【高卒】国家一般職の面接試験とは?過去の質問例と面接対策5ステップ

国家一般職高卒面接対策

国家一般職(高卒程度)の最終合格を勝ち取るためには、筆記試験だけでなく、人物試験(面接)の対策が極めて重要です。

しかし、面接は筆記試験と違って「何から手をつければ良いか分からない」と悩む受験生が非常に多いのも事実です。

本記事では、国家一般職(高卒)の面接について、試験の概要から頻出質問、具体的な対策手順までを網羅的に解説します。

この記事を読んで正しい手順で準備を進め、自信を持って本番に臨みましょう。

目次

国家一般職(高卒)面接試験の概要

まずは、面接試験がどのようなルールで行われるのか、全体像を正確に把握することがスタートです。

試験時間・配点比率

【高卒】国家一般職 面接試験の概要(2024年度)
試験時間15分
面接官3人
面接カードあり
配点比率2/9
評価段階A〜Eの5段階評価

配点比率は全体の約22%ですが、その数字以上に重要です。

筆記試験でどれだけ高得点を取っていても、面接評価がDまたはE評価の場合は「足切り」となり、その時点で不合格が確定します。

評価項目と見られるポイント

面接官は、以下の4つの観点からあなたの人柄やポテンシャルを評価します。

項目観点
協調性・他者の意見や考えを理解しようとするか,独りよがりなところはないか
・他人を思いやろうとするか,自己中心的なところはないか
・集団の中にうまく溶け込めるか,孤立しがちなところはないか
積極性・率先してことに当たろうとするか,周りに頼ろうとするところはないか
・必要な自己主張ができるか,優柔不断なところはないか
・熱意や意欲を持ってものごとに取り組むか,気力が乏しいところはないか
表現力・質問に対する応答は的確か,的外れなところはないか
・話している内容に一貫性があるか,矛盾しているところはないか
・話し方がわかりやすく簡潔か,要領を得ないところはないか
態度・まじめに応答しているか,質問をはぐらかすところはないか
・動作はきちんとしているか,だらしのないところはないか
・落ち着いており安定感があるか,動揺しやすいところはないか
出典元:人物試験実施基準より作成(人事院)

これらの項目を通じて、面接官は「国民のために働く公務員として、信頼できる人物か」を見ています。

【最重要】すべての対策は面接カードから始まる

面接対策というと、いきなり質問への回答練習を始める人がいますが、それは間違いです。

すべての面接対策の土台となるのが「面接カード」の作成が極めて重要です。

面接は面接カードに沿って行われる

当日の面接は、あなたが提出した面接カードの内容に基づいて進められます。

面接官はカードの記述を読み、「この経験について、もう少し詳しく教えてください」「なぜ、そう考えたのですか?」といった形で質問を深掘りしてきます。

つまり、面接カードは「面接の台本」そのものです。

この台本の質が低ければ、面接であなたのアピールは十分にできません。逆に、戦略的に練られた面接カードは、あなたが最も話したい経験や強みへ面接官を誘導する最高のツールになります。

まずは面接カードの書き方をマスターしよう

したがって、面接対策の第一歩は、この面接カードを完璧に仕上げることです。

自己PRや志望動機、印象に残っている体験など、各項目の意図を理解し、あなたの人柄が伝わる具体的なエピソードを盛り込む必要があります。

面接カードの具体的な書き方や項目別の例文については、以下の記事で徹底的に解説しています。まずはこの記事を熟読し、あなただけの面接カードを完成させましょう。

国家一般職(高卒)面接の頻出質問例

面接で実際にどのようなことが聞かれるのか、過去の質問例を把握しておきましょう。

ここでは、特に頻出の質問をテーマ別に分類して紹介します。

① 自己紹介・動機に関する質問

あなたの基本的な人柄や、公務員としての熱意を確認する質問です。

  • 緊張していますか?
  • 志望動機を教えてください。
  • なぜ地方公務員ではなく、国家公務員なのですか?
  • 大学に進学せず公務員を志望する理由は何ですか?
  • 自己PRを1分程度でお願いします。
  • あなたの長所と短所を教えてください。

② 経験・価値観に関する質問

あなたの過去の行動から、強みや人柄、価値観を深掘りする質問です。

  • 学生時代に最も力を入れたことは何ですか?
  • その経験から何を学びましたか?
  • 困難を乗り越えた経験はありますか?
  • 周りからはどのような人だと言われますか?
  • 最近気になったニュースは何ですか?

