海上保安大学校を目指し、日本の海を守る未来を夢見ているあなたへ。
「将来は海上保安官として活躍したい。でも、試験対策は何から始めたらいいんだろう?」
「筆記試験だけじゃなく、面接や体力検査もあって不安…」
「合格までの具体的な道のりを、誰かに示してほしい」
そんな悩みを抱えていませんか?
ご安心ください。この記事は、そんなあなたのための「合格への完全ロードマップ」です。
海上保安大学校の入試(採用試験)について、最新の公式データを基にした難易度や試験内容の解説から、筆記・面接・体力検査といった科目別の具体的な対策法、さらには合格までの学習計画まで、あなたが知りたい情報をすべて詰め込みました。
この記事を読み終える頃には、合格までの道のりが明確に見え、「今、何をすべきか」が具体的にわかるはずです。
さあ、未来の幹部海上保安官への第一歩を、ここから一緒に踏み出しましょう!
海上保安大学校とは?未来の幹部海上保安官を養成する教育機関
海上保安大学校、通称「海保大(かいほだい)」は、日本の広大な海を守る海上保安庁の将来の幹部となる職員を養成するための国の教育機関です。
単に海上保安官になるための学校というだけでなく、将来のリーダーとして必要な高度な知識や技能、そして厳しい現場でも的確な判断を下せる強靭な精神力を身につける場所なんです。
4年間の専門教育を受ける
学生は4年間の本科を卒業した後、さらに専攻科(6か月)と研修科国際業務課程(3か月)に進み、より実践的な教育を受けます 。
卒業後は、まず巡視船などに初級幹部として乗り込み、領海警備や海難救助といった現場の最前線で経験を積みます 。その後は、本庁などでの陸上勤務と現場での海上勤務を交互に経験しながら、幹部への道を歩んでいくことになります 。
また、海上保安大学校を卒業すると「学士(海上保安)」の学位が授与されます 。これは、一般的な4年制大学の卒業と同等の資格であり、高度な教育水準であることがわかりますね。
学びながら給料がもらえる
さらに大きな特徴として、学生は入学金・授業料が不要なだけでなく、国家公務員として給与(2025年4月1日現在で月額191,760円)を受け取りながら学ぶことができる点も、大きな魅力の一つです 。
「日本の海を守る」という誇り高い仕事の、まさに中核を担う人材を目指せる場所。それが海上保安大学校です。
この記事では、そんな海上保安大学校に合格するための道のりを、一緒に一歩ずつ確認していきましょう。
【令和7年度】海上保安大学校学生採用試験の全体像
本格的な対策を始める前に、まずは敵を知ることから始めましょう。
ここでは、令和7年度(2025年実施)海上保安大学校学生採用試験が、どのようなスケジュールで、どんなルールのもとに行われるのか、その全体像をしっかりと把握します 。
試験日程と採用までの流れ
海上保安大学校の採用試験(入試)は、例年夏に申込受付が開始され、翌年の年明けに最終合格者が発表されます。
令和7年度の主なスケジュールは以下の通りです 。
項目 | 日程 | 備考 |
申込受付 期間 | 2025年8月21日(木) 9:00 〜 9月8日(月) | インターネット申込みのみ 。 |
---|---|---|
第1次試験日 | 2025年10月25日(土)・26日(日) | 基礎能力試験、学科試験(多肢選択式・記述式)、作文試験が行われます 。 |
第1次試験 合格発表 | 2025年12月5日(金) | 午前9時から |
第2次試験日 | 2025年12月12日(金) | 人物試験、身体検査、体力検査などが行われます 。 |
最終合格者 発表 | 2026年1月15日(木) 9:00 | 午前9時から |
申し込みから最終合格まで約5ヶ月にわたる長丁場の試験ですね。計画的に準備を進めていきましょう。
受験資格と採用予定数
次に、誰が受験できるのか、そして何人採用されるのかを確認します。
受験資格
主な受験資格は、学歴に応じて以下の3つのいずれかに該当する人です 。
学歴 | 年齢制限 |
---|---|
高校・中等教育学校卒業者 | 2025(令和7)年4月1日時点で卒業後2年以内の人 。 2026(令和8)年3月までに卒業見込みの人 。 |
高等専門学校(高専)卒業者 | 第3学年の課程を修了した者で、2025(令和7)年4月1日時点で修了後2年以内の人 。 |
高等学校卒業程度認定試験合格者など | 2025(令和7)年4月1日時点で合格後2年以内の人など 。 |
ただし、日本の国籍を有しない者や、国家公務員法第38条の規定に該当する者(禁錮以上の刑に処せられている者など)は受験できませんのでご注意ください 。
採用予定数
令和7年度の採用予定数は約60名です 。
