合否判定 |
| 警備官(社会人) | 配点比率 2/7 |
これまでの受験者情報では、 面接時間は約20分、面接官は3人というケースが確認されています。
面接時間や面接官の人数は、年度や会場によって異なる可能性があります。 本番では時間を意識しすぎず、質問に対して簡潔に答えることを優先しましょう。
警備官と社会人では人物試験の扱いが違う
警備官区分
通常の警備官区分では、人物試験を得点化せず、 合否を判定します。
第1次試験に合格
作文・人物・身体・体力などを判定
すべてに合格した人から最終合格者を決定
筆記が高得点でも、人物試験で不合格になれば最終合格できません。
警備官(社会人)区分
社会人区分では、人物試験も得点化されます。
人物試験の配点比率
| 試験 | 配点比率 |
|---|---|
| 基礎能力試験 | 4/7 |
| 作文試験 | 1/7 |
| 人物試験 | 2/7 |
人物試験はA〜Eの5段階で評価されます。 C以上が必要で、基準に達しなければ他の試験成績にかかわらず不合格です。
社会人区分では、面接は「通過すればいい試験」ではありません。 最終得点にも影響します。
人物試験で意識したい5つのポイント
面接では回答内容だけでなく、 質問への向き合い方や話し方も含めて人物面が見られます。
国家公務員の人物試験で示されてきた評定の着眼点を踏まえると、 次の5つを意識して準備するとよいでしょう。
積極性
自分から行動した経験や、仕事への意欲を伝えられるか。
堅実さ・責任感
地道に努力し、任されたことに責任を持って取り組めるか。
判断・対応力
状況を整理し、冷静に考えて行動できるか。
表現力
質問を理解し、わかりやすく簡潔に答えられるか。
態度・安定感
落ち着いて、誠実に受け答えできるか。
「良いことを言う」だけが面接対策ではありません。 質問に対して的確に答えることも重要です。
入国警備官の面接で聞かれた質問
ここからは、これまでの受験者情報をもとに、 実際に聞かれた質問をテーマ別に整理します。
志望動機・仕事理解
- 入国警備官を志望する理由は何ですか。
- 入国警備官の仕事をどこで知りましたか。
- どのような仕事をしたいですか。
- なぜ警察官ではなく入国警備官なのですか。
- 入国警備官の仕事について知っていることを教えてください。
「国の安全を守りたい」だけでは他の公安職にも当てはまります。 入国警備官の仕事内容を理解したうえで、なぜこの仕事なのかを説明できるようにしましょう。
自己PR・経験
- あなたの長所を教えてください。
- その長所を仕事でどう活かしますか。
- 学生時代に力を入れたことは何ですか。
- 部活動で学んだことはありますか。
- 海外の方と関わった経験はありますか。
- 語学はどのくらい話せますか。
長所だけを説明するのではなく、 その強みが表れた具体的な経験までセットで話します。
仕事への覚悟・適応
- 全国規模の転勤がありますが大丈夫ですか。
- 厳しい言葉を受ける場面でも対応できますか。
- ストレスを感じたときはどうしていますか。
- 緊張していますか。
- 入国警備官を受験するのは初めてですか。
- なぜ昨年は受験しなかったのですか。
無理に強がるのではなく、 仕事の厳しさを理解したうえで、自分がどう向き合うかを説明できるようにしておきます。
回答は「最初の答え」より深掘りが重要
面接対策というと、質問ごとに回答を1つ作って終わる人が多いです。
でも、本番ではその回答をきっかけに質問が続きます。
入国警備官を志望した理由は何ですか?
なぜ水際対策に関心を持ったのですか?
警察官ではだめなのですか?
具体的にどの仕事がしたいですか?
その仕事であなたの強みをどう活かしますか?
