税務職員採用試験では、基礎能力試験のほかに、適性試験が実施されます。
正直なところ、特別な対策は必要ありません。しかし、どんな問題なのか、どんな採点方式なのかを知らないまま試験を受けるのはリスクです。
そこで本記事では、税務職員採用試験の適性試験について、試験の概要や過去問、対策方法について徹底解説していきます。
税務職員採用試験の適性試験とは?
適性試験とは、事務処理能力を測る筆記試験のことです。比較的簡単な問題を、速く正確に解答する能力が求められます。
適性試験の概要
試験時間 | 15分 |
---|---|
問題数 | 120問 |
出題形式 | マークシート |
配点比率 | 1/4 |
適性試験の時間はたった15分しかありません。それに対する問題数は120問もあるので、ゆっくりやっていると点数を伸ばすことはできません。
適性試験の科目
適性試験の科目は主に3つあります。
- 計算
- 分類
- 照合
一つ目のパターンは、単純な計算問題です。
簡単な足し算や引き算、掛け算、割り算を使いながら受験者の計算力を測ります。
この他にも、図形の組み合わせや複合問題などがでることもあります。問題自体は簡単なものばかりです。ルールを正確に把握して速く解けるように訓練しましょう!
適性試験の過去問は後述しています。
適性試験の採点方法
適性試験の採点方式は『正解数−誤答数』で採点されます。
たとえば、120問中70問解いたとします。
そのうち不正解が5問だったら、何点になると思いますか?
正解は60点です。単純に考えれば70問中65問が正解なので65点だと思ったかもしれません。しかし、採点方式は正解数から誤答数を引くので60点になるのです。
解答数70問ー誤答数5問=65問
正解数65問−誤答数5問=60問
【注意】問題を飛ばすと・・・。
気をつけたいのは問題を飛ばしてしまうこと。
というのも、飛ばした問題は間違ったとみなされるからです。
たとえば次のケースだと、この方の点数は何点になると思いますか?
- 問1〜問50は全問正解
- 問51~問60は難しかったので飛ばした(解答せず)。
- 問61~問70は全問正解(ここで時間切れ)
単純に考えれば、正解の問題数は60問、間違った問題数は0なので60点に思えますよね?しかし、飛ばした問51~問60は不正解とみなされるので実際は50点になります(正解数60ー誤答数10)。
マークする際にも、ズレないように注意が必要です!
税務職員採用試験 適性試験の過去問
税務職員採用試験の過去問(問題・解答)をまとめています。
出題内容や形式の確認などをしてみましょう。
- 出典:人事院ホームページより作成
適性試験の過去問(2023年度)
適性試験の過去問(2022年度)
適性試験の過去問(2021年度)
- 2021年度以前の過去問は「【2024年版】税務職員の基礎能力試験攻略マニュアル」で紹介しています。
税務職員採用試験 適性試験の対策方法
結論からいえば、適性試験にこれといった対策方法はありません。
なぜなら、対策しなくても解けるからです。
とはいえ、1回、2回は時間を測って体感すべきだと思うので、おすすめの対策方法を2つ紹介します。
①スーパー過去問ゼミで勉強する
一つ目の対策方法は問題集(参考書)を使うことです。
適性試験対策でおすすめの問題集(参考書)は、実務教育出版の「初級スーパー過去問ゼミ 適性試験
さまざまな出題パターンに沿った問題が掲載されているので、この1冊を繰り返しやっておけば十分です。
②模試を活用する
二つ目の勉強方法は模試を活用すること。
おすすめは東京アカデミーの模擬試験です。教養試験と作文試験にくわえて、適性試験までやってくれるので活用しましょう。
4月〜7月にかけて3〜4回実施しています。会場受験であれば時間を測ってやれるので本番感覚で実力を知ることができますよ。
税務職員採用試験の適性試験を制して合格に近づこう!
税務職員採用試験の適性試験を攻略できれば、最終合格に大きく近づきます。
配点は1/4あるため、ある程度の点数が取れれば、基礎能力試験でミスっても挽回可能ですよ。
もう一度、採点方法を理解し、正確に、速く解けるように準備しましょう。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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