この数字は今後変動する可能性があり、最新の情報は人事院のホームページに掲載されますので、定期的に確認しておくと安心ですね 。
試験地について
試験は全国の主要都市で実施されるため、お住まいの地域から受験しやすいのが特徴です。
第1次試験地
- 旭川市、札幌市、函館市、小樽市、釧路市
- 仙台市、青森市、盛岡市、秋田市
- 横浜市、水戸市、東京都、新潟市
- 名古屋市、長野市、静岡市、金沢市
- 舞鶴市、福井市、京都市、大阪市
- 神戸市、和歌山市、米子市、広島市
- 高松市、高知市、松山市
- 福岡市、北九州市、長崎市、佐世保市
- 対馬市、宮崎市、大分市、熊本市
- 鹿児島市、石垣市、奄美市、那覇市
第2次試験地
小樽市、塩釜市、横浜市、新潟市、名古屋市、舞鶴市、神戸市、広島市、高松市、北九州市、鹿児島市、那覇市

第1次試験地、第2次試験地ともに、それぞれ受験に便利な1都市を選んで申し込みます
海上保安大学校の入試難易度は?倍率と合格ラインから分析
「海上保安大学校って、実際どのくらい難しいの?」というのは、受験生なら誰もが気になることですよね。
ここでは、その難易度を客観的なデータである「倍率」と「合格ライン」の2つの側面から詳しく見ていきましょう。
申込倍率と実質倍率の推移
試験の競争率を示す「倍率」には、願書を提出した全員を対象とする「申込倍率」と、実際に試験を受けた人を対象とする「実質倍率」があります。
近年の海上保安大学校学生採用試験の倍率は以下のようになっています。
申込倍率
年度 | 申込者数 | 合格者数 | 申込倍率 |
2024年度 | 321人 | 87人 | 3.7倍 |
---|---|---|---|
2023年度 | 364人 | 101人 | 3.6倍 |
実質倍率
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
2024年度 | 236人 | 87人 | 2.7倍 |
---|---|---|---|
2023年度 | 276人 | 101人 | 2.7倍 |
2024年度試験の実質倍率は2.7倍でした 。これは、単純計算で 約3人に1人しか合格できないことを意味しており、決して簡単な試験ではないことがわかりますね。
より詳しい倍率の分析や、他の公務員試験との比較については、こちらの記事で解説しています。
合格点(ボーダーライン)と平均点
次に、合格するには具体的に何点くらい取る必要があるのか、合格点(ボーダーライン)を見ていきましょう。
2024年度試験の合格点は以下の通りです。
注意したいのは、この点数がテストの素点(正解した問題数)ではなく、全受験者の平均点などから算出される「標準点」であるという点です。
この標準点は、すべての試験種目で平均的な成績を取ると、合計がおよそ500点になるように設定されています 。
つまり、最終合格ラインの417点 は、全科目で平均点を取る必要はないものの、それに近い得点が求められるレベル感だと言えるでしょう。
また、各試験には「基準点」という、最低限超えなければならない点数が設定されています。
例えば、基礎能力試験(多肢選択式)の基準点は、満点40点のうち12点です。この基準点に達しない科目が一つでもあると、他の科目がどんなに高得点でも、その時点で不合格(足切り)となってしまいます 。
得意科目を伸ばすのはもちろんですが、苦手科目を作らず、全科目でまんべんなく得点することが合格の鍵となりますね。
合格ラインや、合格を左右する「標準点」の仕組みについては、こちらの記事でさらに深掘りしています。
倍率と合格点から、海上保安大学校の試験がしっかりとした準備を必要とする難易度であることがお分かりいただけたかと思います。
【一次試験】筆記試験の出題科目と対策法
一次試験は、2日間にわたって行われる筆記試験です。
入試科目(試験内容)は、
- ①基礎能力試験
- ②学科試験(多肢選択式)
- ③学科試験(記述式)
- ④作文試験
の4つで構成されています。
それぞれの試験の特徴をしっかり理解し、効果的な対策を進めていきましょう。
①基礎能力試験(多肢選択式)
公務員試験特有の科目で、幅広い分野から出題されるのが特徴です。
配点比率 | 2/7 |
---|---|
解答時間 | 1時間30分 |
出題数 | 40題 |
出題分野 | 知能分野 (20題) 文章理解、課題処理、数的処理、資料解釈 知識分野 (20題) 自然科学、人文科学、社会科学、情報 |
対策のポイント
知能分野、特に数的処理と文章理解は、公務員試験対策の中心となる重要な科目です。
出題数が多く、対策に時間がかかるため、早期から問題集に繰り返し取り組む必要がありますね。