③ 公務員・仕事理解に関する質問

公務員の仕事内容や役割について、正しく理解しているかを確認する質問です。

  • 国家公務員として、どのように貢献したいですか?
  • 民間企業と公務員の違いは何だと思いますか?
  • 希望する官庁はありますか?それはなぜですか?
  • 公務員に必要なことは何だと思いますか?

▼その他の質問項目や模範回答例は以下の記事でまとめています。あわせて確認してください。

合格を掴むための面接対策5ステップ

ここからは、面接本番で高評価を得るための具体的な対策手順を5つのステップで解説します。

STEP1:自己分析と回答の骨子作成

まずは、これまでの自分の経験を棚卸しする「自己分析」から始めます。

部活動、学校行事、アルバイトなど、どんな些細な経験でも構いません。 その経験の中で「なぜそうしたのか」「何を考えたのか」「結果どうなったのか」を深掘りし、あなたの強みや価値観、志望動機に繋がるエピソードを発掘しましょう。

江本

このSTEP1が、先ほど解説した「面接カードを作成する」作業と直結します。自己分析をしっかり行うことが、質の高い面接カードと面接回答の両方を生み出します。

STEP2:頻出質問への回答を準備する

STEP1で見つけ出したエピソードを基に、頻出質問への回答を作成していきます。

この時、すべての回答を丸暗記しようとするのはNGです。キーワードや話の要点だけをまとめ、自分の言葉で話せるように準備しましょう。

STEP3:PREP法で論理的に話す練習

面接官に伝わる話し方のフレームワークとして「PREP法」を意識しましょう。

  • Point(結論): 「私の強みは〇〇です」
  • Reason(理由): 「なぜなら、〇〇という経験があるからです」
  • Example(具体例): 「具体的には、部活動で△△という課題に対し…」
  • Point(結論): 「このように、私の〇〇という強みを仕事で活かしたいです」

この順番で話すだけで、驚くほど話が分かりやすく、論理的になります。

STEP4:第三者に話を聞いてもらう

回答がある程度固まったら、必ず先生や家族、友人など第三者に聞いてもらいましょう。

自分では完璧だと思っていても、他人から見ると「話が分かりにくい」「表情が硬い」といった改善点が見つかるものです。客観的なフィードバックをもらい、修正を重ねましょう。

▼自己PRや志望動機に不安のある方は以下の記事も参考にしてください!具体的なアドバイスを行っています。

STEP5:模擬面接で実践経験を積む

最後の仕上げは、本番さながらの「模擬面接」です。

学校の先生や予備校などが実施する模擬面接に、最低でも1回は参加してください。本番の緊張感に慣れ、時間配分の感覚を掴み、想定外の質問への対応力を養うことができます。

まとめ:早期準備で自信を持って面接に臨もう

今回は、国家一般職(高卒)の面接対策について、網羅的に解説しました。

面接対策の重要ポイント

  1. 概要を理解する: 配点や評価基準を知り、D評価以下は即不合格という厳しさを認識する。
  2. 面接カードが最優先: 全ての対策は、自己分析を反映させた質の高い面接カード作りから始める。
  3. 正しい手順で準備する: 5つのステップに沿って、論理的に、かつ実践的に対策を進める。

面接対策は、やることが多く、一朝一夕では身につきません。筆記試験の勉強と並行して、できるだけ早い段階から準備を始めることが、最終合格への道を拓きます。

この記事が、あなたの合格への一助となれば幸いです。

▼国家一般職(高卒)の概要や対策方法は以下の記事で解説しています。

▼自己PRや志望動機に不安のある方は以下の記事も参考にしてください!具体的なアドバイスを行っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次