海上保安学校の難易度について気になっていますね。
結論から言うと、海上保安学校の試験は「油断すると落ちる」レベルの難易度です。
倍率は2〜3倍程度、ボーダーラインは3〜4割と聞くと「意外と簡単そう」と感じるかもしれません。
しかし実際には、出題範囲の広さや面接試験の配点の高さから、勉強だけすれば受かるという試験ではないんです。
この記事では海上保安学校の難易度を数値データで示しつつ、「簡単そうに見えて実は難しい理由」と「合格するための具体的な対策」を解説します。
海上保安学校の難易度【結論:油断すると落ちる試験】
結論からいうと、海上保安学校は油断すると落ちるレベルの難易度です。
ここでは、海上保安学校の難易度を判断する3つの指標を解説します。
倍率は2〜3倍程度
海上保安学校の倍率は課程によって2〜3倍程度です。
一般課程の特別区分(5月選考)や航空課程など、募集人数が少ない課程では倍率が高くなる傾向があります。
- 一般課程(特別):2.5倍
- 一般課程:1.9倍
- 航空課程:7.1倍
- 管制課程:2.6倍
- 海洋科学課程:1.5倍
公務員試験全体で見ると、高卒程度の平均倍率は5倍程度なので、海上保安学校の倍率は比較的低い部類に入ります。
▼倍率の詳しい推移や課程別のデータは以下の記事で解説しています。


ボーダーラインは3〜4割程度
海上保安学校の筆記試験では、おおむね3〜4割程度の得点率がボーダーラインです。
この数字だけ見ると「半分も取れなくていいの?」と思うかもしれませんね。しかし実際には、問題数が多く試験時間が短いため、すべての問題を解ききることが難しい試験です。
筆記試験だけでなく、人物試験(面接・作文・体力試験)の評価も加わるため、筆記で高得点を取っても油断できません。
▼ボーダーラインの詳細や年度ごとの変動については以下の記事で詳しく解説しています。


問題レベルは中学〜高校基礎程度
出題される問題の難易度は中学から高校基礎レベルなので、難しくはありません。
例えば、次はメイン科目の一つである数的推理の問題です。


「速さ」という単元で、中学校1年生で学習する内容ですね。
1問1問の難易度は高くありませんが、40問を90分で解く必要があるため、スピードと正確性が求められます。また、学力試験では英語・数学・国語が出題されますが、こちらも基礎的な内容が中心です。
▼試験問題については、以下の記事で過去問をまとめています。


海上保安学校が「簡単そうで実は難しい」3つの理由
なぜ海上保安学校の試験が「油断できない」のか、3つの理由を説明します。
他の受験者より上を目指す必要がある
海上保安学校は相対評価の競争試験です。
つまり「自分が何点取れたか」よりも「他の受験者と比べてどうだったか」が重要になります。
例えば、自分が6割取れていても、周りが7割取っていれば不合格になる可能性があるわけです。「ボーダーが3〜4割なら余裕」と思って対策を怠ると、思わぬ結果になることもあります。
僕自身、競争試験の怖さは「自分の実力が分かりにくい」ことだと感じています。
模試を受けるなどして、自分の立ち位置を把握することが大切ですね。
出題範囲が広く、全科目で点を取る必要がある
海上保安学校の試験では出題科目が非常に多いという特徴があります。
基礎能力試験だけでも15科目以上、さらに学力試験で英語・数学・国語が加わるんです。「得意科目で稼ぐ」という戦略が通用しにくく、苦手科目を放置すると致命的になります。
例えば数的推理が苦手だからといって捨ててしまうと、それだけで大きく点数を落とすことに。
短期間で全科目をカバーするのは正直大変ですが、効率的な勉強法を知っているかどうかで結果が変わります。
▼試験科目(内容)と具体的な対策方法については、以下の記事で解説しています。


学力だけでは合格できない
筆記試験でどれだけ高得点を取っても、面接や作文で評価が低ければ最終合格できません。
作文自体に点数はつきませんが、内容が不十分だと判断されればその時点で不合格(足切り)です。また面接試験は配点の4分の1を占めており、筆記試験の得点を覆すほどの影響力はありませんが、軽視できません。
特に海上保安官という仕事は、チームワークやコミュニケーション能力が重視される職種です。
- 「自分はどんな海上保安官になりたいのか」
- 「なぜ海上保安学校を志望するのか」
を自分の言葉で語れることが求められます。
僕の経験上、筆記試験の対策だけに集中してしまい、面接対策が間に合わなかったという受験生は少なくないです。
▼面接や作文の具体的な対策方法は以下の記事で解説しています。




海上保安学校に合格するための3ステップ
海上保安学校に合格するための具体的なステップを紹介します。
ステップ1:試験日程から逆算して学習計画を立てる
試験日程を確認し、そこから逆算して学習計画を立てることが重要です。
海上保安学校の試験(一般課程の場合)は年2回(春・秋)実施されますが、どちらを受験するかで準備期間が変わります。
例えば秋季試験(9月)を目指すなら、遅くとも4月には本格的な対策を始めたいところ。
「まだ時間がある」と油断していると、あっという間に試験日が近づいてきますよ。
僕としては、できるだけ早めに準備を始めて、余裕を持った対策をすることをおすすめします。
▼試験日程の詳細や申込期間については以下の記事で確認できます。


ステップ2:過去問分析で頻出分野を優先的に対策する
次に過去問を使って出題傾向を分析し、頻出分野から優先的に対策することが大切です。
過去問を5年分程度解いてみると、「この分野はよく出る」「この問題形式が多い」といった傾向が見えてきます。すべての科目を完璧にしようとすると時間が足りません。
例えば判断推理では「順序関係」や「対応関係」の問題が頻出ですし、政治では「国会・内閣・司法」がよく出ます。
頻出分野を重点的に対策することで、効率よく得点力を上げることが可能です。
▼出題傾向や勉強方法については、以下の記事で詳しく解説しています。


ステップ3:早期から自己分析・面接対策を始める
最後に自己分析と面接対策を早めに始めることです。
筆記試験が終わってから面接対策を始める人が多いですが、それでは間に合わないことがあります。自己分析には時間がかかりますし、志望動機や自己PRは何度も書き直して練り上げる必要があるからですね。
僕の感覚では、筆記試験の対策と並行して、少しずつ面接対策も進めていくのがベスト。
「なぜ海上保安官になりたいのか」「自分の強みは何か」を早めに言語化しておくと、面接本番で自信を持って話せますよ。
▼自己PRや志望動機の作り方、内容の添削については、以下の記事をご覧ください。


まとめ:難易度は中程度だが対策次第で合格できる
海上保安学校の難易度は「中程度」と言えますが、油断は禁物です。
倍率やボーダーラインの数字だけ見ると簡単そうに見えますが、実際には幅広い科目への対応力や人物試験での評価が求められます。
ただし、きちんと計画を立てて対策すれば、十分に合格を目指せる試験でもあります。
「自分には難しいかも」と不安になるかもしれませんが、まずは過去問を1年分解いてみて、自分の現在地を確認してみてください。
このあたりの感じ方は、受験生によって違うと思いますが、行動を始めることが合格への第一歩ですね。