知識分野は、高校で学んだ内容が中心ですが、非常に範囲が広いです。過去問を分析して頻出のテーマを把握し、優先順位をつけて効率よく学習することが合格への近道です。
より詳しい出題傾向やおすすめの勉強法については、こちらの記事で徹底解説しています。
②学科試験(多肢選択式)
高校の学習内容の定着度が問われる、教養科目の試験です。
配点比率 | 2/7 |
---|---|
解答時間 | 2時間 |
出題数 | 26題 |
出題分野 | ・数学(数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B、数学C)13問 ・英語(英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ) 13問 |
対策のポイント
数学・英語ともに、大学入学共通テストに近いレベルの問題も含まれますが、過去問を見ると、海上保安業務に関連するような専門的なテーマの英文が出題されることもあります。
まずは、高校の教科書レベルの内容を完璧に理解することが基本戦略となります。
その上で、過去問を解いて問題形式に慣れておくことが重要ですね。
③学科試験(記述式)
多肢選択式とは異なり、解答に至るプロセスや表現力が評価される試験です。
配点比率 | 2/7 (数学:1/7、英語:1/7) |
---|---|
解答時間 | 1時間20分 |
出題数 | 数学3〜6題、英語2〜3題から指定された題数を解答 |
出題分野 | ・数学(数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B、数学C)13問 ・英語(英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ) 13問 |
対策のポイント
記述式で最も重要なのは、「なぜその答えになるのか」を採点者に分かりやすく示すことです。
数学では、答えが合っているだけでなく、途中の計算式や考え方を丁寧に記述する練習が不可欠です。英語では、長文読解の内容説明や和訳・英訳問題が出題されるため、正確な語彙力と構文把握能力が求められます。
独学での対策が難しい分野なので、学校の先生や予備校講師に添削をお願いし、客観的なフィードバックをもらうのがおすすめですよ。
④作文試験
点数化はされませんが、最終的な合否を左右する重要な試験です。
配点比率 | 合否判定のみ |
---|---|
解答時間 | 50分 |
出題数 | 1題 |
評価方法 | 第1次試験合格者を対象に評定され、最終合格者を決定する際に反映されます。 |
対策のポイント
2024年度の課題は「日本の未来に期待すること」でした 。
このような大きなテーマに対して、自分の経験や考えを基に、論理的で説得力のある文章を構成する能力が問われます。
文章の上手さだけでなく、海上保安官としての資質や、社会問題に対する関心の深さも見られています。日頃からニュースに関心を持ち、自分の意見をまとめる習慣をつけておくと良いでしょう。
詳しい書き方のコツや、過去のテーマ分析はこちらの記事をご覧ください。
【二次試験】人物評価と身体・体力面の対策
難関の一次試験を突破した受験生を待ち受けるのが、二次試験です。
二次試験は、単なる知識量だけでなく、受験生が海上保安官としてふさわしい人物か、そして過酷な任務を遂行できる身体能力を持っているか、といった「適性」を総合的に評価する段階です。
試験は大きく、
- ①人物試験(面接)
- ②身体検査・身体測定
- ③体力検査
の3本柱で構成されています。それぞれ見ていきましょう。
①人物試験(面接)
個別面接形式で行われ、受験生の人柄や対人能力などが評価されます。
配点比率 | 1/7 |
---|---|
試験時間 | 25分 |
評価方法 | A〜Eの5段階で評価されます。Cの評価(標準点62点)が基準点となり、DまたはEの評価を受けると、他の試験の成績にかかわらず不合格となります。 |
対策のポイント
配点比率は1/7と、筆記試験の各科目に比べて低く見えますが、足切りが存在するため、決して軽視できない重要な試験です。
「なぜ海上保安官なのか」「なぜ海上保安大学校で学びたいのか」といった根本的な志望動機を、自分の言葉で深く、そして熱意をもって語れるように準備しておくことが不可欠です。
自己分析を徹底し、これまでの経験と志望動機を結びつけて語れるようにしましょう。また、海上保安庁がどのような業務を行っているかを正確に理解しておくことも大切です。
ハキハキとした受け答えや正しい言葉遣いなど、基本的なコミュニケーション能力も当然評価されます。
