IMMIGRATION OFFICER
入国警備官のボーダーライン
2025年度の合格点から、過去5年の推移、社会人区分の最低正解数までまとめました。
「入国警備官は何点取れば合格できる?」
「社会人区分の380点って、何問正解すればいい?」
「過去のボーダーはどのくらい?」
入国警備官採用試験のボーダーラインを見るときは、 警備官区分と警備官(社会人)区分を分けて考える必要があります。
2025年度の警備官区分は12問。 社会人区分は標準点380点で、基礎能力試験の正解数に換算すると25問が第1次試験のボーダーでした。
2025年度のボーダー
- 警備官:12 / 40問
- 警備官(社会人):25 / 40問相当
- 社会人区分の最終合格点:580点
社会人区分の25問は、人事院が公表した平均点・標準偏差と標準点の計算式から算出しています。
2025年度の入国警備官ボーダーライン
人事院が公表した2025年度の合格点は、次のとおりです。
| 区分 | 第1次 | 最終 |
|---|---|---|
| 警備官 | 12点 | 12点 |
| 警備官(社会人) | 380点 | 580点 |
※警備官区分は基礎能力試験の素点、社会人区分は標準点。
数字だけを見ると「12点」と「380点」で比較しにくいですが、 社会人区分の380点も正解数の目安まで計算できます。
2025年度の第1次ボーダーは、警備官が12問、 社会人区分が25問相当でした。
警備官区分のボーダーライン|過去5年
まずは、通常の警備官区分です。 基礎能力試験は40問で、正解数がそのまま得点になります。
| 年度 | ボーダー | 平均点 | 正答率 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 12問 | 19.883 | 30.0% |
| 2024 | 20問 | 19.721 | 50.0% |
| 2023 | 17問 | 18.583 | 42.5% |
| 2022 | 22問 | 19.747 | 55.0% |
| 2021 | 25問 | 18.072 | 62.5% |
※基礎能力試験は40問満点。
過去5年の第1次ボーダーは12〜25問。
2025年度は12問まで下がりましたが、 2021年度には25問必要でした。
年度による差がかなり大きいため、 「昨年は12問だったから15問くらい取れば大丈夫」と考えるのは危険です。
12問は基準点でもあります。2025年度は合格点が基準点まで下がった特殊な結果と考え、12問を目標に勉強するのは避けましょう。
2025年度の平均点・標準偏差
2025年度の基礎能力試験は、警備官と社会人で平均点も少し異なります。
| 区分 | 平均点 | 標準偏差 |
|---|---|---|
| 警備官 | 19.883 | 5.440 |
| 警備官(社会人) | 19.524 | 4.960 |
どちらも平均点は約20点。 40問中、およそ半分が平均です。
一方で2025年度のボーダーは、警備官12問、社会人25問でした。 平均点がほぼ同じでも、合格に必要な点数は大きく違います。
「平均点を超えれば合格できる」と考えないことが重要です。
警備官と社会人では合格者の決まり方が違う
ボーダーに大きな差が出る理由を理解するには、 合格者の決定方法を見るのが一番分かりやすいです。
警備官区分
警備官区分で得点化されるのは、 基礎能力試験のみです。
基礎能力試験
↓
作文・人物・身体・体力などの合否判定
↓
基礎能力試験の得点で最終合格者を決定
作文試験、人物試験、身体検査、身体測定、体力検査は、 得点を加算するのではなく合否のみを判定します。
そのため、2025年度は第1次合格点も最終合格点も12点でした。
12問取れば自動的に最終合格するわけではありません。 作文・人物・身体・体力検査などにも合格する必要があります。
出典: 人事院「2025年度入国警備官採用試験の合格者の決定方法」
警備官(社会人)区分
社会人区分では、最終合格の仕組みが異なります。
| 試験種目 | 配点比率 |
|---|---|
| 基礎能力試験 | 4/7 |
| 作文試験 | 1/7 |
| 人物試験 | 2/7 |
第1次試験は基礎能力試験の標準点で決まるため、 380点を25問と換算できます。
一方、最終合格は基礎能力・作文・人物試験の標準点を合計して決定します。
そのため、2025年度の最終合格点580点を「基礎能力試験○問」と一つの正解数に換算することはできません。 作文や人物試験の評価によって、必要な基礎能力試験の点数も変わります。
2025年度の作文試験
| 満点 | 6点 |
|---|---|
| 基準点 | 3点 |
| 平均点 | 3.688点 |
| 標準偏差 | 1.157 |
2025年度の人物試験
| 評価 | 標準点 |
|---|---|
| A | 該当者なし |
| B | 185点 |
| C | 142点 |
| D | 不合格 |
| E | 不合格 |
人物試験がDまたはEの場合は、他の試験種目の成績にかかわらず不合格です。
何問を目標に勉強すればいい?