つまり、志望動機を1つ暗記しても、 深掘りに答えられなければ準備不足になります。
面接では「答えを覚える」のではなく、 自分の考えを説明できる状態を作ることが重要です。
志望動機の考え方
日本の安全を守る仕事がしたいので入国警備官を志望しました。
海外を訪れた経験から、日本で安心して生活できる環境が当然ではないと感じました。 その後、入国警備官が違反調査や摘発、収容、送還などを通じて 出入国管理行政を支えていることを知り、関心を持ちました。 自分の冷静に相手と向き合える強みを活かして職務に取り組みたいと考えています。
大切なのは、Afterを暗記することではありません。
なぜそう感じたのか、なぜ入国警備官なのかを、 自分の経験に置き換えて考えてください。
自己PRの考え方
私の強みはコミュニケーション能力です。 誰とでも話すことができます。
私の強みは、相手の話を聞いたうえで冷静に対応できることです。 接客のアルバイトでは、お客様から厳しい意見を受けた際も、 まず最後まで話を聞き、状況を整理して説明することを意識してきました。 この経験で培った冷静な対応力を、入国警備官の職務でも活かしたいです。
「コミュニケーション能力があります」ではなく、 どのような場面で、どう行動したのかまで説明しましょう。
面接カードと回答はセットで作る
面接対策は、面接カードを完成させてから始めるものではありません。
おすすめは、 書く → 話す → 詰まる → 修正する → もう一度話す という流れです。
面接カードを書く
想定質問を考える
声に出して回答する
答えにくい部分を修正する
もう一度話して確認する
入国警備官の面接対策5ステップ
学校生活、仕事、部活動、アルバイトなどから、 自分の強み・弱み・行動の特徴を整理します。
違反調査、摘発、収容、護送、送還など、 入国警備官がどのような仕事をするのか確認します。
志望動機や自己PRを文章にし、 自分の経験と仕事を結びつけます。
過去の質問を使い、 自分ならどう答えるかを整理します。
回答を暗記せず、 質問に合わせて自分の言葉で話す練習をします。
ここまでは自分でも準備できます
過去の質問を確認し、自分の回答を作り、 深掘りして声に出すところまで進めてみてください。
面接対策でよくある失敗
避けたい対策
- 過去の質問を読むだけで終わる
- 模範回答を暗記する
- 志望動機と自己PRの内容がつながっていない
- 入国警備官と他の公安職の違いを説明できない
- 回答を文章で作るだけで声に出していない
- 深掘りされたときの回答を考えていない
特に注意したいのが、 「回答は作ったけれど、質問されると言葉が出てこない」状態です。
面接は文章を提出する試験ではありません。 相手とのやり取りの中で、自分の考えを伝える試験です。
自分の回答が良いのかわからない方へ
過去問を見て、自分で回答を作るところまでは一人でもできます。
難しいのは、そのあとです。
この志望動機で「なぜ入国警備官なのか」は伝わる?
自己PRのエピソードは弱くない?
質問に対して、ちゃんと答えになっている?
ここから何を深掘りされる?
自分で作った回答は、自分では違和感に気づきにくいものです。
そこで、面接カードや質問への回答を 第三者に確認してもらう方法があります。
面接カードから質問への口頭回答まで、 本番で伝わる形になっているか確認したい方向けの添削サポートです。
- 面接カードの添削
- 志望動機・自己PRなど回答の添削
- 深掘りされやすいポイントを確認
まずは自分で回答を作ってみてください。 そのうえで「この内容で伝わるか確認してほしい」という方の選択肢です。
入国警備官の面接でよくある質問
入国警備官の面接は何分くらいですか?
これまでの受験者情報では約20分というケースがあります。 年度や会場によって異なる可能性があるため、時間よりも簡潔に答える練習をしておきましょう。
面接官は何人ですか?
これまでの受験者情報では3人というケースが確認されています。
どんな質問から対策すればいいですか?
まずは志望動機、入国警備官の仕事理解、自己PR、学生生活・仕事経験から準備してください。 その後、それぞれの回答に対する深掘り質問を考えます。
回答は丸暗記した方がいいですか?
丸暗記はおすすめしません。 話す内容の要点だけ整理し、質問に応じて自分の言葉で答えられるように練習してください。
社会人区分は面接の配点がありますか?
はい。人物試験の配点比率は2/7です。 基準に達しなければ、他の成績にかかわらず不合格になります。
入国警備官の面接対策まとめ
- 人物試験は第2次試験で実施
- 警備官区分では人物試験は合否判定
- 社会人区分では人物試験の配点比率は2/7
- 志望動機では「なぜ入国警備官なのか」を整理する
- 自己PRは具体的な経験で裏付ける
- 回答を作ったら必ず深掘り質問まで考える
- 最後は声に出して練習する
面接対策は、過去の質問を覚えることではありません。
質問を知る → 自分の回答を作る → 深掘りする → 声に出す という流れで準備してください。
そのうえで、自分では回答の良し悪しを判断できない場合は、 第三者に確認してもらうと改善点を見つけやすくなります。

公務員採用.jp
江本 浩大 Kodai Emoto
公務員試験の指導を14年間やっています。
新卒で大手公務員試験予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として9年目。
2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。