具体的な質問例や、より詳しい面接対策については、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
②身体検査・身体測定
この検査は点数化されず、定められた基準を満たしているかどうかの「合否」で判定されます。
検査項目には、胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む)、血圧、尿、その他一般内科系検査などがあります。
なお、以下の基準に一つでも該当する場合は不合格となるため、注意が必要です。
- 視力: 裸眼または矯正視力が、どちらか一眼でも0.6に満たない者
- 色覚: 職務遂行に支障のある色覚異常のある者
- 聴力: どちらか片耳でも、規定の検査方法で40デシベル以上の音の失聴がある者
- その他: 四肢の運動機能に異常のある者
視力はメガネやコンタクトレンズで矯正した状態で基準を満たせば問題ありません。
自分の身体が基準をクリアしているか不安な方は、事前に健康診断などで確認しておくことを強くオススメします。
③体力検査
身体検査と同様に、合否のみが判定される試験です。
ただし、 3種目のうち一つでも基準に達しないものがあれば、その時点で不合格となる厳しいルールが設けられています。
各種目と合格基準は以下の通りです。
種目 | 内容 | 男子 | 女子 |
反復横跳び | 20秒間でライン上をサイドステップする回数 | 44回以上 | 37回以上 |
---|---|---|---|
上体起こし | 30秒間で上体を起こす回数 | 21回以上 | 13回以上 |
鉄棒両手ぶら下がり | 鉄棒にぶら下がり、耐える時間 | 10秒以上 | 10秒以上 |
対策のポイント
これらの基準は、一朝一夕のトレーニングでクリアできるものではありません。
特に運動習慣がない方は、筆記試験の勉強と並行して、日頃から継続的にトレーニングを積んでおくことが不可欠です。
各種目の正しいフォームを確認し、時間を計って練習することで、着実に記録を伸ばしていきましょう。
【時期別】海上保安大学校 合格への学習ロードマップ
試験対策は、長期的な視点で計画を立てることが何よりも大切です。
ここでは、高校2年生の段階から試験本番までを4つの期間に分け、それぞれの時期で取り組むべきことを具体的に示します。
もちろん、これはあくまで一つのモデルプランです。ご自身の現在の学力や状況に合わせて、柔軟に調整しながら活用してくださいね。
【高校2年生〜】早期対策期:基礎固めと情報収集
この時期は、本格的な受験勉強に入る前の大切な「助走期間」と位置づけましょう。
学習面の目標
- 英語・数学の基礎を完璧にする: 配点が高く、対策に時間がかかる英語と数学は最優先です。日々の高校の授業を大切にし、教科書レベルの知識で苦手な単元を残さないようにしましょう。
- 数的処理に触れてみる: 公務員試験の要である数的処理に、まずはパズル感覚で触れてみましょう。簡単な問題集を1冊やってみるだけでも、大きなアドバンテージになります。
情報収集・その他
- 仕事への理解を深める: 海上保安庁や海上保安大学校のホームページを読んだり、関連書籍を読んだりして、将来の仕事に対するイメージを具体的にしておきましょう。これが面接対策の第一歩であり、勉強のモチベーションにも繋がります。
- 基礎体力をつける: 体力検査の基準を意識し、部活動や日々の運動を通じて基礎的な体力を養っておくと、後が楽になりますよ。
【試験1年前〜】本格学習期:主要科目の徹底演習
高校3年生の春からは、いよいよ本格的な受験勉強のスタートです。主要科目の実力を一気に合格レベルまで引き上げていきましょう。
学習面の目標
- 基礎能力試験対策を本格化: 市販の公務員試験対策の問題集を手に入れ、毎日コツコツと解き進めましょう。特に「数的処理」「文章理解」は時間をかけて取り組む必要があります。
- 知識分野のインプットを開始: 日本史、世界史、地理、物理、化学など、範囲の広い知識分野の学習もスタートします。一度にやろうとせず、計画的に少しずつ進めるのがポイントです。
- 学科試験(英語・数学)の演習: 基礎固めから一歩進んで、入試標準レベルの問題集に取り組み、実践力を養います。
【試験半年前〜】応用・直前期:過去問演習と弱点克服
試験が近づいてきたこの時期は、これまでのインプットを「得点力」に変える重要な期間です。
学習面の目標
- 過去問演習を繰り返す: 実際の過去問を時間を計って解き、本番の時間配分や問題の難易度を身体で覚えましょう。海上保安大学校の過去問だけでなく、形式が似ている他の国家公務員試験の問題も役立ちます。