ボーダーは「これから狙う点数」ではなく、 その年度に実際に合格した最低ラインです。
したがって、過去の最低点ギリギリを目標にするのはおすすめしません。
警備官区分
過去5年のボーダーは12〜25問です。 最も高かった2021年度には25問必要でした。
目標
まずは25問前後を安定して取れる状態を目指しましょう。
2025年度の12問だけを基準にすると、 ボーダーが上がった年度に対応できません。
社会人区分
過去5年の第1次ボーダーは22〜25問で、 直近3年はいずれも25問です。
目標
社会人区分は25問を最低目標にし、26問以上を安定して取ることを意識するとよいでしょう。
また、社会人区分は最終合格で作文と人物試験も得点化されます。 筆記だけに時間を使いすぎないことも重要です。
入国警備官のボーダーでよくある質問
2025年度の警備官は12問で合格できたのですか?
第1次合格点は12点でした。最終合格点も12点ですが、作文・人物・身体検査・身体測定・体力検査などにも合格する必要があります。
社会人区分の380点は何問正解ですか?
2025年度の平均点19.524、標準偏差4.960を人事院の計算式に当てはめると、25問正解で380点になります。24問では363点なので、最低正解数は25問です。
社会人の最終合格点580点は何問ですか?
一つの正解数には換算できません。最終合格は基礎能力試験だけでなく、作文試験と人物試験の標準点も合計して決定するためです。
基礎能力試験は何問を目標にすればいいですか?
過去のボーダーを踏まえると、警備官は25問前後、社会人区分は25問を最低目標として26問以上を安定して取れる状態を目指すとよいでしょう。
平均点を超えれば合格できますか?
平均点とボーダーは別です。2025年度は平均点が約20点だったのに対し、警備官のボーダーは12問、社会人は25問でした。
入国警備官のボーダーまとめ
- 2025年度の警備官は12 / 40問
- 警備官の過去5年ボーダーは12〜25問
- 2025年度の社会人は380点=25 / 40問
- 社会人の過去5年ボーダーは22〜25問
- 社会人は直近3年すべて25問が第1次ボーダー
- 社会人の最終580点は作文・人物試験を含む総合点
2025年度だけを見ると、警備官区分は12問とかなり低いボーダーでした。 しかし、過去には25問必要だった年度もあります。
社会人区分も直近3年は25問が最低ラインです。 前年のボーダーだけに合わせず、25問前後を安定して取れる力をつけることから始めましょう。

公務員採用.jp
江本 浩大 Kodai Emoto
公務員試験の指導を14年間やっています。
新卒で大手公務員試験予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として9年目。
2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。

社会人区分のボーダーライン|過去5年
社会人区分は少し分かりにくく、 人事院が公表している合格点は正解数ではなく標準点です。
しかし、基礎能力試験の平均点と標準偏差が公表されているため、 第1次合格点が何問正解に相当するのか計算できます。
社会人区分の第1次ボーダーは、 過去5年で22〜25問です。
特に直近3年は、2023年度・2024年度・2025年度と 3年連続で25問が最低ラインになっています。
2025年度の380点を正解数に戻すと25問
人事院が公表している標準点の計算式は、次のとおりです。
標準点の計算
10 × 配点比率 × {15 ×(素点-平均点)÷標準偏差 + 50}
2025年度社会人区分の基礎能力試験は、 平均点19.524、標準偏差4.960、配点比率4/7です。
25問正解を当てはめると、
10 × 4/7 × {15 ×(25-19.524)÷4.960 + 50}
↓
380.345… → 380点
標準点は小数点以下を切り捨てるため、380点です。
一つ下の24問でも確認してみます。
10 × 4/7 × {15 ×(24-19.524)÷4.960 + 50}
↓
363.064… → 363点
第1次合格点は380点なので、24問では届きません。
2025年度社会人区分の第1次試験は、 25問正解が最低ラインです。
出典: 人事院「2025年度入国警備官採用試験(社会人区分)の合格者の決定方法」