- 弱点を徹底的に潰す: 過去問演習で見つかった自分の苦手分野を、絶対に放置しないこと。参考書に戻ったり、先生に質問したりして、一つひとつ着実に克服していきましょう。
- 記述式対策を始める: 学科(記述式)の対策も本格化させます。自分の解答を第三者(先生や予備校など)に添削してもらうと、効果が飛躍的に高まります。
体力面の目標
体力検査の各種目を測定: 実際に各種目をやってみて、合格基準との差を確認します。基準に達していない種目があれば、集中的にトレーニングしましょう。
【試験1ヶ月前〜】最終調整期:面接・作文対策と体調管理
いよいよ最終コーナーです。新しいことには手を出さず、これまでの努力を本番で100%発揮するための最終調整を行いましょう。
学習面の目標
- 知識の総復習: これまで使ってきた問題集やノートを繰り返し見直し、知識を確実に定着させます。
- 作文の練習: 週に1〜2回、時間を計って作文を書く練習をしましょう。書いたものは必ず誰かに読んでもらい、感想をもらうと良いですね。
面接対策
- 想定問答集の完成: これまでの自己分析や企業研究を基に、想定される質問への回答をまとめておきます。
- 模擬面接: 学校の先生や家族にお願いして、本番さながらの模擬面接を経験しておきましょう。緊張感に慣れておくことが大切です。
最重要事項:体調管理
十分な睡眠をとり、バランスの取れた食事を心がけるなど、生活リズムを整えましょう。万全のコンディションで本番に臨むことが、最大の力になります。
海上保安大学校の受験対策でよくある質問
ここでは、多くの受験生が抱く疑問や不安について、Q&A形式でお答えしていきます。
Q1. 視力や体力に自信がないのですが…
A. まずは正確な基準を知り、現在の自分の状態を確認することが大切です。
海上保安官には強靭な肉体が求められるため、身体・体力検査には明確な基準が設けられています。
不安な方は、まずご自身の視力や体力を測定し、基準値と比べてみましょう。
そして、必要であれば今から準備を始めることが、合格への確実な一歩となります。
Q2. 女性の採用状況はどうなっていますか?
A. はい、多くの女性が採用され、様々な分野で活躍しています。
海上保安大学校では、性別に関係なく、能力と意欲のある人材を積極的に採用しています。
近年の採用試験の実施状況を見ても、多くの女性が合格していることがわかります。
海上保安庁の現場では、女性職員が巡視船艇の船長をはじめ、パイロットや潜水士、特殊救難隊員など、あらゆる分野で活躍しています。
女性だからといって、臆することなく挑戦してほしいと思います。
Q3. 他の公務員試験や大学との併願は可能ですか?
A. はい、試験日程が重ならなければ併願は可能です。
海上保安大学校の一次試験は例年10月下旬に行われるため、多くの大学入学共通テスト(1月)や国公立大学の二次試験(2月〜3月)、また他の国家公務員試験や地方公務員試験(春〜夏)とは日程が重なりにくいです。
そのため、大学や他の公務員試験との併願はスケジュール的に可能です。
ただし、注意点として、それぞれ試験で問われる科目や出題傾向が異なります。特に海上保安大学校は、独自の体力検査や身体検査基準があるため、併願先が増えるほど対策の負担も大きくなります。
ご自身の目標とする進路の優先順位を明確にし、無理のない学習計画を立てることが重要ですね。
まとめ:計画的な対策で海上保安大学校合格を掴み取ろう!
今回は、海上保安大学校に合格するための対策ロードマップを、試験の全体像から具体的な勉強法まで網羅的に解説してきました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。
- 海上保安大学校は未来の幹部を養成する機関: 卒業後は日本の海を守るリーダーとしての活躍が期待されます。
- 試験は計画的な対策が必要な難易度: 倍率は約3倍、合格ラインも決して低くなく、入念な準備が合格の鍵を握ります。
- 総合力が問われる試験内容: 筆記試験はもちろん、海上保安官としての適性を見る面接、そして任務遂行に必要な身体・体力も評価されます。
- 時期別のロードマップが合格への羅針盤: 本記事で示した学習ロードマップを参考に、自分だけの計画を立て、今日から行動に移しましょう。
海上保安大学校への道のりは、決して平坦ではないかもしれません。しかし、日本の広大な海と多くの人々の暮らしを守るという、他では得られない大きなやりがいと誇りが待っています。
この記事が、あなたの夢への確かな一歩を踏み出すための、頼れる羅針盤となれば幸いです。健闘を心からお祈りしています!
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